7月15日〜16日、人材育成プログラム『研志塾』の第4回目を開催しました。今回は、ちょうどプログラムの折り返し地点にあたり、前半で学んだことをしっかり整理するために泊りがけの合宿を行いました。
今回の合宿のテーマは “チームビルディング”。前半3回は“個人”をテーマとしてそれぞれの地域観を考えるというものでしたが、今回はさらに一歩進めて、その地域観をさらに深めたり、実現したりするための“チーム”について学びました。
チームと似たようなものにグループがあります。その大きな違いは目的の有無。グループには特に目的はありませんが、チームにはメンバーが目指す共通の目的や目標、手段があります。そして、優れたチームになるためには、以下のような要素が必要となります。
・メンバーが相互理解する
・コミュニケーション力を高める
・目的を同じにし、目標達成に向けて努力する
・メンバーの自律的な行動によって機能する
初日は、2日間を共に過ごすチームに分かれ、お互いを知り合う自己紹介から始まり、伝えるゲーム、砂漠からの脱出ゲーム、マシュマロチャレンジ、貿易ゲームなどを通じて相互理解を深めました。これらのゲームを段階的に実践するなかで、相手に伝えることの難しさを理解しながら、さらに合意を形成したり、目的を達成するための努力を行うことなどにチャレンジしました。こうしたチームでの共同作業をつうじて、普段何気なく行なっている自分のコミュニケーションの癖のようなものに気づき、よりよい他者との関係性づくりに向けた改善のヒントを得ることができます。
そして2日目は、政策立案コンテストを実施。チームごとに鳥取県または県内の地域に関するテーマを取り上げ、朝からチームで自由に時間を使いながら、最終発表に向けた作業を行いました。発表されたテーマには、ガイナーレ鳥取が勝てない問題、生産年齢人口の減少対策、観光客の宿泊に数の増加、鳥取県民の教育機会の拡充など、とてもバリエーションに富んだものが出てきました。質疑応答も予定の時間を大幅に超え、参加者の2日間の成果がしっかりと現れたものになったように思います。
この合宿の会場は、智頭町にある「R373やまさと」(https://r373yamasato.jimdo.com/)。智頭町内6つの小学校が統廃合されるのに伴い、平成24年3月に廃校となった旧山郷小学校をリノベーションしたものです。現在は、山郷地区振興協議会が運営しており、地域の交流の場やイベント、研修の場として活用されています。
一泊二日の合宿をつうじて、同じ釜の飯を食い、一緒に西粟倉村の温泉に行き、お酒を飲みながら語らい、持ち込んだ布団で雑魚寝をしながら、益々参加者の皆さんの関係性が深まったように思います。今回見逃した、ヒメボタルの鑑賞はまたの機会に!