防災・危機管理情報


  多様化する社会を活力あふれるものとするには、女性を含むさまざまな人の力が必要です。10月には男女共同参画に関する全国会議「日本女性会議」が県内で初めて倉吉市で開催。
  性別に関係なく、誰もが自分らしく輝ける未来を目指しましょう。

輝く女性が社会を元気に 誰もが笑顔になれる未来へ(イメージ写真)

女性活躍は未来を築く力

  男女が共に豊かで活力ある社会を築くことを目指す「男女共同参画社会基本法」が制定されたのは1999年。県はその翌年に「鳥取県男女共同参画推進条例」を制定しました。それから22年。女性の大学進学率や就業率は大きく上昇し、社会のさまざまな場面で活躍する姿が増えてきました。
  人々の生き方や価値観が一層多様化している今、「女性活躍」はますます注目される重要なテーマです。女性を含むあらゆる人々の社会参画は、多様な視点や発想による新たな活力をもたらし、より良い未来を築く力となります。
  誰もが個人として尊重され、個性や能力を生かして心豊かに暮らせる未来のために、社会全体で取り組んでいくことが必要です。

無意識の思い込みに注意

  鳥取県は全国的にも女性活躍の先進県。行政機関の女性管理職登用率は全国トップを誇り、性別にかかわらず誰もが働きやすい職場づくりに取り組む「鳥取県男女共同参画推進企業」も900社以上に上ります。多様な人材が活躍できる環境を整備することは、組織全体の活力や成長にもつながっていきます。
  しかし、未だ社会に根強く残るのが、固定的な性別役割分担意識です。「男は、女は」といった考え方は時代と共に薄れてきましたが、慣習や行動の中に無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)が潜んでいる場合も。例えば「親が単身赴任」と聞いて、「親(イコール)父親」と考える人は多いのではないでしょうか。誰もが持つこうした思い込み自体は全てが悪いことではありませんが、決め付けや押し付けの言動となって表れると、相手の心を傷つけ、可能性を狭めてしまう場合もあります。日常に隠れた自分自身のアンコンシャス・バイアスに気付くことが大切です。

鳥取県のジェンダー・ギャップ指数

鳥取県のジェンダー・ギャップ指数と全国の平均のジェンダー・ギャップ指数のグラフ
(出典)都道府県版ジェンダー・ギャップ指数(地域からジェンダー平等研究会)より作成

各都道府県の男女平等度合いの分析では、政治以外の3分野で上位に。指数が「1」に近いほど格差が小さいことを意味しています。
政治 議員や首長の男女比など
行政 女性管理職の登用や男性の育休取得など
教育 女性校長の割合や大学進学率の男女格差など
経済 男女間の賃金格差や管理職・役員の男女比など

日本のジェンダーギャップ指数の順位(世界経済フォーラム「グローバル・ジェンダー・ギャップ報告書2021」における世界156カ国中の順位)
政治:147位 教育:92位 経済:117位 健康:65位

家事・育児の「オールラウンダー」に

鳥取大学農学部
生命環境農学科 助教

美藤(びとう) 友博(ともひろ)さん
美藤友博さんの写真

  鳥取大学で食品機能を研究する美藤友博さん。昨年第2子から第4子となる三つ子の誕生を機に、3ヶ月の育児休業を取得しました。出産前、妻の麻里子さんの入院で長女の「ワンオペ育児」を初体験した美藤さんは、今までが「手伝い」にすぎなかったことを痛感。「初めて育児を自分事として捉えるようになった」この試練が、美藤さんの覚悟と能力を飛躍的に高め、麻里子さんと同じ目線で家事育児をフル回転できる現状につながりました。
  早朝から夜中まで仕事に費やす働き方も改め、復職後は長女の保育園送迎に合わせて夕方には退勤。同僚教員とも事情を共有し、限られた時間を最大限活用する工夫を重ねています。「諦めたこともあるが、新しい発見もあった」と美藤さん。自主性重視の指導へシフトしたことで、学生の行動力の高さに気付かされたといいます。研究機関に勤める麻里子さんも今後は職場復帰を予定。美藤さんも「仕事で活躍したいという思いは当然のこと」と支えます。
  後輩男性へは「家事育児を一人で回せる『オールラウンダー』になれば、夫婦が対等に支え合える」と助言。育児休業は男性も家事育児の主役であることを自覚し、スキルを磨き、家族の絆を深める絶好の機会となるようです。
三つ子の写真

