2016年12月1日(木)にJR米子駅前のだんだん広場にて、ユニバーサルデザイン(UD)タクシーの鳥取県全域への配備導入を記念して出発式を開催しました。
日本財団では、鳥取県と2015年11月に協定を取り交わし、「日本一のボランティア先進県」を目指して共同プロジェクトを実施しています。本年度は、9つ分野で約7億7千万円の支援を決定しています。
その一環として実施する本事業は、2018年度までに県内を走るタクシーの約4分の1にあたる、200台をユニバーサル・デザイン(UD)化し、年齢性別障がいの有無にかかわらず、誰もが移動しやすい、新たな公共交通のモデルを提案することを目的とし、全国に先駆けて交通の先進県を目指しています。
2016年4月29日に、東部地区タクシー事業者に14台を導入。それに加え、今回新たに2017年1月までに西部51台、中部19台、東部41台、計111台を順次導入します(合計125台)。
日本財団尾形武寿理事長による主催者挨拶
UDタクシーのドライバーさんへ花束贈呈
UDタクシーは車椅子だけでなく自転車やベビーカーも積載可能。
黄色いUDタクシーが一列になって走る姿は壮観です。
出発式の開催に合わせて、鳥取県内東部地域へ先行導入したUDタクシー14台の利用実態を把握
するために、2016年10月14日~28日にかけて行ったアンケート調査の結果を公表しました。
調査結果の全体概要
●UDタクシーの導入について、タクシー事業者の約6割が導入に効果があったと回答すると共に、6割以上でリピーターが多いと実感し、約8割が多様な利用者への訴求を念頭として、UDタクシーの将来を期待すると回答した。
●乗務員の約7割が、利用者から手すりやステップの乗りやすさを喜ぶ声を聞いており、約8割がUDタクシーの設備や機能性について、利便性の高さを実感したと回答した。
●UDタクシー利用者の約半数が、UDタクシーを便利と評価し、約8割がリピート利用を希望しており約6割がUDタクシーの将来性に期待すると回答した。
●50歳以上の利用が約7割を占めているものの、幅広い年齢層で利用されている。
調査結果の詳細については、添付の「UDタクシー利用に関する調査結果概要」をご覧ください。
UDタクシー利用に関する調査結果概要(PDF)