防災・危機管理情報


知事定例記者会見(2022年2月3日)

令和4年2月3日(木)午前10時~
 災害対策本部室(第2庁舎3階)

(報告事項)


(質疑事項)

  
  • 2月3日記者会見資料 (pdf:1033KB)
  • ※定例記者会見時点での資料となります。

    録画配信 知事記者会見動画(約79分) ※MPEG4形式

      

    1 令和4年度当初予算編成 

    ●知事

     皆様、おはようございます。本日も距離を取りまして、聴覚障がい者の皆様に[口の動きが]分かりやすいようにマスクを外しての会見とさせていただきます。私ども、今、[令和4年度]当初予算編成真っ只中でございまして、最終的な今、詰めの作業に入ってきたところでございます。新しい年は新型コロナから次の時代を開いていく、そういう予算編成としなければならないと考えております。現在、オミクロン株の猛威が吹き荒れていますが、必ず霧は晴れる、朝が来る、そういうときが来るだろうと思います。それから、片方で、この波は今後も続いていくかもしれない、そのためにも医療提供体制であるとか、あるいは保健所の体制であるだとか、今しばらくは警戒を解くわけにはいかない状況も続くかもしれません。

     さらに重症化の多い、そういう株がやって来ないとも限りませんので、予算編成というのは両睨みでやらざるを得ない難しい状況でございました。そういう中、幸い税収のほうも6%程度伸ばすことが可能な見込みになってまいりまして、地方交付税も1%余り増えることが見込めるのではないか、一般財源ある程度の確保はできるのではないかという目算の下に、今、予算編成作業を急いでいるところであります。

     予算規模といたしましては3,640億円程度、その辺りになるのではないかと考えておりまして、今、最終的な調整を急いでいるところでございます。例えば、公共事業につきましては500億円余りには計上できるのではないか、それによりますと、12月に私ども補正予算を、成立をさせていただいておりますが、その分と組み合わせて考える年間の当初予算ということのベースでも、また、当初予算だけのベースでも対前年で伸びを見込むというようなことになるのではないかと思います。

     私自身も15年間県政を担当させていただきまして、当初予算の額としては過去最大規模になろうかと思います。これもオミクロン株対策をやらなければならないということ、それに続くコロナ対策の手を緩めるわけにはいかないということと、未来に向かって希望の開けるような経済社会の回復を図り、また、新たな時代を創造していく、そこには移住定住など関係人口づくり、我々のほうで引き寄せるものはこのコロナの中で見えてきたはずでありまして、また違った、生まれ変わった鳥取県、あるいは日本の姿、それをこの予算の中でも創造していく力を入れておかなければなりません。

     様々な事業、今、盛り込みながら進めているところでございますけれども、3,640億円程度にはなるのではないかと思います。ただ、あらかじめ申し上げなければいけません、まだ編成作業中でありまして、規模も含めて変動はあるかもしれませんが、県民の皆様の新しい年、新年度がそういう意味で次のステージへ向かっていく出発点になるように、最大限積極型で予算は編成してまいりたいと思います。その中で我々としては県民の皆様との財政破綻に結びつかないような財政誘導指針[目標]、これについては今回の当初予算で目途をつけさせていただきたいと思います。それが可能なレンジ(範囲)に入ってきたと今、手応えをつかんでおりまして、今、作業を進めております。

     





    2 新型コロナの感染状況 

    ●知事

     そういう中、今もオミクロンの株の猛威が吹き荒れまして、本県も含めて全国では大分せり上がってきた状態が続いています。今日は昨日の夜遅くまで作業させていただきましたが、89件(※後ほど90件に訂正)ということで、大分減ったように見えます。これは今、鳥取県の西部で特にせり上がってきておりましたが、そこに我々としては体制を、増強を格段にさせていただきまして、ほかの地域とは別のコースをたどっております。積極的疫学調査などを十全にやると、それで、そのために学校だとか、保育所だとか、あるいは社会福祉施設につきまして特命チームを設けてやって投入していくと。

     それで、そういうところでいろいろと探索を進めまして、もちろん陽性者の周りは囲い込むという徹底作業をやる、これがなかなかできていない県がまだ多いと思います、今現在となりましてはですね。それで、それから、我々は謎解きをするわけですね。それで、この例えば学校間のクラスターをつないでいる何かあるんじゃないかと、それで、そういうところでまた別のクラスターを、発見をしていったり、こうやって徹底した囲い込み作業を進めてまいりました。それに伴い、経路不明な感染も減ってきているのが直近のデータでありますが、まだ正直油断できないと思っています。

     2つの要素がありまして、1つはまだ日によって変動がありますから、落ち着かせる方向に今、向かっているかどうかというのは確証は持てないわけであるということ、それから、もう1つは東部においてせり上がりの傾向が見られ始めたのかなというところもございまして、この辺は注意深く鳥取市保健所と共同して囲い込みを進めていかなければならない、そういう情景も見えてきております。特に東部に近い関西圏におきましては兵庫[県]、京都[府]が昨日も最多を、更新をしておりますし、兵庫県内ではBA2、ステルスオミクロンが発見をされているという、そういう情報もございまして、今後、どういうふうに展開するかというのはまだ予断を持って語れる状況ではないと思います。

     ただ、その時々の状況に即して臨機応変に対応しなければならないのがオミクロン株対策の真髄だと思います。なんせ相手は足が速いわけでありまして、2日で一世代が交代をするというウイルスの世界になってまいりました。これまでの[新型]コロナよりもスピードが速いです。ですから、県内の感染状況の展開に応じて、対策も臨機応変に組み替えていくということにしなければいけないと思います。

     



    3 米子市・境港市新規陽性者数の推移 

    ●知事

     どういう状況かというのをちょっと御覧いただきますと、これ、直近のデータまで含めて、このところまでですかね、それで、こういうふうにずっとこうせり上がってきていたという状況でありますが、米子[市]はまだ高止まりのところのこの高原の中にあるとは思います。

     ただ、先週、記者会見のときに申しましたが、このままどんどんこう上にこういってしまって突き抜けるようになる、[他県]のような状況になるか、もう一度みんなで頑張って一旦ここを上昇軌道に乗せるのを抑えていく、それによって感染というものをある程度落ち着かせていくと、特に西部に集中してこの感染の拡大が見られましたので、それを抑えようということでやってきたわけです。それで、当時、境港[市]におきましても人口10万人当たりで米子と一緒に上昇していった軌道がございましたが、境港につきましてはかなり落ち着いた水準に変わってきました。残りは米子市という形に、今、なり始めているところです。

     ただ、西部でも郡部におきまして、それ、日替わりでありますけども、あちらの町、こちらの町というふうに感染が飛んでいっている情勢もございますので、その辺をよく見ていかなければいけない、緊張感を持って進まなければならないところであります。ただ、県民の皆様のいろんな御協力のおかげでこの山をある程度、こうこのまま上がりきっていってしまう方向とはまた別コースのほうに向かい始めたのかなと思わせる状況にもなっているところでございまして、今後も御協力をいただきたいというふうに思います。

     

     

     





    4  年代別 県内新規陽性者の推移 

    ●知事

     これが年代別の感染者数でございます。これ、県内全体でありまして、若干地域性があるので、地域によってこれはございますが、御注意いただきたいなと我々思っておりますのは、この黄色い線、この[年齢が]60代以上というのがこの全体の感染拡大とともにせり上がってくることです。家庭内の感染が非常に多いと、それで、そういう中で御高齢の方に感染が進むことがありますし、さらには高齢者の施設のほうに感染が入り込みまして、そこで集団的な感染につながっている例が出てきていると。

