(1)就業異動の状況 -離職率が男女とも増加-
1年前と比べた就業状態の変化(就業異動)をみると、この1年間に仕事を変え た者(転職者)は13千人、新たに仕事についた者(新規就業者)は20千人、仕 事を離れた者(離職者)は19千人であった。就業異動率をみると、転職率は4.2%で男女別にみると、男性は3.7%、女 性は4.7%となっている。新規就業率は6.2%で、男性は4.8%、女性は 7.9%となっており、前回に比べて、男性1.0ポイント、女性0.6ポイント 増加した。また、離職率は6.0%で、男性は4.8%、女性は7.6%となって おり、前回に比べて男性2.0ポイント、女性2.1ポイント増加している。
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(1)有業者の転職希望 -転職希望率が男女とも増加-
有業者315千人のうち、現在の仕事をやめてほかの仕事に変わりたいと思っている者(転職希望者)は36千人で、男女別にみると、男性は19千人で、女性は16千人となっている。 有業者に占める転職希望者の割合(転職希望率)は11.3%で、男性が11.0%、女性が11.8%となっている。 また、転職希望者のうち実際に求職活動をしている者は13千人で、転職希望者全体の37.5%を占めている。
(2)無業者の就業希望 -転職希望率が男女とも増加-
15歳以上人口のうち、無業者は207千人で39.6%を占めている。 無業者のうち、就業を希望している者(就業希望者)は49千人で無業者に占める割合(就業希望率)は23.9%となっている。これを男女別にみると、男性は25.9%、女性は22.9%あり、前回と比べると男性が3.9ポイント、女性が0.8ポイント増加している。 就業希望者のうち、仕事を探している人(求職者)は24千人で就業希望者に占める割合は47.9%、無業者に占める割合は11.4%となっている。
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(1)女性の就業状態 -「サービス職従事者」が3.0ポイント増加-
15歳以上の女性の有業者は139千人で、有業率は50.4%となっている。女性有業者を職業別にみると、「事務従事者」が25.6%を占めて最も多く、次いで「技能工、採掘・製造・建設作業者及び労務作業者」が22.1%、「専門的・技術的職業従事者」が14.5%となっている。 前回と比べると、「サービス職業従事者」は2.6ポイント増加したが、「技能工、採掘・製造・建設作業者及び労務作業者」は5.2ポイント減少、「農林漁業作業者」は2.1ポイント減少した。 女性有業者の79.2%を占める雇用者をさらに雇用形態別にみると、「パート」は28千人で女性雇用者の25.1%となっている。 なお、「パート」で働いている女性の職業をみると、「技能工、採掘・製造・建設作業者及び労務作業者」が38.8%で最も割合が高く、次いで「農林漁業作業者」が33.3%、「販売従事者」が31.4%となっている。
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(1)男女、年齢階級別にみた就業状態別構成 -年齢階級が高くなるにつれて有業率が低下-
55歳以上人口について、就業状態を有業者と無業者に分類し、さらに無業者について、求職者(無業者のうち仕事を探している者)、非求職就業希望者(無業者のうち就業希望を持ちながら仕事を探していない者)、就業非希望者に区分し、それぞれ年齢階級別人口に占める割合をみると、男女とも年齢階級が高くなるにつれて有業率が低下している。 これを男女別にみると、男性の65歳以上では、この年齢層の39.1%が有業者、1.3%が求職者、5.0%が非求職就業希望者、53.8%が就業非希望者となっており、この年齢層の有業者及び求職者は約4割となっている。 一方、女性の65歳以上では、この年齢層の19.9%が有業者、0.7%が求職者、3.6%が非求職就業希望者、75.5%が就業非希望者となっており、この年齢層の有業者及び求職者は約2割となっている。
(2)男女、年齢階級別にみた有業率の推移 -男女、年齢階級別にみた有業率の推移-
55歳以上の者の有業率をみると、「55~59歳」では、男性90.4%、女性63.4%、「60~64歳」では、男性65.1%、女性44.7%、「65~69歳」では、男性55.2%、女性34.8%、「70~74歳」では、男性39.0%、女性25.7%、「75歳以上」では、男性26.9%、女性10.1%となっている。 有業率を昭和54年以降の推移でみると、男性は昭和62年に各階級とも減少となり、その後増加傾向となってが、今回の調査では再び各階級が減少した。 女性は「65~69歳」は平成9年から引き続き減少している。その他の階級は平成9年は増加だったが、今回の調査では減少となった。