防災・危機管理情報


子どもの意見表明をサポート ~県版アドボカシー構築へ~

  社会的に弱い立場にある人たちの声が届けられ、それを実現する「アドボカシー」。県は、児童養護施設などで生活する子どもの意見を第三者がくみ取り、意見表明をサポートする「県版アドボカシー」の来年度からの実施に向けて準備を進めています。
  6月に成立したこども基本法は、基本理念の一つに子どもの意見表明権を明記しています。心の中を整理し大人に伝えるのが容易ではない子どもをサポートし、この権利を保障するのがアドボカシー制度です。
  県では専門家や児童養護施設、児童相談所や社会的養育経験者などで県版アドボカシーの仕組みについて検討してきました。計画では、第三者である「意見表明支援員」が施設の生活のルールや職員の対応への不満や希望などに耳を傾け、一緒に考えながら子どもが意見表明できるように支援することとしています。虐待など重大事案の場合は、権利擁護機関が調査・調整する救済制度も設けます。
  10月から一時保護施設で試験運用を始め、「アドボケイト」とも呼ばれる意見表明支援員の養成研修も計画されています。
公聴会の様子
子どもたちから7つの提言が示された公聴会(昨年8月、鳥取市内)

県版アドボカシーのイメージ

県版アドボカシーのイメージ図

〇子どもの力信じて

Hope&Home世話人
藤野(ふじの) 謙一(けんいち)さん
藤野謙一さんの写真

  子どもアドボカシーを推進する県内児童養護施設等の当事者団体「Hope&Home」は、2019年に結成。昨年8月に子どもの権利に関する学習会の公聴会が開かれ、子どもたちが施設長や児童相談所長らを前に、施設のルールや児童相談所担当者・施設職員の異動などに言及した7つの提言を行いました。子ども目線の鋭い提言に、会場の大人たちは目を見張りました。
  H&H世話人で鳥取こども学園(鳥取市)園長の藤野謙一さんは「大人は、子どもに意見を言う力があることを信じきれていない」と指摘します。2017年に子どもアドボカシーモデル機関のあるカナダ・トロントで行われた子ども主導の模擬公聴会に高校生を引率して参加した際は、研修を経て子どもがしっかりと自分の意見を述べる姿を目の当たりにしました。
  「徹底的に子ども側につき、子どもの声を大人に届けるサポートをするのがアドボカシー。一人一人の声から、子どもを支える全体の仕組みの改善につながっていけば」と県版アドボカシーに期待しています。  

11月児童虐待防止推進月間

  子どもを虐待してしまいそうな時、虐待が疑われる子どもを発見した時は相談窓口へお知らせください。

■児童虐待・子育ての相談窓口
受付時間 24時間(通話無料)
  児童相談所虐待対応ダイヤル  189(いちはやく)
受付時間 月曜から金曜の午前8時30分から午後5時15分(緊急時は時間に限らず受け付けます。)
  中央児童相談所  電話 0857‐23‐6080 ファクシミリ 0857‐21‐3025
  倉吉児童相談所  電話 0858‐23‐1141 ファクシミリ 0858‐23‐6367
  米子児童相談所  電話 0859‐33‐1471 ファクシミリ 0859‐23‐0621

【問い合わせ先】 県庁家庭支援課
電話 0857‐26‐7687 ファクシミリ 0857‐26‐7863
メールアドレス kateishien@pref.tottori.lg.jp
https://www.pref.tottori.lg.jp/34880.htm



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