多様化する県民の意見を県政に反映させるため、「とっとり若者広聴レンジャー」に任命した若者グループ(3グループ)が県民から様々な意見を聴き取ってとりまとめた活動の成果及び事業アイデアの提案を受けました。
1 若者広聴レンジャー及び取組テーマの概要
グループ名
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メンバー
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取組テーマ・広聴活動の成果等
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空き家レンジャー
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高校生
(3名)
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テーマ:空き家をリノベーションして若者を惹きつけよう
〔活動の内容〕
・実際に空き家を活用して現場を体験するため、鳥取市の商店街にある「不真面目商店」で写真展のイベントを企画・実施し、来場者へのアンケート調査を行った。
・リニューアルされた五臓圓ビルでカフェを経営している(株)nido中村さんにビルの活用に至った経緯、管理上の苦労等についてヒアリングを行った。
〔活動の成果〕
・空き家には所有者や防犯など種々の問題があり、利用が簡単ではないことがわかった。
・鳥取にも空き家を活用した施設が多くあり、情報交換を積極的に行うことで、地域のつながりをつくることが大切なことがわかった。
〔事業アイデア〕
・所有する空き家を有効に使ってほしいと思っている人を募り、空き家に興味がある人を対象に、空き家クリーンウィーク(※1)や空き家フィットウィーク(※2)を実施する。
※1:空き家を訪問して不用品を宝探しのようにみつけることで空き家への関心を高めてもらう取組
※2:空き家・空ビルを利用して出店したい人に行政が一定期間お試しで空き家を貸し出す取組 |
Alamea
(アラメア)
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高校生
(5名)
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テーマ:中山間地域の過疎化と町おこし
〔活動の内容〕
・「週末だけのまちのみせ」を訪問し、来訪者に鹿野町の良いところ、不便なところについてヒアリングを行った。
・NPO法人さじ未来に「小さな拠点」による買物支援等の取組についてヒアリングを行った。
・高校生が旅くじ(※3)で訪問した鹿野町の実体験・感想をとりまとめた。
※3:参加者がガチャガチャで旅先を決めるくじ。今回は中山間地域を旅先に設定
〔活動の成果〕
・佐治や鹿野には中山間地域ならではの魅力があり、まちをより良くするための取組も行われており、当初抱いていたイメージ(活性化の取組が不十分)とのギャップに驚いた。
・中山間地域の魅力が若い世代に伝わっていないため、若者が実際に訪れ、自分の目で見た情報を発信していくことが大切だと思った。
〔事業アイデア〕
・中山間地域を旅先とした「旅くじ」プラン((例)佐治コース、鹿野コース)を実施することにより、若い世代に地域の魅力を伝えることができ、若い世代と地域住民との交流が生まれる。
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鳥取を救い隊 |
高校生
(5名)
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テーマ:鳥取を救おう!
〔活動の内容〕
・高校生184名にUターンの意向等のアンケート調査や教員にUターンした理由等のインタビューを行った。
・実際にIJUターンした地域おこし協力隊の黒崎さん、大山町國吉農園さん、サンドボックス宇佐美さんに、移住にあたり求めたい支援、起業した理由などについてヒアリングを行った。
〔活動の成果〕
・地域貢献のためUターンしたい生徒が多いが、県内にはUターン者が活躍できる場が少ないため、起業家を増やして働く場などの環境整備を考えていく必要がある。
・起業の前にまずアルバイトなどで様々な職種に触れ、多くの経験を積むことにより鳥取について見えてくることがあることがわかった。
〔事業アイデア〕
・起業家の中には起業支援制度をうまく利用できていない人もいるので、現在県が行っている起業家支援制度を地域の方にも知ってもらう機会を増やす。 |
2 活動概要
6月10日 キックオフミーティング ⇒ 広聴活動開始
9月16日 中間報告会(県や広聴アドバイザーにより、今後の活動についての助言も行った。)
11月22日 活動成果報告会(オンラインで地域づくり推進部長へ提案を行った。)
3 今後の予定
いただいた提案は、事業実施の参考にするほか、今後の予算要求等への反映を検討していく。