旧倉吉鉱山、東郷鉱山、人形峠鉱山の捨石堆積場の周辺地域(試料採取地点:湯梨浜町方面、湯梨浜町川上、三朝町神倉、倉吉市歩谷、倉吉市円谷、湯梨浜町別所)における環境放射能等に関して、鳥取県が調査計画に基づき実施した調査結果について、鳥取県放射能調査専門家会議で検討し、下記のとおり評価されました。 また、協定に基づいて国立研究開発法人日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センターが実施した調査の結果は、いずれも管理目標値以下であり、異常が見られないことを確認しました。
記
(1)ウラン
であり、いずれも当該地域における一般的な放射能レベルである。
(2)ラジウム
水田土
河底土
調査地点が休耕しており、また付近で耕作を行っていないため調査を中断している。
円谷1号捨石堆積場で0.12~0.21 μGy/時
歩谷捨石堆積場で0.05~0.16 μGy/時
歩谷坑ずり捨場で0.07~0.14 μGy/時
であり、協定に基づく管理目標値を満足している。
※)令和5年度の調査結果における検出下限値(ND)の最大値は次のとおり
河川水 ウラン-235(235U) 5.6 ±2.0 mBq/L
河川水 ラジウム-226(226Ra) 0.39 ±0.038 mBq/L
環境中の放射線には、核実験や原子力発電などによって人工的に作られる放射線(人工放射線)と、地球ができたときからこの自然界に存在し続けている放射線(自然放射線)とがあります。自然放射線は地質や高度等によって差異があることがわかっています。
土壌に含まれる花こう岩には、ウラン等の放射性核種が比較的多く含まれていることが分かっており、花こう岩が直接地表に露出している場所が多い西日本は、東日本より大地からの放射線量が高い傾向があります。鳥取県中部地域は花こう岩類が広く分布した地域です。
※参考:「大地の放射線」環境省ホームページ
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/h29kisoshiryo/h29kiso-02-05-06.html
河川水中のウラン238の濃度 およそ0.006 ~19 mBq/L※1
水田土中のウラン238の濃度 およそ18 ~ 223 Bq/kg※2
※1)望月陽人ら;本邦河川水中の自然レベルウラン濃度,陸水学雑誌,73,89-107(2012)より、ウラン238の比放射能(1gあたり12.4kBq)により算出した値
※2)佐藤和彦ら;環境中ウラン濃度と環境放射線への寄与,デコミッショニング技報,38,2-10(2008)より、ウラン238の存在比と比放射能(1gあたり12.4kBq)により算出した値
円谷1号坑捨石堆積場:0.278 μGy/時
歩谷捨石堆積場:0.226 μGy/時
歩谷抗ずり捨場:0.235 μGy/時
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