     これは、他地域、例えば沖縄[県]だとか、あるいは大都市部でもそうでありますが、同じようなことがございまして、最初の頃、この1月の頭の頃は散発的にありました。それで、恐らくこうした時期に全国どこでも見られたのが、成人式の二次会等に基づく爆発的な感染が広がったと、だからこの辺見ていただくと分かるんですけど、20代、30代、きゅうっと伸びました。それに追いかけられて、多分この後、これを引き継ぐような形で今度は10代がまさにこうせり上がってきたと。それで、10代以下というのは従来はあまり感染のなかった層です、従来のコロナ株では。だから、これが今回のオミクロン[株]の特徴でありまして、他の地域でもそうです。

     それで我々が徹底的に今、感染の囲い込みを強化、徹底している中で、特に西部でもこの10代以下のところの感染者数が落ち気味になってきていると。ただこれは落ちているので全体としては少し収まったように見え始めているところもありますが、心配なのはこの黄色の線、60代以上が増えてきているということでございます。

     






    5 第6波の感染連鎖事例 

    ●知事

     こういうような全体の状況でありますが、最近の感染連鎖の事例、この1週間ほど我々のほうで出会ったものを見てまいりますと、例えば小学校で割と、割とちゅうか、かなり規模の大きなクラスターが発生をするというようなケースがありました。それで、こういうのが家庭内にそれぞれ入っていくわけです。それでこの家庭内に入ったところで、我々ここで、できればくくりたいということで急いでくくりに行くわけですね。

     それで、これがうまくいけば徐々にこの数は減ってくと思うんですけども、御注意いただかなきゃいけないのは、こういう大きなクラスターがぽんと起きますと、学校関係というのは、それぞれ家庭がつながっていきますので、それで一気にそこから感染が広がって、市中感染へと回っていくと。これが全国で見られるパターンなんだろうというふうに思います。それで、こういう家庭内感染から、例えばこういうふうに児童福祉施設、御兄弟の関係で児童福祉施設に通われるという中から、この児童福祉施設のほうで新しい感染のルートができると。それで、さらにこれが今度また家庭に入っていくというようなことが起こるというような例がございました。

     また、これ職場での感染がございまして、この職場とまた連動した形の家庭内の感染というのがある。それでここから児童福祉施設に広がり、それからさらに家庭内で広がるところにつながっていく、これは別の児童福祉施設の職員さんのほうからですね、そして今度またこれが今度園児を通じまして兄弟関係で、別の児童福祉施設のほうに広がっていくと。それで、こういうようなことで連鎖がつながっていくわけです。だから、子どもをぜひ守るということが今回のオミクロン株対策では重要でありまして、この子どもさんを守ることで、それぞれの家庭の中にいる、こういう御高齢の方を守ることにもなりますし、さらにこうやって連鎖がつながっていくことによって、それが高齢者の施設に入り込んで来ることを防ぐことにもなります。

     また、こういうようにかなり幅の広い感染爆発がわーっと一気に子どもたちの世界を通じて、地域で拡散するということがございますので、これによって市中感染的な傾向が強まるということでありまして、恐らくこうした現象が鳥取県西部では起きているのではないかというふうに思われます。

     


     

     





    6 米子市・境港市への外出自粛終了 

    ●知事

     ただ、先ほど申しましたように、全体として感染の山が一気に上に上がっていくかということで緊急避難的に、先週、関係両市、米子、境港両市の皆様にお願いをした要請につきましては、この際、今日付けで停止をさせていただきたいと思います。御協力に感謝を申し上げたいと思いますし、あの頃、我々が非常に懸念をしておりました市中感染などが中心になりまして、どんどん上がっていってしまうと。それで、そのコースとは別のコースに一旦は入ることができているのではないかと思われます。

     市中感染につきましても、境港[市]はほぼ認められておりません。この1週間でそこは状況変わりました。米子においては、まだあると考えられるところでありますが、水準についてはどんどん上り調子で増えていく、あの頃は日に2倍、3倍というふうに増えていきました。それで、ああいうものが今なくなってきているという状況でありますので感謝を申し上げながら、終了させていただくことを、今日[鳥取県新型コロナ]対策本部に諮らせていただきたいというふうに思います。

     







    7 みんなでしっかりオミクロン予防大作戦 

    ●知事

     それで、それに代わって、県民の皆様、これは今、東部にも感染の広がりが認められるかもしれない。中部でも職場内感染等のクラスターが起きたりしておりまして、同じようなことは、まだ東[部]中[部]西[部]ございますので、全県の県民の皆様に、いま一度、先ほどのこの不要不急の外出自粛に代わりまして、全県の皆様にみんなでしっかりオミクロン予防大作戦、これに心を寄せていただきたいとお願いをいたしたいと思います。

     最近のこの感染の傾向なども頭に入れていただきながらしていただければと思うんですが、基本的なことは基礎的予防習慣、マスクをつけるというのは非常に重要であります。それは各地域を通じてマスクをつけていたかどうかが分かれ道になって感染が広がったか、あるいは感染したかというのが変わってきます。最近の例でもある宗教的な行事の中で、マスクをつけないというようなこともあって、それで、皆さんで大声を出すようなことになりますと、これがその中でかなり一気に広がるという、そういうようなケースも認められました。御本人の皆さんだとか、責めることは絶対してはいけません。皆さんそれ分からずにそうなってしまう、これが感染症、ウイルスの思うつぼでございまして、ですから、悪いのはウイルスでございます。

     しかしながら、そのウイルスの魂胆に巻き込まれないように私たちも予防していかなければなりません。今、申しましたように、飛沫の感染がかなり多く認められますが、マイクロ飛沫ということになりますと一気に広がるということであります。これが特徴的に見られます。今回、明らかにこう保育所のような児童福祉施設でやはりそういうことが起こったんじゃないかと思われる事例だとか、そういうことがございますので、これは要注意であろうかと思います。それで、マイクロ飛沫は空中にふわふわとこう飛んでいるわけでありまして、換気をしていただきますとその濃度が下がるということになります。ですから、まずはマスク、そして、換気を組み合わせる、この辺がポイントだと思います。それで、特に学校、保育施設、職場など、こうしたところでの徹底をそれぞれのスポットで御検討いただき、実行していただきたいと思います。

     そんなに難しいことではありませんので、ぜひこのみんなでしっかりオミクロン予防大作戦に加わっていただきたいと思います。お子様も含めて不織布マスクをということですが、実は鳥取県のほうから保育園等に子供用のマスクを送らせていただきました。後ほど申します。それから正しいサイズで隙間なく、それからマスクをつけても距離を取って、これは昨日公表されました国のほうのシミュレーションによりまして、富岳(スーパーコンピューター)でシミュレーションしますとマスクをこうつけていると、ただ、オミクロン株の特性だというふうに政府のほうでは説明されていますが、例えばくしゃみをするとマスクを透過して、通り抜けて飛んでいく飛沫があると。ですから、近い距離で長い間やっぱり話をしたりするとか、くしゃみのタイミングだとか、そういうようなことでマスクをつけていても感染するという可能性はあるのではないかと思われます。我々も実例として思い当たるところありまして、完全防備でいた方、それは最大級の感染防備をしていた方が感染した例もございます。それで、これ恐らくその陽性の方がおられて、それで、なかなかコミュニケーションが難しくて近づいていた時間があったと、それで、こういうことがやはり感染につながったのではないかと専門家の方が調べてくださいました。

