2018年8月4日から6日にかけて、大山町(中の原ぎんれい)にてソシャガ2018(ソーシャルイノベーションハイスクール合宿)を開催しました。
鳥取県内各地から38名の高校生が参加し、自分が地域の中で「できること」、「したいこと」を掘り下げ、事業アイディアとして発表できるところまでをゴールに、3日間で集中した議論やワークショップが行われました。
本企画には、鳥取大学、鳥取環境大学の学生らも関わり、高校生より少し上の先輩役として、プロジェクト企画の相談に応じたり、場の雰囲気を盛り上げる役を担いました。
2日目のメンタリングの時間では、地域教育魅力化プラットフォームの岩本悠氏や、学生人材バンクの中川玄洋氏、岩美町の島本氏や隠岐学習支援センターの長谷川氏らが、高校生が考える事業プランをマンツーマンで徹底的に磨き上げるサポートを行い、高校生達の思いや考えを少しでも具体化できるよう、夜遅くまで議論が行われました。
2日目は朝8時30分から、アイスブレイクも兼ねて、個人ワークやグループワークを織り交ぜながら行われ、夜は深夜2時~3時過ぎまで、ほぼ寝ずにプランを磨き続けたり、議論をしていた高校生達も。この熱意とパワーは若さならではなのか、鳥取の高校生の底力を感じました。
3日目は朝からプレゼン大会。それぞれが考えたプランをA3の紙にまとめ、紙芝居形式でプレゼンしてもらいました。予選では26組が発表し、ここから4チームが選ばれ決勝に進みます。決勝で残ったチームによるプレゼン内容は、「モンゴルとの交流」、「鳥獣害被害対策」、「子供食堂」、「YouTubeを使った情報発信」の4つです。
今回、審査にあたって重視した基準・ポイントは以下の4つの観点です。
1.自分事 (主体性)
2.のびしろ(成長性/発展可能性)
3.オンリーワン(独自性)
4.ソーシャルレンジ(社会性)
特にプロジェクトに対する熱意や思い入れを重視し、自分事で実施する意志があるかどうかを徹底的に確認しました。
審査員による審査の結果、決勝を勝ち取ったのは「モンゴルとの交流」プロジェクト。
湯梨浜町で既に行われていた取り組みを、より拡大していくような計画です。異文化相互理解や、人口減少化の中での外国人の受け入れなど、一見すると突飛なトピックに聞こえますが、実は深いテーマをもった事業アイディアで、これからプロジェクトがどう育っていくのか注目したいところです。
合宿で優勝したチームについては、9月9日に東京渋谷で行われるソーシャルイノベーションフォーラムにて発表を行い、その後も鳥取の大学生チームが継続的にサポートを行い、事業の具体化まで伴走を行っていく予定です。
「合宿プログラムの概要」
<1日目>
自分が取り組みたいテーマを見つけ、掘り下げる
先輩高校生によるゲストトーク
プロジェクトの種シートの作成
<2日目>
プロジェクトの種を育てる
大学生による取り組み紹介
メンタリング(1日目で考えたプロジェクトプランを、メンターとの議論により磨く)
<3日目>
プロジェクト案の発表、審査
「実施体制」
主催:日本財団 共催:鳥取県、鳥取県教育委員会
協力:一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォーム
企画運営協力:NPO法人Co.to.hana、NPO法人学生人材バンク