令和元年度から鳥取県内での農福連携モデル事業の開拓を行っており、その取組みの5年目となる令和5年度に、これまで開拓してきた農福連携モデル事業を県内で横展開することを目的に、農福連携による地域づくり事業の取組の一環として、コンテスト形式で始めることとしました。令和5年11月に県内就労継続支援A型事業所、B型事業所へ募集を行いました。
〇開催日時
令和6年2月9日(金) 午前10時30分から午後16時15分
〇場所
鳥取県立倉吉未来中心セミナールーム3(倉吉市駄経寺212-5)
〇概要
第1部:農福連携セミナー(県外優良事例紹介)
第2部:農福連携コンテスト審査会・表彰式
【コンテスト審査員】(※順不同、敬称略)
・NPO法人たがやす理事 天野 雄一郎(あまの ゆういちろう)
・社会福祉法人ゆずりは会菜の花施設長 小淵 久徳(こぶち ひさのり)
・NPO法人縁活代表 杉田 健一(すぎた けんいち)
・NPO法人HUBs代表 林 正剛(はやし まさたけ)
・鳥取県農林水産政策課、障がい福祉課
【プレゼンター】(※順不同、敬称略)
・社会福祉法人鳥取福祉会うぶみ苑多機能型事業所
・社会福祉法人もみの木福祉会 もみの木作業所
・特定非営利活動法人大地 いちごの広場
・社会医療法人仁厚会 倉吉病院/あずさパン工房
・社会福祉法人まつぼっくり まつぼっくり事業所
・特定非営利活動法人山陰福祉の会 さんふく楽団
・社会福祉法人和
・社会福祉法人ウイズユー 下段グリーンファーム
第1回とっとり農福連携コンテストの審査により、特定非営利活動法人大地(事業所名:いちごの広場、理事長:河原道弘(かわはらみちひろ))さまが、グランプリ(最優秀賞)を受賞することが決定しました。
〇取り組み内容「白ねぎ調製における人と作業のマッチングの実践」
・白ねぎ作業の箱折りや仕分け作業の際、所内で独自治具(箱折くん、目立ち棒)を活用。
・農福連携技術支援者育成研修(※1)で活用した「淡路式農作業分析表及び難易度分類表(※2)」を所内で横展開
することで、職員の配慮の視点が細かくなり、効率的な作業が可能となり、利用者の作業能力向上に繋がった。
(※1)農福連携技術支援者育成研修
(※2)淡路式農作業分析表及び難易度分類表
…障がい者の「注意配分」や「身体の器用さ」に着目し、農作業工程ごとに分析・分類することができるツール。
〇主な審査員コメント
人と作業の配置(マッチング)について、淡路式をうまく活用されており、ネギを栽培している他事業所の参考になるモデルとして事業を進めてほしい。職員の成長が素晴らしい。
令和6年2月20日(火)午後1時30分から、鳥取県庁本庁舎第2応接室にて、特定非営利活動法人大地さまへ、平井知事からグランプリの授与がありました。
〇出席者
特定非営利活動法人 大地(事業所名:いちごの広場)
・理事長 河原 道弘(かわはら みちひろ)
・利用者 伊達 直也(だて なおや)、大西 優(おおにし ゆう)
○知事祝辞
皆様こんにちは。本日は、こうして、晴れのご授賞、本当におめでとうございました。河原理事長様、そして今、
施設の方で頑張っておられる皆様が、しっかりと農福連携という、農業と福祉が出会う仕事をしてもらいまして、
本当にすばらしいアイデアを出し、頑張っていただきました。本当に感謝を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
ねぎは、鳥取県の一番大切な作物にもなってきました。そういうこのねぎをですね、ぜひ皆様の方でもたくさん
作っていただければというふうに考えたいところですが、いろいろと難しいことも多いです。
そこで、今日こうして、施設の方で「目立ち棒」という棒を作っていただいたり、色々な道具をこしらえて
いただきました。また、仕事のやり方も、「淡路式」というものを活用されまして、非常に工夫をしていただき
ました。だから皆が頑張れる、そういうことができたわけであります。
ぜひですね、これからも力を合わせて、立派なねぎをつくっていただき、また、暮らしを楽しんでもらえればな
と思っております。私たちも精一杯応援をさせていただきたいと思います。
「山里や木立(こだち)を負ふて葱畠(ねぎばたけ)」と、正岡子規の句にもございますけれども、素晴らしい
ねぎ畑を、皆様の方でも、これからもしっかり手を入れていただきまして、おいしいおいしいねぎを作って
いただければと思います。大地の皆さん、いちご広場の皆さんが、こういう立派なことなので、今回農福連携
コンテストで1位になられたわけであります。「大地」なので、「第1位」でございました。
そんなわけで、これからも「大地(第1位)」頑張ってください。応援してます。ありがとうございました。
○表彰時の様子