     ですから、マスクだとかしていても、それでもすり抜けるものというのは必ず一定程度ありますので、マスクをつけていてても、やはりある程度の距離を取ると、遠く離れたところまでそのディスタンス(距離)を取るという意味ではありませんで、50センチでもまだ可能性がある。だから、可能なら1メーターとか、鳥取県の場合、割とそういう距離感は可能でありますので、一定程度の距離を取っていただくことをマスクと併せて考えていただいたほうがいいということです。それから鼻出しマスクとか、顎マスク、これもリスクが大きいところでありますし、例えば人とお話をするときにわざわざマスクを外すっていう方、見られます。それで、これは感染予防としてはむしろ逆でありますので、ぜひマスクをせっかくつけておられるときは、それを活用していただくことが必要です。

     それから基本的な換気でありますけれども、お一人でいるときに換気をしてもあんまり意味はないです。それで、多人数が寄ってきまして、それで、密閉された状態になりますと、そこでエアロゾル感染ということが起き得ると、だから、人が集まっている機会、こういうときの換気というのが重要だということであります。それで、換気扇でも結構でありますので小まめに換気をしていただく。また、冬場、暖房の近くの窓を開けるとかすれば、そんなに室温が一気に下がるようなことにはなりませんし、工夫をしてやっていただければなということでございます。

     それからこのオミクロン予防大作戦の2番目として、家庭内の感染が非常に多いです。それで、これ非常に難しいチャレンジでございますけれども、できることはやっぱりそれぞれ御家庭でも心がけていただいてはどうかなと思います。これはどこの地域も悩んでいまして、今回のオミクロンは家庭内感染が非常に多いと、数が急増しているのは結構この二次感染で家庭内感染が広がっているということもあります。それで、家庭内の感染[対策]を徹底することでお子さんや高齢者を守るということになります。食事の場面では大皿を避け、料理を個々に配膳、あるいは食事中の会話は控えて黙食というやつですね、それから食器とか箸の共用、これはもう完全に唾液が移りますので、絶対に避けたほうがいい場面であります。また、親しき仲にもマスクありというふうに本県呼びかけていますが、会話をするときはマスクを着用して十分な距離を取る、先ほど申しましたことを念頭に置いていただきたいと思います。それであと小まめな換気。

     それからよくある感染が歯磨きなんです。これ以外と盲点でして、歯磨きで、歯ブラシでやりますと、実はあれ結構飛沫を飛ばすんですよね。それから特に、これが難しいんですけど、歯磨きの歯ブラシをこうまとめて置いておくと。それで、こういうことで、寮のようなところで集団感染に発生したんではないかと、発展したんではないかと思われるケースもございます。ですから、その歯磨きっていうのも1つの注意事項、タイミングだということを念頭に置いていただいて、できればお一人お一人、順番に換気をしながらやっていただく。それからこれも盲点なんですね、歯磨き粉、トゥースペーストなんですね、チューブ。それでこれをこう歯ブラシにつけます。それでつけるときに必ずブラシと歯磨き粉がくっつきますよね。それで、あれはもちろんこの歯磨き粉を乗せるためにブラシをつけるんですが、しかし、そのとき実は、歯ブラシから歯磨き粉のほうにウイルスがうつるんですね。特に口の中は、ですから、一番ウイルス量が多いところ、それでこのウイルスが実はこの歯磨きのチューブを通じて感染が広がるっていうケースが認められます。ですから、歯磨き粉、もちろんコップも完全にこれは唾液と関連するところでありますので共用は避けていただくと。それから歯ブラシはできれば個別に少なくともこのブラシの部分が接着しないように、それはポイントになろうかと思います。

     そのほかもまずは手洗いをして、なるべくウイルスを家に持ち込まない、それからタオルについては共用を避けていただく。それから小まめな消毒、このようなことがポイントになろうかと思います。それで、こういうようなことをいろいろとまとめていきますと、かねて御案内していますが、オミクロン対策寅の巻に書かれているようなことをひとつ考えていただければということです。「マスクは正しく着けますく」、「人と人、間が愛だ」、「少々の症状でもご連絡を」、「飲食はマナーを守って楽しまなー」、「ワクチン接種や検査を受けんさい」、「幸せは予防で呼ぼう」、こうしたことをやっていただきながら、恐らくこれから2週間とかそこらのターム(期間)だと思います。感染が非常に強いときは注意のレベルを上げると。それで、これがコツだというふうに思います。ずっとやれということではありません。今の流行の拡大しているときに注意をしていただく必要があるということであります。

     


     





    8 県内幼稚園・保育施設等における新型コロナ対応 

    ●知事

     それから県内の幼稚園、保育施設の対応でございますが、緊急点検をさせていただきました。また、[子ども関連施設等感染拡大防止]特命チーム、先ほど申したようにつくりまして、これが1月の28日から本格的に活動させていただいております。それで、その施設のほうを訪問させていただいて、そのクラスターがこれ以上拡大しないように、感染がよそに広がらないように、そういうような対策を取らせていただいております。また、保育施設での不織布マスクなどを緊急支援していまして、特に西部地区には2月の2日までに137施設中42施設に発送させていただきまして、今後も準備整い次第、速やかに発送させていただくと。県内全293施設、今これを順次行っているところであります。

     意外に子どもさんのマスクが不足気味でありまして、この辺我々としても何とか調達をしながら、少なくともこの2週間かそこら耐えられるような、そういうような状況をつくっていきたいと思っております。

     






    9 社会福祉施設の新型コロナ感染予防対策緊急点検 

    ●知事

     それから社会福祉施設につきましても緊急点検、特に西部地域、米子[市]、境港[市]につきましては、2月3日、今日から2日間、感染予防の緊急点検を135施設に対しまして行うことといたしております。先ほど申しましたいろんな注意事項、これを対応していこうということでありまして、それから法人の負担がない、社会福祉法人の負担がないPCR検査の制度というものも動かさせていただき、御案内をしていきます。


     また、社会福祉施設につきましても[社会福祉施設感染拡大防止]特命チームが活動させていただいておりまして、施設と連携しながら対策を取っているところでございます。

     


     





    10 在宅療養者の重層的な健康サポート体制 

    ●知事

     それから在宅療養者につきましてのサポートが重要です。今いろんなアイデアが政府とか、専門家から出されます。私どももそういうものを参考にしながら取り入れるものがあれば取り入れていこうというふうに考えておりますが、若干ちょっとテイストが違うかなと思いますのは、私どもはぜひともこの医療的ケア等がファーストタッチ、初動から関与できるようにして、重症化していくリスクというのを減らしながらの在宅療養というのを目指したいと思います。単純に自己管理で家にいなさいというのは、鳥取県は、今、採用するつもりはありません。その辺は大都市部などの事情があるところでそういうふうにされたらいいと思いますが、私どもはできる限り命の大切さに向き合っていきたいというふうに思います。

     そういう意味で各機関の御協力をいただきまして、例えば西部では協力診療所で健康サポートを昨日来(さくじつらい)していただいています。これは検査を受ける診療所がございます。本県は大体の診療所でこのコロナ対応していただけるという全国でもまれな県でありまして、それで最初にやってくる診療所、そちらのほうでその後もサポートしていただくということをしていただこうと。それから中部地区におきましては、今、臨時医療施設がございますが、そこでお医者さんも入られまして、言えば外来的にやるということですね。そこでこれまでも例えば点滴の投与等、輸液といいますか、そういうことをさせていただいた実績も出てきました。

