防災・危機管理情報


早期の対応で変異株に対抗 ~追加接種、どのワクチンも有効~

  新型コロナ変異株への対策として、ワクチンの追加接種の早期実施が決定されました。医療従事者や高齢者などを対象に2回目接種から8カ月経過を待たず行われます。
  医療従事者や重症化リスクの高い高齢者施設の入所者・従事者などの接種間隔は6カ月に短縮。その他の高齢者は7カ月に短縮し、2月から前倒して接種が始まります。
  追加接種には、ファイザー社製とモデルナ社製のmRNA(メッセンジャーアールエヌエー)ワクチンを使用。どちらも抗体価は十分上昇するとされており、種類にこだわらず速やかに接種することが大切です。(モデルナ社製ワクチンは、3回目は50マイクログラム接種することになっているが、100マイクログラム接種した場合の結果)。なお、1・2回目の接種効果を比較した研究では、モデルナ社製の方が感染・発症・重症化を防ぐ効果が有意に高かったと報告。同社のワクチンの追加接種で用いる量は1・2回目の半量であり、2回目接種後と比較して発熱や疲労などの症状も少ないことが報告されています(リンパ節症は、2回目よりも3回目の方が多い)

追加接種の効果

  アメリカで行われた交互接種(1・2回目接種とは異なるワクチンを接種)を伴う追加接種に関する研究では、追加接種後15日目の中和抗体量は、同種接種、交互接種とも追加接種前と比較して上昇したと報告されています。

追加接種後の中和抗体量を比較した表
※論文の著者は「初回シリーズと追加接種で使用するワクチンの組合せ間での抗体反応を直接比較した研究デザインではない」と明記
※モデルナは、100マイクログラム接種した結果
(出典)厚生労働省「第27回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会」資料1

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※2021年12月28日時点の情報を基に作成



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