和田 嘉宥(わだ よしひろ)さん
分野
学術(日本建築史)
略歴等
米子工業高等専門学校教員として建築産業に関わる人材を育成する傍ら、日本建築史の専門家として、鳥取・島根における古建築を研究して地域の文化財の評価を高めるとともに、それらの保存修理に関する指導者としても貢献している。
鳥取県文化財保護審議会委員として30年近く文化財保護及び保護思想の啓発に努めるとともに、鳥取県近代和風建築総合調査などの委員等を務め、貴重な古建築の掘り起こしを行った。
豊富な専門知識に基づいた著作を数多く世に送り出しており、特に『とっとり建築探訪 県民の建物百選』を監修するなど、ふるさとの誇りとなる歴史的建造物を紹介し、その魅力を広く一般に発信する活動も行っている。
橋詰 峯子(はしづめ みねこ)さん
分野
工芸(七宝)
略歴等
鳥取市の平面七宝作家・岡垣幸得氏に師事して技法を学んだ後、独立して蓋物を中心とした立体的な有線七宝の作品制作をして現在に至っている。山野草や花を立体感ある図柄で浮かび上がらせた作品は高い評価を得ており、平成21年には日本工芸会正会員に認定され、平成27年には伝統工芸諸工芸部会展において最高賞である文部科学大臣賞を受賞している。
平成28年には鳥取県を代表する七宝作家として、鳥取県指定無形文化財「七宝」の保持者に認定された。
鳥取県美術展覧会においては、平成23年から5回にわたって審査員を務めるとともに、平成28年から4年間運営委員をつとめ、本県の工芸部門の振興にも尽力している。
令和3年11月29日(月)に表彰式を実施しました。
表彰式には、受賞者2名が出席し、平井知事から表彰状及び副賞を授与後、受賞者を代表して和田嘉宥氏から謝辞がありました。
1 日時 11月29日(月) 午前10時から10時30分
2 会場 知事公邸(第1応接室)
3 出席者 知事、受賞者、選考委員
受賞者
和田嘉宥氏
橋詰峯子氏
選考委員
上田京子(うえだ きょうこ)氏(有識者:文芸)
門脇博(かどわき ひろし)氏(有識者:美術)
白石由美子(しらいし ゆみこ)氏(有識者:音楽)
田中仁成(たなか きみなり)氏(有識者:文化全般)
前田昭博(まえた あきひろ)氏(有識者:工芸)
(左から)橋詰峯子氏、平井知事、和田嘉宥氏
受賞者の功績を紹介する記念事業として、巡回展を実施します。(詳細決定後、改めてお知らせします。)
巡回展
内容
受賞者の功績や経歴を紹介するパネルのほか、和田氏の著書や調査された建造物の写真パネル・図面・模型等、橋詰氏の七宝作品や制作工程パネル等を展示予定。
会場・日程
令和4年1月8日(土)~16日(日) ※1月11日(火)休館
令和4年1月22日(土)~1月30日(日) ※1月24日(月)休館
令和4年2月5日(土)~13日(日) ※2月9日(水)休館
その他
巡回展中に和田氏の講演会、及び橋詰氏のギャラリートークを実施。