     また、中部の休日急患診療所も協力していただくことになりました。それからお薬を先生にあれして処方するということがあります。そこの薬局のほうでも、サポートを得られることになりまして、来週こちらのほう、今、動かすことにしています。それから東部におきましては、My HER-SYSでの健康管理を、結局、鳥取市保健所さんが中心になって管理していただくことになりまして、これもおととい稼働したところです。それから明日から県東部で確保しておりますホテル、臨時のホテルを臨時の医療施設にしまして、こちらのほうで外来診療的に受けるということも始めます。

     







    11 無料PCR等検査体制の強化 

    ●知事

     それから無料のPCR[等]検査でありますが、これについても体制の拡充をさせていただきます。ちょっと皆さんの報道の中身からすると、ちょっと逆行するように聞かれるかもしれませんが、私ども実際に調整をいろいろとさせていただきまして強化する方向に今、動けています。それで県の東部で、来週から民間におけるPCR検査というものが始まることになります。これ今サポートしています。それから県の西部地域で、県外業者でありますが、米子鬼太郎空港のターミナルビルを使いましたPCR検査場の開設を今月させていただこうと動いています。そういうようなことなどを入れまして、最終的に2月の中旬段階で63か所まで無料検査のサービスをする検査場所というものを設定させていただき、増やしていこうとしております。

     





    12 新型コロナワクチン追加接種促進プロジェクト 

    ●知事

     それから新型コロナのワクチン接種、3回目接種の追加接種でありますが、[岸田文雄内閣]総理[大臣]のほうからも表明がありました。[新型コロナワクチン]2回目接種完了後6か月経過した人は、誰でも今、受けられますよと、高齢者優先ですけどということになりました。それで市町村と協力しましてこれを進めていこうと。それで、接種券を出す市町村、特に町村部は結構全員に対してということも含めて進み始めました。それから市部のほうも今、協力を私どものほうで呼びかけてお願いをして検討をしていただいています。それで、2月1日時点で6か月以上経過した方につきましては、2月の早期に接種券を発行して、強力にその接種を進めていこうということでありまして、後ほど申します県の会場もございますし、市町村の会場もあるということであります。

     それでこういうようなところで特にエッセンシャルワーカーなども県の大規模接種会場のほうでいろいろと各方面に働きかけながら接種を受けていただく、お役に立とうと考えております。

     






    13 職域追加接種の推進 

    ●知事

     それで、職域接種につきましても、大分手挙げが固まってまいりまして、これは500人からでいいよというふうに国が変更されましたけども、推進プロジェクトを組ませていただきまして、19会場ということにさせていただき、共同接種会場というのも作らせていただきました。こういうところに県庁が関わりまして、県庁の職域接種と併せて、よそのところも組んでやっていこうと、こういうようなことを、今、計画を始めているところでございます。






    14 県営大規模ワクチン接種センター 2月の開催予定 

    ●知事

     

     それから、県営の大規模接種センターにつきましては、県の保健事業団、[2月]1日からやっていますが、この期日をさらにセットをしていく、こういようなことを東中西で進めたり、また、新日本海新聞社など会場をお借りしまして進めているところでございます。3月以降も県内6か所の会場で追加接種を実施するということにさせていただきたいと思います。予約で受け付けることにさせていただいていますが、県のこの接種会場ですね、接種券がおありであれば高齢者に限らず受け付けますので、ぜひ御利用いただきまして早めの接種、皆さんのほうで活用していただければと思います。







    15 オミクロン株影響対策緊急応援金 

    ●知事

     

     先ほどのような感染状況ということがあり、いろいろと県民の皆さん、御協力もいただいたわけでもありますが、今の感染状況のことも併せて全国でまん延防止等重点措置が広がってきていたり、それから、昨日も9万5,000人ほどの陽性者というものが見つかったりしておりまして、相当程度、足が止まっている状態があるんですね。

     それで、これは西部の一部地域の問題だけでなくて、東部、中部、西部全てであります。私ども実はデータを、解析をしているんですが、先般も全国報道でされていましたけれども、国のほうの公表データでは東部の人の多いところについては35%減ということになっていると。それで、これは松江[市]とか、あるいは大阪[府]のミナミよりも減少幅が大きいんですね。実はこうした現象は、鳥取県は常に見られております。都会で緊急事態宣言が出ますと、街中の足が止まると、それで、これはやっぱり報道の関係もありまして、非常に県民の皆様も慎重に考えられるところがおありなんだと思いますし、自ら要は予防という意味で実践をされているということであります。これはある意味、鳥取県だけでなくて、地方の都市部等中心にしましてよく見られる現象でありまして、これによって経済のほうへの影響もやはり出ているというのが現実です。

     その経済への影響はよく言われるような飲食店のみならず、例えば花屋さんであるとか、あるいは葬祭業者だとか、また、結婚式場、交通事業者、観光を初めとして多くの事業に波及するものであります。そこで、本県として、ここはもう思い切って支援策を組もうと、先週も申し上げておりましたが、こういうことを検討させていただくと申し上げていましたが、その内容を固めてまいりました。業種、地域は問わずに新たな支援金を、緊急に措置をすると。

     まん延防止等重点措置で事業支援をという声がありますけれども、やはりそれは本末転倒な話でありまして、行政としては取れることではないのではないかと思います。まん延防止等重点措置自体は営業者への権利制限を伴うものであり、罰則を用意するものであります。したがいまして、国会での審議でも慎重な運用ということも言われていたものであります。そうであるものを単純にその支援が得られるということで使うというのは、いささかこれは手段と目的との関係でいかがかというふうに思います。

     他方で、現実に事業者には影響が出ている。そうであれば、そのスキームではなくて、県としてもう思い切って一層全県全事業で支援をするというのが本来だろうというふうに考えるわけであります。それで、コロナ禍再生応援金がこれ今、実は11月~3月までで動いています。それで、ぴったり実は今の時期に県支援が当たるんです。それで、それと併せてオミクロン株影響対策緊急応援金をこのたび発動しようと、併せることによりまして20億円規模ということになりまして、過去最大であります。それで、私どものデータを見ても、西部に限らず東部、中部も含めて同じように影響が出ております。切れ目ない支援をしていく必要があるだろうということです。

     具体的には中小企業などにつきまして、令和4年1月、先月と今月[2月]の2か月、売上額が30%以上減ったところにつきましては20万円~40万円までの売上規模に応じた応援金を出すと、そして、[新型コロナ安心対策]認証店につきましては、何店舗かお持ちでしたら2店舗以降、2店舗目以降加算措置をさせていただくということであります。これにつきましては、これ自体は多分15億円くらいになると思います。ちょっとこれ今、精査中でありますけども、取り急ぎ今年度は[新型コロナウイルス感染症緊急事態対策]調整費で、要はお金をかき集めてでもスタートさせたいと思います。3月の1日から受付をすると、恐らくオミクロン株、1月、2月というのは山でしょう。それで、1月、2月のところでその決算影響などを見て、個別の事業所さんから御申請をいただいて、5月いっぱいまで受付をさせていただこうかなというふうに考えております。

     感染対策は、今、主流は子どもたちを守り、それでお年寄りを守る、それがひいては地域の活力を呼び起こすことにもつながってきますし、安心にもつながってくるわけであります。これは正々堂々きちんと手段を尽くして我々はやりたいと思います。それとは別に事業者が困っているのは、事業者が困っていることの対策を別に組むということであります。世上それをまとめてしまって、まん延防止等重点措置を適用しろという議論があり、実はまだ適用していない知事たちは結構困っています。それで、党派の中には、国会で権利制限だと言っていたようなそういう党のほうからも支援としてまん延防止[等重点措置]をやれというような要望がきたりすると。これ、あちこちでえっという声が上がっているんですけども、こういうようにモラルハザードを起こすというのはやはり行政としてはいかがかと思います。

