6月3日(土)、人材育成プログラム『研志塾』の第2回目を開催しました。
本日のテーマは「データの扱い方を学ぶ」。
地域を知るために必要なデータ(情報)の種類を理解し、その意味や使いどころをどう考えればよいのかについて学びました。
定量データについて、データ専門職の思考プロセスを紐解くことで、分析に伴う全体像について理解を深めました。
<データ専門職の思考プロセス:PPDAC>
・Problem:問題を把握する
・Plan:調査・分析の計画を立てる
・Data:データを収集する
・Analysis:データを分析する
・Conclusions:結論を出す
データ専門職というと、高度の専門性を持ち、太縁のメガネをかけ、白衣を着た研究者のようなイメージを持つかもしれませんが、統計など様々な手法を用いてデータから知識を抽出したり、洞察を得る方法を研究・実践する職業のこと。データを取り扱ったり統計解析を行うスキルは必須ですが、対象の課題とデータ解析の課題をつなぐコミュニケーションや定式化のスキルが求められます。一般的には、データ科学者(Data Scientist)と言われます。
定性データ分析では、インタビューなどを行なって直接対象者からデータを得ていきます。そうやって収集したデータをコンセプト化し、カテゴリに分類したうで因果関係でつないで構造化していきます。当日は、ワークをつうじて、実際のインタビュー・データをコンセプト化、カテゴリ化する練習を行いました。言うは易しですが、バイアス(先入観)をいかに排除しながら分析するかがポイントです。
一通りデータについて学んだ後に、RESAS(地域経済分析システム)を活用した自治体データの分析方法について解説を行いました。地域を理解するための前提は、ファクト(事実)ベースで実態を把握すること。思い込みでなはなく、事実に基づいてありのままの地域を理解することが、現実感や具体性のあるまちづくりを進めていくための第一歩なのです。
今回の場所は、大山町にある「まぶや」(http://mabuya.weebly.com/)。
まぶやは、昭和3年に大山町上市(旧中山町)建てられた、代々医院の馬淵邸をリノベーションしてつくられた地域の活動拠点です。ちなみに、その名前は、(1)まぶい=美しい、(2)まぶだち=本物の友人のまぶ(まぶ=本物)、(3)まぶ=馬淵(まぶち)邸の2文字からきています。