2022/10/20
子宮摘出後であり、子宮がん検診は対象外です。子宮頸がんになることもありません。卵巣がんについて、死亡率を減少させる証拠のある卵巣がん検診は現時点でありません。定期的な超音波検査をされている現状で必ずしも大丈夫、とは言い切れませんが、定期的な検査の継続をお勧めします。なお、それ以上に早期発見が可能な検査方法・検診方法は、残念ながら今現在はありません。
2022/10/20
子宮体がんの初発症状として、不正出血があります。産婦人科の受診では月経周期の問診だけでなく、内診や超音波検査、血液検査などを用いて、月経血なのか異常出血なのかを判断します。もともと生理不順があるようですが、いつもと何か違う出血と思われたら、産婦人科に相談してみられてはいかがでしょうか。
2022/10/20
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の子宮頸がん予防効果は、医学的には既に立証済みです。HPVワクチン接種後の慢性の痛みや運動機能障害などいわゆる「多様な症状」はHPVワクチン接種後の特有の症状ではないことが明らかとなっています。そのような症状が出現した場合に対応するため、医療従事者の対応に関する教育・啓発が進んでおり、都道府県単位で協力医療機関などの診療体制が整えられています。詳しくは、日本産科婦人科学会のホームページ内にある「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」をご覧ください。
2022/10/20
子宮頸がんは、80歳以降で発症される方もおられます。また子宮がん検診時に、診察で子宮頸がん以外の婦人科の異常を指摘されることがあります。明確に何歳までという上限はありませんが、子宮があって元気でおられるうちは子宮がん検診を受けられたほうがよいでしょう。
2022/10/20
湿潤性乳がんに対する術後ホルモン療法は、2015年版の乳癌診療ガイドライン(日本乳癌学会編)では5年投与が標準でしたが、2022年版では、再発リスクに応じてさらに2~5年追加投与することが推奨されています。リンパ節転移陰性など再発リスクの少ない場合には追加投与による再発リスク減少効果は大きくないため、副作用とのバランスを考慮して投与期間を決めることになります。ご質問の7年投与は標準的と考えます。その後の内服方法はいろいろな事情があると思いますので、主治医とよく相談してみてください。
治療が完了したら、できることはやったと考え、ぜひ普段の生活を楽しんでください。不安は再発に対してでしょうか。再発の可能性を0%にする方法は残念ながらありませんが、普段から両乳房の変化や他の症状(咳や骨痛など)に注意して、心配な症状があれば受診するようにしてください。他のがん検診を受けることも大事です。もしも再発の診断となっても、進行をゆっくりにする治療法は増えています。不安との折り合いのつけ方は人それぞれですが、乳がんに対する正しい情報を知ることで和らぐこともあるかもしれません。がん診療連携拠点病院(当院もその一つです)ではがんに関する相談窓口である「がん相談支援センター」があります。お困りの際はご相談ください。