気管切開部の管理、呼吸器管理、排痰介助、酸素療法、吸引、経管栄養、排泄管理、皮膚管理、中心静脈栄養などを実施しています。
重症心身障がい児施設では、児童の日常生活のサポートが欠かせません。
看護師は、児童の食事や排泄、入浴などの日常生活の介助も行います。
また、重症心身障がい児の特徴として骨折や脱臼を生じやすいことがあげられます。
安全対策としてベッド柵カバーを使用したり、マニュアルを作成し介助方法を統一するなどの支援も行っています。
適切な環境整備も重要な看護の一つになります。
重症心身障がい児は、明確な表情や声、しぐさや身振りでコミュニケーションを行うことが困難な場合が多いです。
わずかな目の動きや表情の変化、バイタルサインの変化、身体の部分的な動きや力の入れ具合など子どもたちのサインを読み取り、適切な対応をすることが求められます。
当センターでは医師、看護師の他、リハビリテーションスタッフや保育士、児童指導員、歯科衛生士、医療ソーシャルワーカー等、多職種が児童の支援を行っています。
それぞれのスタッフが専門性を発揮し子どもたちのアプローチを行い、多職種で協働し子どもたちの健康状態や生活の質の向上に向けての支援を行っています。
当センターでは、障がいのある子どもたちのサポートにおいて、家族が果たす役割を大変重視しています。
家族は、医療ケアなど日常生活におけるさまざまな介助を担っており、精神的にも体力的にもストレスが高くなりやすい状況です。そのため、家族へのサポートも、重要な取り組みの一つと考えています。
入所児に関しては、面会や行事を通じて、子どもたちの成長や変化、日々のエピソードを家族に伝えるために、連絡ノートや通信を工夫して発行しています。
こうしたコミュニケーションは、家族が子どもたちの成長を感じることができる大切な手段です。
また、在宅生活を送っている利用者・家族は、常に情報収集や情報提供、教育支援、介護生活の悩みへのサポートを必要としています。
私たち看護師は、日頃から家族とのコミュニケーションを大切にし、健康状態の把握、家族が抱える悩みや問題を共有し多職種との連携を図りながら家族支援を行っています。