新たな目線で最高のホスピタリティを

ホテルセントパレス倉吉
ウェディングチーフプランナー

鍜治木(かじき) 奈津子(なつこ)さん
鍜治木奈津子さんの写真

  倉吉駅前の顔として半世紀以上の歴史を持つホテルセントパレス倉吉。多くの女性従業員が活躍する一方、ホテルならではの不規則な勤務形態は、出産後の復職を躊躇させる大きな要因でした。「このままでは貴重な人材を生かせない」と考えた同ホテルは、10年前から子育てと両立可能な短時間勤務制度を整備。ブライダル部門での初めての制度利用者が鍜治木奈津子さんです。
  鍜治木さんにとってウェディングプランナーはホテルサービスの頂点であり、お客様に力を頂ける仕事。「提案した結婚式が当日最高の感動や幸せを生み出した時、その瞬間に立ち会えることが何よりのやりがい」と語ります。後輩プランナーの指導が中心の現在、「接客機会が減った寂しさもあるが、子どもを産んでサービスの目線が広がった」と話す鍜治木さん。子連れのカップルや招待客のサポートに心を配れるようになったといいます。
  多様なゲストを迎えるホテルでは、人生経験豊かなスタッフの存在が重要。誰もが働き続けることのできる環境は、ホスピタリティのさらなる向上につながります。周囲からも「頼りになる先輩」と慕われる鍜治木さん。女性従業員のロールモデルとして、輝き続ける姿が期待されています。
鍜治木さんと後輩スタッフの写真
子育てをしながらウェディングプランナーとして働く鍜治木さん(中央)。後輩スタッフと共に祝福あふれる結婚式をサポートしている

チャペルの写真

女性の健康 理解と支援を

  コロナ禍で注目されたのが、経済的困窮から生理用品を買い控える「生理の貧困」問題です。これは、今まで話題にしにくい風潮があった女性の体の特性について、関心を広げるきっかけとなりました。
  妊娠や出産だけでなく、日常的に性ホルモンの影響を大きく受ける女性の体。男性のように一定の分泌量が加齢に応じて緩やかに減少するのではなく、毎月の月経周期で大きく変動し、40歳代後半から50歳代に急激に減少、喪失するという特徴があります。こうした性ホルモンの変化は、月経痛や月経前症候群、自律神経や免疫系の失調などのさまざまな不調を引き起こす原因。女性の体の特性を男性も含めてみんなが理解し、適切にサポートすることが望まれます。
  女性が活躍する社会は、誰もが自分らしく輝くことのできる社会。県は、一人一人の個性が尊重され、全ての人が互いを認め合い、支え合える未来を目指しています。

女性の健康課題 知ってサポート

思春期(8歳から18歳)
二次性徴による体の変化への戸惑いや心の揺らぎ

性成熟期(18歳から45歳)
月経に伴う不調(イライラや不安感・下腹部痛・頭痛など)
妊娠出産に伴う体質・体調変化(頻尿・眠気・むくみ・貧血・息切れ、産後うつなど)
女性ホルモンが影響する疾患(子宮筋腫・子宮内膜症など)

更年期(45歳から55歳)
女性ホルモンの急激な減少による不調(のぼせ、ほてり、発汗、疲れやすさ、不眠、イライラ・頭痛など)

老年期(55歳から)
女性ホルモンの低下による変化(骨粗しょう症・動脈硬化の進行など)
年齢による女性ホルモン(エストロゲン)量の変化のグラフ

日本女性会議2022 in 鳥取くらよし
Smile in くらよし~だれもが共に笑顔になれる夢ある未来~

  この秋、男女共同参画を推進する国内最大の会議「日本女性会議」が倉吉で開催! 性別にかかわらず全ての人が互いを認め合い、多様な個性を生かす地域づくりを目指す大会です。ぜひご参加ください。

【トークショー】 俳優の上地雄輔さんと秀ノ山親方(元大関琴奨菊)が男性の育児をテーマに対談
家事シェア講座やアバターで参加するネットフォーラムなど、誰もが参加できる企画が満載
【日時】 10月28(金) 10月29日(土) 10月30日(日)
【主会場】 鳥取県立倉吉未来中心(倉吉市駄経寺町)
【参加申込方法】 9月16日までにウェブサイトから申し込み

【問い合わせ先・申込先】 日本女性会議2022 in 鳥取くらよし実行委員会事務局(倉吉市人権政策課内)
電話 0858‐22‐8130 ファクシミリ 0858‐23‐9100
メールアドレス danjo@city.kurayoshi.lg.jp
https://www.city.kurayoshi.lg.jp/jwc2022/

笑顔でつなぐ未来づくりシンポジウム

  日本女性会議を盛り上げるプレイベントみんなで「女性活躍」を考えよう!

【記念講演】 金子恵美さん(政治評論家、元衆議院議員)など
【日時】 9月3日(土) 午後1時30分から4時30分
【場所】 とりぎん文化会館小ホール(鳥取市尚徳町)
【参加申込方法】 9月1日までに県電子申請サービス、ファクシミリ、電子メールで申し込み

【問い合わせ先・申込先】 県庁女性活躍推進課
電話 0857‐26‐7075 ファクシミリ 0857‐26‐8196
メールアドレス jyosei-katsuyaku@pref.tottori.lg.jp

【問い合わせ先】 県庁女性活躍推進課
電話 0857‐26‐7075 ファクシミリ 0857‐26‐8196
メールアドレス jyosei-katsuyaku@pref.tottori.lg.jp



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