     それで、飲食店さんには我々の特別の助成をしたこともありますし、そういうことをやったこともありますけれども、ただ、それ以外の事業者も同じように困っていまして、それらの事業者からは俺たちのことも何とかしてくれよという声が上がると。また、東部や中部も含めて他の地域でもやはりお客さんの足が途絶えていますので、そちらを放っておくというのも道理ではありません。したがいまして、鳥取県は全国で珍しいことかもしれませんが、あえて全県全業種で応援金を出すということで、今のこの世の中のモラルハザードの状況に私たちは別コースを、提案をさせていただきたいと思います。

     小さな県ですから、正直、荷が重い部分もありますが、ただ、それほどにオミクロン株によってダメージを受けた事業者さんは全県にいらっしゃいます。ですから、それに対して私たちのほうでは県としての措置を講じさせていただくということにするものであります。このほかいろいろと我々のほうの当初予算の関係がございます。それで当初予算の中で、例えばヤングケアラーの問題、それからまた昨日[2月2日]、国会で議員連盟が立ち上がりまして、それで、今国会に出そうというものが生まれました。そういうようなことであるとか、様々な当初予算についての対策を取らせていただこうと思います。

     




    16 県内経済再生に向けた事業者支援 

    ●知事

     それで、そうやった中で、現在、事業者支援とか、どういうことをやってるかでありますが、7度にわたる応援金を出しておりまして、実に63億円今までに執行しております。これも過去ない規模で本県はやっているわけです。それからWeLove山陰キャンペーンで観光事業者向けの支援を今も続けています。中国地方で唯一であります。ただ、国の制度がありまして、まん延防止等重点措置を適用するということになりますと、直ちにこれは停止しなければいけません。したがいまして、まん延防止等重点措置を適用しろということをおっしゃられたとしても、その繁華街の皆さんは、それでお金が来るかもしれませんが、しかし、同時に例えば三朝だとか、鳥取温泉だとか、皆生温泉ももちろんでありますが、全てこの観光支援というものは自動的に受けられなくなるということです。

     それでこの観光支援の中にはプレミアムクーポンというのもついていまして、これは実に半部以上は飲食店で使われているものであります。それは、西部地区に限らず東部、中部の飲食店でも使われていると。それも全部止めるということになるんですね、だから、便法としてまん延防止等重点措置を適用するということは、そういう飲食店など観光支援の息の根も止めることになりますので、私は非常に躊躇するわけであります。それから感染状況が落ち着いた段階で新型コロナ安心対策認証店特別応援キャンペーン、これを始めさせていただきたいと思います。

     

     






    17 とっとり健康省エネ住宅の支援制度 

    ●知事

     とっとり健康省エネ住宅というのがあります。NE-STというものでありまして、結構全国の有識者の間で、今、評判になっているんですが、これによって脱炭素化社会を住まいから支えていこうというものでありまして、最大250万円の支援制度を来年度として今、検討中です。総額2億6,000万[円]ぐらいになるかと思います。

     併せまして、これのリフォーム版ですね。リフォーム版につきましても、支援を始めようというふうに考えております。これによりまして、この県内の新築木造住宅の23%が健康省エネ住宅ですが、これをすべからく使っていただくようになりますと、CO2の削減に役立つということです。


     






    18 ヤングケアラー対策・子どもの権利擁護推進

    ●知事

     

     ヤングケアラー対策・子ども権利擁護につきましては支援の体制、この窓口を24時間365日受付に切り替えさせていただきまして強化をしようということです。こういうような相談を通じて場合によってはアウトリーチ型(公共機関などが積極的に働きかけて支援の実現をめざすこと)で困っている若者、子どもたちに対処していこうということも考えております。


     また、ヤングケアラーの皆さんが孤立しないように、当事者同士でオンラインサロンを開催をして、ここで話し合ったり、コミュニケーション取っていただいて、いろいろと自らのことを考えたり、知恵の出し合いをするというようなことも、これも実は当事者とか、今やっておられる方々から御意見いただいていまして、こういうことも始めようということです。それで併せまして、鳥取県版アドボカシー制度を構築をしようと。それで子どもの意見表明を第3者がサポートする仕組み、これ全国でも、もしかするとうちが初めてかもしれません。そういう珍しい仕組みでございますが、児童相談所で、例えばいろんな措置があります。それでそういうときに第3者の方が出てきて、弁護士のような形で子どものサポートをすると。

     ですから、子どもがなかなか自分の考えていること、希望と叶わないようなことがいろいろとあろうかと思います。もちろん全部できることでもありません。しかし、そこのところをやはりアドボケイト、代弁をしていくということが必要でありまして、その養成研修を行ったり、実証的な試験運用を新年度にやってみようと。それから動画の教材を作りまして、こうした新しい考え方を多くの方に知っていただこうと思います。

     






    19 障がい者情報アクセスモデル県の推進 

    ●知事

     

     障がい者の情報アクセスモデル県、先ほど申しましたように、国会議員の皆さんが超党派で昨日議連をつくっています。情報アクセスを保障していくと。情報コミュニケーション保障と言われるような考え方でありますが、そういう国の動きをちょっと先取りさせていただいて、鳥取県として今まであいサポート運動や手話言語条例で培ってきた、そうしたノウハウも生かしながらみんなで共同して、障がい者の情報アクセスを整えていく、そういうモデルをつくっていこうと。

     それで、例えば、視覚的な情報へのアクセス、こういう意味で拡大読書器だとか、音声ガイド機能付きのタブレット、こういうものの助成制度を始めさせていただく。それから先端的な技術開発を今、もうしゃべるときから、手話に変わっていくような、そういう自動的なシステムをつくろうと、AIを使ってですね、それでこれが今、研究している企業さんもございまして、その実証実験、我々も参加をしていって、実証実験ですから、使ってみるということも始めさせていただくというようなことですね、それから信号機、これをスマートフォンで歩いておられる方が、その信号機を音声で聞くことができると。それで、今、赤信号ですよとかいうようなことだったり、あるいはちょっとなかなか思うように歩けないと。それで、青信号のその期間を延長するというようなことも含めて、こういうモデル的な技術の導入というものをやれないか。それからきこえない・きこえにくい子どもたちのサポートセンター、これをまずは鳥取聾学校を拠点にしてつくってみようと。こういうようなことであります。こうした様々な予算上の対応も含めて3,640億[円]ぐらいの予算ということになりますが、私どもとしては、今、提案に向けて最終的な準備をさせていただいております。私のほうからは以上です。

    ○朝日新聞 東孝司 記者

     ありがとうございました。それでは各社質問をお願いします。


    ●知事

    失礼いたしました。[本日の]陽性者はちょっと増えたそうで、90名の確認ということです。

     

     





    20 米子市・境港市への外出自粛終了 

    ○NHK  長山 尚史  記者

     NHK長山と申します。よろしくお願いいたします。まず、外出自粛要請についてお伺いいたします。当初期限は今月9日までかと思いますけれども、今回、およそ6日ほど早く終了することになるかと思います。ちょっと短期間でのこういった対策になったとかと思うんですけれども、その理由をお伺いしたいです。よろしくお願いします。


