令和6年9月定例県議会付議案に対する知事提案理由説明要旨
本議会に提案いたしました議案は、
予算関係 2件
条例関係 3件
その他の案件 6件 の 合計11件であります。
初めに、議案第1号 令和6年度鳥取県一般会計補正予算(第2号)につきまして御説明いたします。
まず、「未来へ躍動し活力あるふるさとづくり」についてであります。
人口減少に歯止めをかける運動を広く県内外に提起するため、経済界・女性・若者・行政等が結集し、東京一極集中、少子化、人口減少下での生活基盤確保などの諸課題を議論するフォーラムを開催するとともに、若者の意見に基づく若者向け情報発信強化や地域おこし協力隊活用拡大へ乗り出します。
また、空や海の国際路線拡大への対策、国際定期便を活用した食品トライアル空輸などを展開するとともに、近隣県や関係事業者と連携し「とっとリアル・パビリオン」を推進するほか、映画ロケの誘致を進めます。
更に、為替相場急変等を克服するための制度融資や、賃上げを行う企業の設備・人材支援、工場新設等の投資助成拡大を行います。
併せて、和子牛価格下落対策緊急助成や新たな種雄牛活用への農家助成を行い、松くい虫被害防止のため伐倒駆除を前倒しし強化するほか、境漁港休憩岸壁の将来構想について調査検討に入ります。
次に、「命と地域を守る安心のふるさとづくり」についてであります。
空からの災害対応力強化に向け、企業・団体等と県庁で組織する「ドローン・レスキューユニット」に輸送用ドローンやドローン映像システムを導入するとともに、住宅の耐震化を飛躍的に進めるため、建物診断体制の強化や耐震化支援拡充等の対策を講じます。
また、ギャンブル依存症対策を全国に先がけて展開するため、検討会の設置や若者向け実態調査、予防啓発等を進めるとともに、介護事業者業務効率化に向けたICT導入等を支援し、県内初の看護師も介助する集会所オンライン診療や、鳥取大学医学部附属病院の医師の働き方改革支援に踏み出します。
これらの事業費を計上いたしました結果、今回の補正予算は、33億7千万円余となり、補正後の予算総額は3,702億5千万円余となるものであります。
次に、補正予算以外の主な議案につきまして御説明いたします。
議案第3号 「鳥取県附属機関条例」の改正につきましては、児童の社会的擁護が必要となる対応困難事案増加など、子どもに関する調査審議事項の複雑化に伴い、専門的見地での審議を抜本的に充実するため、鳥取県児童福祉審議会を新設しようとするものであります。
議案第11号 「鳥取県健全な民主主義のための公明かつ適正な選挙の確保等に関する条例」の制定につきましては、最近の公営ポスター掲示場をめぐる不適切事案や選挙の自由妨害深刻化等に鑑み、本県において公明かつ適正な選挙が確保されることに資するよう、公職選挙法の解釈・運用を徹底するとともに、そのための選挙管理委員会の権限を円滑に行使できるようにしようとするものであります。
以上、本議会に提案いたしました付議案につきまして、その概要を御説明いたしました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。