2016年4月から6ヵ年にわたって実施してきた「鳥取県・日本財団共同プロジェクト」ですが、2022年3月31日をもって終了することとなりました。
地方に駐在事務所を置いて、県庁とも連携しながら中長期でプロジェクトを実施するということは、日本財団としても初めての試みでしたが、本当に試行錯誤の六年間でした。
過疎、少子高齢化という課題に直面する、日本で人口が最も少ない鳥取県において、日本財団として、そして私として何ができるのか、日々悩み、考えながら、全身全霊をかけて仕事をしてきたつもりです。
この六年間で、地域交通の課題解決や小さな拠点の整備、人材育成など、実に250を超えるプロジェクトに取り組んできましたが、いずれも日本財団だけの力では取り組むことは難しかったと思います。
鳥取県庁様はじめ、各市町村の自治体関係者の皆様、地域自治組織や市民活動団体の方々、各分野における業界団体の皆様、そして鳥取にお住まいの住民の皆様によるご理解とご協力があってはじめて、私どもの仕事に価値が生まれることになったのです。
私どもの仕事の中で、やり残したことや、やれることは多々あるかとは思いますが、鳥取県にはまだまだ自分達の力で課題に取り組んだり、挑戦していく力があると信じています。
日本財団として、そして私個人としても、今回頂いた鳥取県とのご縁を大切に、これからも鳥取の皆様と様々な形で関係を持ち続けていけたらと思います。
2022年3月31日 日本財団 鳥取事務所 所長 木田 悟史