    ●知事

     県民の皆様に呼びかける期間として2週間設定しましたが、効果が表れてきたらそこでやはりやめて、次の呼びかけに変えるほうが感染対策としては有効だと思いますし、その分、御不便をかけている面もございますので、その辺の解除をさせていただくのが筋だろうというふうに考えました。私どもとしては割と短期集中決戦でやっていまして、例えば夏[令和3年7月~8月]に飲食店街で時短要請をさせていただいたときも、僅か2週間というセッティングで、そこで閉じさせていただきました。それで、長々とずるずるやるのもいいんですけれども、ただ、段々と効果は薄れてくると思いますし、社会的な影響というのも積み上がってくると思います。

     したがいまして、最短距離で、それを止めさせていただくということにしたほうがよろしいかなと思います。それで、今後また感染状況を見て、いろいろと県民の皆様にもお願いしなければならないときにはまたお願いさせていただくと思います。それで、現在はこの不要不急の外出についての自粛ということをお願いしておりましたが、それに代わって予防のための[みんなでしっかりオミクロン予防]大作戦に県民の方もぜひ加わっていただきまして、マスクだとか、換気だとか、それから家庭内での感染防止だとか、そうしたことを、いま一度徹底していただき、まだオミクロン株が相当感染力のある中でまだ動いておりますので、御注意をいただきたいというふうに呼びかけを変えさせていただこうというものであります。

     



    21 米子市の分散登校の効果、休校措置の考え 

    ○日本海新聞 竹久祐樹 記者

     日本海新聞の竹久と申します。連日お疲れさまです。県西部を中心とした、ちょっと米子市のことに関連して幾つかお伺いをしたいと思うんですが、まず、米子市、今、分散登校を始めております。冒頭、知事御発言ありましたように県西部、米子市についてはまだ市中感染が必ずしもなくなったわけではないというお話がありましたが、この分散登校についてまだ分析するには日が浅いかもしれませんが、効果が見られているかどうかをちょっとまずお伺いをしたいのと、それから頭の整理でちょっと確認をしておきたいのですが、知事、先週とか、かなり感染者数のこの推移が見えない中で休校措置、例えば一斉休校も含めた強い措置を求めるような御発言もあったかと思いましたが、今の時点、今の感染状況を踏まえてどのようなお考えかどうかお伺いできればと思います。


    ●知事

     まず、前者のほうにつきましてはまだ始まったばかりで、正直数字にはまだ表れてないと思います。今、表れているのは恐らく鳥取型、鳥取方式という、積極的疫学調査だとか、それから県民の皆様のほうでもある程度行動を抑制していただいたということの効果が多分この1週間で表れてきているという段階ではないかなと思いますが、ただ、まだ完全なものではないだろうと思います。学校における感染というのは全国でも多発していまして、ニュースを御覧いただければどこの県でも毎日のようにどっかで起きていることを御確認いただけようかと思います。今度のオミクロン株の特徴でありまして、この学校に対する対策、休校措置に限りませんが、従来よりも踏み込んだことをやはり考えていかなきゃならないのではないかと思います。

     政府のほうでも、私も[基本的対処方針]分科会で大分同じ趣旨のことを申し上げておりますので、従来の学校対策とはまた踏み出したことをされるのではないか、[岸田文雄内閣]総理[大臣]とも[全国]知事会として火曜日の日(2月1日)ですかね、協議をさせていただきました。昨日には、その火曜日の日に総理は明言をされたんですが、学校についての対策などオミクロン株の実相にあった、そういう対策に改善していきたいというふうに明言をされまして、昨日も総理のほうのコメントの中に、基本的対処方針の変更の明言をされておられまして、今日(2月3日)、報道されています。

     ですから、政府側もこうした地方の実情にだいぶ寄り添う形で、何とか、今この全国のまだまだ感染がせり上がっている状況に歯止めをかける、それにはやはり、こうした従来あんまり触れてなかった、こういう学校対策などにも政府としても目を向けるといいますか、対策の改善をしていくという方向に今、動いているのではないかと期待をいたしております。そういうようなことでありまして、いろんな選択肢の幅の中で、現地の感染状況であるとか、それから実際にそのカリキュラムの実際の運用状況だとか、いろんな要素が絡むと思います。そういう中で個別に考える、そういう裁量権をやはりそれぞれの地元に持たせていただきたいと思いますし、今まだ米子[市]においても感染は止まった状況ではございませんので、引き続き自主的に、教育の分野、どうしても市町村のウエートといいますか、決定権のところなので、御検討いただきたいというふうに思っております。

     



    22 米子市・境港市への外出自粛終了 

    ○中国新聞 小畑浩 記者

     すいません。中国新聞の小畑です。外出自粛等の先ほどの話に関係することなんですけれども、外出自粛要請が一定程度効果が出てきたということですけども、その前に恐らく従来の積極的疫学調査では追いつかない状況にあったという判断でされたんだと思います。現在の感染状況は鳥取方式の拡大、いろいろ拡大されていますけども、積極的疫学調査で立ち向かえる水準になってきたという、そういう認識で外出自粛要請を終えられるという判断でしょうか。


    ●知事

     先ほど申しましたように、県民への呼びかけについては、私ども慎重に謙抑的に考えるべきだと思っています。先週の段階は皆さんもあの頃のグラフを思い出していただければと思いますが、今でこそ、その後落ち着いて下がってくるようなコースになっていますけども、ほかの県を見ていただきますとあの状態では上がっていくというのが通例です。ですから、そこに何とか、言わば歯止めをかけなければいけないと。これ我々必死で朝から晩まで土日も潰しておっかけっこをしているわけですけども、ウイルスの。それで、これにはやはり一定の限界がありますので、やはりそうした県民の皆様、県域の皆様の御協力というものをやはりここでは仰がなきゃいけないだろうというようなやむを得ない判断で、[伊木隆司]米子市長と[伊達憲太郎]境港市長とも相談しまして、2週間という時限での不要不急の外出についてお控えいただけないかというお願いをさせていただいたわけであります。

     ただ、その後、流れが少し引き戻されつつあるかなということもございますし、まだ明確ではありませんけれども、ここでもう一遍踏みとどまったところで、もう一度ちょっと体制を我々としても取ってきていますので、またこれから積極的疫学調査と、先ほど申し上げました注意の呼びかけ、[みんなでしっかり]オミクロン株予防の大作戦というのを実はこれ、それにスイッチするものとして提供させていただいています。今回は西部だけでなくて、やっぱり東[部]中部も含めてもう一度この、今、本当に緊迫した状況でありますので、もう一度、ある意味予防のレベルを上げていただくと。ずっとではありません、恐らく2週間だとかそういう長くはないタイムスパンだと思いますので、御協力いただきたいという呼びかけにスイッチをして、それでいろんな接触によって感染機会というものが増えないように、ある程度の活動しながらも感染というものが抑制されるような、そういう御協力をいただきたいというふうに切り替えようというものであります。

     ですから、我々の積極的疫学調査だけで全部対応できるかっていったら、なかなかそれは難しい。県民の皆様の全県的な御協力を今後は求めるように転換をさせていただき、また、片方で学校とか、保育所だとか、社会福祉施設などに重点的なてこ入れをやっていくと、施設側の防御体制を高めていくということであります。

     




    23 西部地域の新型コロナ感染状況 

    ○山陰中央テレビ 本田航太 記者

     TSK本田です。先週、知事米子市長に対して苦言を呈されたりもあったと思うんですけども、今回、西部一定の落ち着きを見せたということで、その辺りはどのように評価といいますか、思われていますか。


