今年も残りわずかとなりました。新型コロナウイルス感染症が5類に移行して半年が経過し、県内観光地も賑わいを取り戻しつつあり、コロナ禍で極端に減少していた外国人観光客の姿も少しずつ見られるようになってきました。
外国人観光客数については、インバウンドの促進などを背景にこの10年間で急激に増えてきましたが、鳥取県を訪れ宿泊する外国人観光客の国別構成比をみてみると、少しトレンドが変わってきているようです。
観光庁宿泊統計調査による外国人延べ宿泊者数は、H25年は韓国が全体の約45%と半数近くを占めていましたが、R5年はソウル便休止の影響もあり15%を切るまでになりました。一方で、堅調な香港や台湾に加え、シンガポール、タイ、ベトナムといった東南アジアや欧米の国々が少しずつシェアを伸ばしてきており、近年では様々な国から鳥取県を訪れていることがわかります。
本年10月25日には、米子-ソウル国際定期便が4年ぶりに再開となり、仁川発米子行の初便は搭乗率100%となるなど、10月、11月の搭乗率も約90%と、出だし好調なようです。
鳥取県へのアクセスが増えたことで、再び多くの外国人観光客が県内観光地に訪れ、鳥取県を楽しんでくれることを期待したいですね。
本ページは、令和5年12月26日付「日本海新聞」掲載の同題コラム(鳥取県総務部統計課執筆)からの再録です。