鳥インフルエンザへの対策
2003年、鳥(高病原性)インフルエンザウイルスが東南アジアでニワトリ等に感染した他、国内でも感染例が見つかり大きな社会問題となりました。
鳥取県内では、鳥(高病原性)インフルエンザウイルス感染がニワトリやヒトへ感染した例は見つかっていませんが、不測の事態に備え、高病原性鳥インフルエンザ初動対応総合マニュアルを策定し、関係各課が迅速に連携し、対応できる準備をしています。
新型インフルエンザへの対策
また、インフルエンザウイルスは、約10年から40年に一度ウイルス表面の突起の形を大きく入れ替え新型インフルエンザを出現させてきました。新型インフルエンザが出現すると、ヒトには免疫がないことから、20世紀には、1918年のスペインかぜ、1957年のアジアかぜ、1968年の香港かぜと3度の世界的大流行が発生しています。
新型インフルエンザの発生は、交通網の発達により、SARS発生時のように国際的、社会的危機を引き起こすとともに、大流行時には罹患者の増加により社会機能の維持や医療の提供に支障が出ることが予想されます。
鳥取県では、新型インフルエンザ対策として、鳥取県内で新型インフルエンザの患者(疑い例を含む)が発生した場合に、患者の人権に配慮しながら、患者に適切な医療を提供するとともに、迅速かつ的確な調査を実施し、まん延防止を図ることにより、県民生活の被害を最小限に抑えることを目的として鳥取県新型インフルエンザ対応行動計画を策定しました。
各対策の連携
なお、新型インフルエンザは、ヒトインフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルスの遺伝子組み換えやウイルスの突然変異により出現するとされており、新型インフルエンザ発生のリスクを小さくするためには、従来から行われている鳥インフルエンザ対策の継続強化と通常のヒトインフルエンザに対する予防策を確実に実行することが重要です。
鳥取県において、高病原性鳥インフルエンザが鳥類にとどまる場合には「鳥取県高病原性鳥インフルエンザ対策本部」(事務局:農林水産部畜産課)、高病原性鳥インフルエンザのヒトへの感染が確認された場合には「新型インフルエンザ対策本部」(事務局:防災局危機管理チーム)で、関係部局における認識の共有を図るとともに、各対策本部及び関係部局間の連携を強化し、一体となった対策を実施します。(農林水産部、生活環境部、福祉保健部、関係部局)