    ●知事

     これはまだちょっとまだ予断を許さないところでありますが、一定のその成果はこれまで上がってきてはいるんだろうと思いますけども、まだちょっと分かりません。ですから、これからまだどういう展開していくか分からないので、ぜひ米子市の御協力は引き続き強力にいただきたいと思います。やはりこれは地元の積極的な協力なくしてその感染状況というのは簡単には止まりません。ですから、そういう意味で我々としては意識を向けていただくことを今後も求めてまいりたいというか、お願いをしてまいりたいと思っております。
     




    24 一斉休校措置の判断 

    ○日本海新聞 濱田匡史 記者

     すいません。日本海新聞濱田です。知事今回のオミクロンの特徴として学校や保育園を中心にして、各家庭とか職場にオミクロンが飛び火しているという状況だと思うんですけども、さらに世代交代がすごい早いということで、思い切ってその感染拡大しているエリアに関しては、やはり一斉休校という措置を県と自治体が協力をして取ることで、感染の連鎖が例えば5日間だけでもそういう措置をすればぱたっと止まるんではないかと思うんですけども、今回その波が少し下がってきたことで外出自粛も停止されますけども、ここで思い切ってその一斉休校という措置を取るっていう判断はないですか。緊急事態宣言のときには実際に一斉休校もして、学校、市町村がやりましたけども、学校のほうで教師が家にいれない子どもたちを面倒見るということで、その就労機会なんかも担保できていたはずです。それは2年前できたことが今できないというのがちょっと理解できませんし、思い切った措置をすれば、がくっと減るんじゃないのかなと思うんですけども、その辺はどうなってるんですか。


    ●知事

     そこは、もちろん今後も検討に値すると思います。ただ、先ほど御覧いただいたような今の感染の推移でありまして、先週(1月23日~1月29日)ぐらいのどんどん上がっていくとき、ああいうときは確かに強い措置というのが求められる時期だったと思います。現在、今、若干落ち着き加減になるかもしれない、まだ分かりませんけども。そういう時期でありますので、対策を組み替えていってもいいのではないかと思います。ただ、今後、また急にせり上がってきたときに、やはり学校を媒介として感染が広がっていると認められるようなときは、やはりその地域の市町村とまた個別にお話合いをするということはあるんではないかなと思います。その辺のいろんなことができるように、実は国のほうの対策のパッケージを、本当は我々としてはつくっていただきたいと。

     この辺が[全国]知事会でも政府側にお願いをしているところでありますけども、今までの学校については基本的対処方針、これは原則として閉めないときっちり書いてありまして、それで、緊急事態宣言が出れば一定の権限が知事のほうにくるんですけども、それまではそういう権限がないという状況です。ですから、[岸田文雄内閣]総理[大臣]のほうが昨日、基本的対処方針の書換えに言及されましたので、今後どうなるのか注目をしてまいりたいと思います。ただ、そういう制度改正待ってもいられないので、今、おっしゃったように、できる対策というのは躊躇なく協議をしてまいりたいと思います。
     




    25 オミクロン株影響対策緊急応援金 

    ○時事通信 竹原伸 記者

     すいません。時事通信の竹原です。すいません。発表事項のオミクロン株影響対策緊急応援金のところなんですけれども、今回の米子市長の、伊木市長の飲食店対策、話が多かったということを受けて、今回これを検討されて実施されるという理解なのか、その辺はどうなんでしょうか。


    ●知事

     これもともと考えていました。ですから、いずれこういうことをやりますよということは伊木[隆司米子]市長さんのほうに、もう当初から申し上げてます。ですから、まん延防止等重点措置をやるよりも、こういう形で別の支援を考えるべきではないか。そのときに関連のいろんな事業者だとか、あるいは県域全体のことだとか、非常に難しいと。それで、まん延防止等重点措置にしてしまうと、結局その一角の飲食店だけがお金をもらうということになりまして、それが今度はハレーションを起こすんですよね。だから、愛媛[県]の[中村時広]知事だとかいろんな知事は非常に困っていると。なかなか踏み切れないのはその辺の問題があります。ですから、なかなか今の状況では難しいので、頭を切り替えて、もう大型の応援金を全県全業種に出すということで、このたび我々としては方向性を出したいと思っております。もちろん個別の、地域の個別の事情に関することは、それぞれの市町村がなさればいいと思います。
     




    26 みんなでしっかりオミクロン予防大作戦 

    ○毎日新聞 野原寛史 記者

     毎日新聞の野原です。オミクロン予防大作戦の件で1点お伺いいたします。家族との団らん場面で、言わば家庭内でマスクを着用してくれというところ書かれておりますけれども、これはかなり従来より踏み込んだ呼びかけではないかと思うんですが、そこに関しての知事の意図をお聞かせください。


    ●知事

     これは状況によってということで、呼びかけでありますから、えっと思うようなことも少し書いているというところあります。ただ、昨日の[後藤茂之]厚生労働大臣の発表によりますと、マスクを家の中で着けていれば濃厚接所者にはしないでいいと、こういう考え方が示されていまして、我々これちょっと分析してみなきゃいけませんが、その背景には富岳[スーパーコンピューター]のああいうシミュレーションがあったりしているんだろうと思いますし、我々としても注目に値するんではないんかなとも思っています。そういう意味で、倉敷市なんかも家の中でマスクを着けろって何かキャンペーンを始めたと言われておられますけども、やはり今までよりも、うつり方が激しいというのは我々も感じるので、例えば受験生がおられるとか、おじいちゃん、おばあちゃんでちょっと病気があるから心配やなあというときとか、そういうようないろんな場面があると思いますが、家の中でマスクを着けるということもある程度考えられてもいいんではないかなと思います。

     ただ、もちろん鳥取[県]の場合、結構距離が取りやすい家というのがあります。都会とちょっと違って、割と中山間地も含めて距離でマスク着けずにいいという場面もあると思います。また、部屋もございますので、部屋に籠もるということを活用する手もあるかもしれません。だから、これに限るわけでありませんけども、そうしたいろんな対策を組み合わせて要は、飛沫、それからあまり密閉してそこでみんなでワーワー騒ぐとマイクロ飛沫が起きますので、そういうことに注意をしていただくとか、こういうことを我々としてもちょっと分かりやすい形でメッセージを、事細かに書けないものですから入れさせていただけると御理解いただければと思います。それぞれの御家庭で話し合っていただいて、オミクロン[株]はやってるけ、こうしようやというように考えていただければありがたいかなと思います。

     私どもも、いろんなケース出会うんですけども、例えばもう家庭内感染かなり起こります。小さい子と母親とかそういう親子関係の中でも感染が広がったり小さい子同士とかあるんですけど、結構そういうときに高校生とか、そっちはずっと陰性というのもあるんですよね。それでやっぱりそれ部屋に多分いるからだと思います。だんだん子どもの成長に従って、思春期以降割と一人でいると。そういう距離を保つことが実はそのまんま感染対策に自動的になっていたりするんですね。だから、やはりいろんな工夫があると思いますので、その辺を呼びかけてまいりたいと思います。


    ○毎日新聞 野原寛史 記者

     そうすると、やはり例えば居間で一緒にいるときは原則マスクをつけてほしいと、そういうふうなことで受け止めてよろしいでしょか。


    ●知事

     そうですね、特に会話時、しかもみんなどうしてもお子さんもいるし、キャッキャするような場面というのはちょっと気をつけていただきたいなと。ただ、未来永劫ということではありませんので、今、本当に近所であっちこっちもうオミクロンで感染したっていうのが見えてきたら、やっぱりちょっと注意すべき期間っていうのはあるんじゃないかと思っています。
     

     

    27 米子市とのコロナ対策の一連のやりとりを振り返って 

    ◯日本海新聞 竹久祐樹 記者

     日本海新聞竹久と申します。ちょっとしつこいようなんですが、米子市の話なんですけれども、知事、先ほど御発言の中で少し触れられましたが、日曜日の中国地方知事会の御発言があって我々メディアもいろいろ取り上げさせてもらいましたが、その首長との間で学校の休校を巡って一つ議論になって、両者言い分それぞれ共感するところもあって、意義のある議論だっただろうとは思うんです。それで、島根県の知事はその自治体に対して公の場で休校を要請するような措置を取ったり、岡山県は中国知事会の中でも伊原木知事発言されていましたけれども、岡山県が呼びかけても必ずしもこの市町村が言うことを聞いてくれないというか、同意してくれないというふうな事情があるというふうな御発言もありました。それで、今回のその一連のやり取り、日曜日からのやり取りを知事御自身振り返って見られて、国のその基本的対処方針の取扱いというお話も先ほどありましたけれども、得た課題とか知見、また、今後どういったことが必要になってくるのかっていうのがちょっと振り返って教えていただければと思います。


    ●知事

     そういう意味で、伊木[隆司米子]市長さんのほうでもいろいろと熟慮をされる機会もあったと思いますし、教育委員会も含めてお考えをいただけたんではないかなというふうに思っています。細かいやり取りはいろいろとあるわけではありますけども、今は、私はやはり米子市に当事者としてきちんとこの問題向き合っていただければ県としてはそれをサポートし、またときにリードし、今後もやっていくことが市民の利益に沿うと思います。そういう意味で今後も、そういう姿勢でやってまいりたいというふうに考えております。今回の議論を通して、多分いかに従来のコロナ対策と違う面があるかということは市民の皆さんとか、また、市役所の中の方にも御認識は深まったんじゃないかなと思います。

     私も繰り返し学校だとか保育所など、そうした実は日常に中にオミクロン株が入り込んで、そこで感染を爆発的に広げていく、家庭とそうした職場だとか学校、行き来をしながらそれがクモの巣状に広がっていくという、そういうことのモデルをいろいろと御説明はしますが、メディアの報道も含めて飲食店の話になっちゃいます。それで、先週もそうですけど、まん延防止等重点措置が始まるということもありまして、結局その飲食店の話にかき消されてしまうと。それで、そういう中でやっぱりこういうほんとに感染が起こっているのは、こういう子どもたちのとこであって、子どもたちを守ることが我々の今の重要な課題だよっていうのは、これは共通認識はこの一連の中で生まれてきているんじゃないかと思います。もちろん飲食店の感染もございます。

     ですから、これはこれでやはり重要な言わばターゲットとして、我々置いておかなきゃいけません。ではあるんですが、コロナの株ときに、コロナの中でデルタ株やアルファ株では見られにくかったこういう子どもたちの相互感染や、あるいは子から親への感染など、こうしたことで感染の広がり方が従来のインフルエンザのように広がるパターンになってしまっていると。そのことは頭に置いた上で対策を取らないと結局飲食店対策はどうだとか、そういう話にどんどん堂々巡りして戻っていくわけです。そこにエネルギーを使っているうちに、また感染は広がってしまうと。だから、やはり焦点、スポットは感染対策は現場のこの感染状況に即して当てていただいて、事業者の支援は切り離してそれぞれの地域が工夫をしながらやっていくというのが本来ではないかと思います。そういう意味で、今日はそこら辺の整理を県なりさせていただこうと考えたところであります。
     


    28 新型コロナの感染症法上の位置づけ 

    ◯読売新聞 安恒勇気 記者

     読売新聞の安恒です。今、インフルエンザの感染のという話が出ましたけれども、今、世の中で議論になっているコロナの感染症法の位置づけ、2類か5類に引き下げるべきかという議論がありますけれども、知事のお考えをお聞かせ願えればと思います。


    ●知事

     これについて、やはり専門的知見を持って政府がきちんと早めに本来答えを出すべき課題だったんではないかなと思います。ただ、現状、今もうどんどんこうやって感染が広がっていく中で現場も動いてしまっております。政府としてやはり我々現場のほうに今回のオミクロン株の特徴についての御説明があっていいと思いますし、それにふさわしい対策というのは何なのか、それは感染症[の予防及び感染症の患者に対する医療に関する]法[律]との関係ではどういうことなのかということの御説明が必要だと思っています。ただ、現状においてそこの説明がないままに動いておりますので、我々は2類[感染症]相当として現場はやらなきゃいけないということであります。[基本的対処方針]分科会でも大分そこは私自身も申し上げたとこではあるんですけども、はっきりもし我々が対応しなくてもいい程度の疾患だというのであれば、そういうふうに言ってくれと。

     それで、そうであれば我々ももっと別のとこに重点を置いた対策に移行すると。でも、それはもう専門家も含めておっしゃらないです。それで、これが現状でありますので、そうであれば仕方ないというか、我々はやっぱり感染を静めなければいけないという使命というものも一つ置きながら、特に重症化しないように軽症者の手当をしていくという、そういう二方面作戦をやっていくということかなというふうに、もうそこは思っております。ただ、政府としてはそこの検討をしていただくように全国知事会でもこのオミクロン株の性質に即した対策、あるいはその考え方を示していただきたいということは再三申し上げているところであります。


    ◯読売新聞 安恒勇気 記者

     すいません。いいですか。知事、個人の考え方としてはやっぱり引下げには慎重だったりするわけですか、5類への。


    ●知事

     これは恐らく因数分解したらいいんじゃないかなとも思います。つまり、社会的な影響が確かに大きいので、感染の抑制はある程度やっていかないといけないと思います。それで、ここの視点はやっぱり堅持しないといけない部分があると思います。他方で、例えばお医者さんのかかり方であるとか、それから我々保健所のいろんな仕事がありますけども、ここは今回はやらなくてもいいよとかそうしたところ、例えば一人一人の数ほんとに数えるんですかとか、実はインフルエンザなど、普通の感染症ですと定点観測っていうやり方をするんです。あるお医者さんで実は調査をして、それを基に言わば統計的に、今、県内でどのくらいあるかっていう処理をすると。それで、お一人お一人を全て確定させる必要がどこまであるのかなっていうことですね。それでこれは5類[感染症]になると自動的にそうなるんですけども、では、2類[感染症]相当ですから相当なので、それでこの感染状況の中で現実との狭間の中で政府として取り得るべき選択肢というのは、実はいろいろあるんじゃないかと思います。

     だからこそ濃厚接触者の考え方なんかをもう週替わりというか、日替わりで変えてきていると。実態に合わなくなりつつあるんで、ぎりぎりのところでここは大丈夫だろというところを専門的知見に基づいて改定をしつづけておられる。だから、そこんところのやはり今、限界にきているところがあるとは思います。ただ、厄介なのは5類[感染症]相当になってしまいますと、公費負担の制度がなくなって感染症の治療を受けられるときに公費が入らなくなってしまうと。それで、そうするとこの感染症が広がってしまってほんとにいいのかっていう大命題とも向き合わなきゃいけませんし、健康上のリスクというものも急に浮上してくることになると思います。ですから、因数分解して、例えばこの仕事はこうとか、こういうことでよく言われる2類だ、5類だっていう二者択一の議論ではなくて因数分解した上で、ここを組み合わせてこうだとか、そういう議論も本来はあるんではなかいかなと思います。


    ○朝日新聞 東孝司 記者

     では、各社質問が尽きたようですので、これで定例会見を終わります。知事、ありがとうございました。


    ●知事

     どうもありがとうございました。

     
      

     ※広報課編集
      [ ]については、広報課で補足説明しています。


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