平成13年の鳥取県の鉱工業動向は、生産指数が対前年比▲11.8%と低下し、出荷指数も▲15.5%の低下となった。生産、出荷ともに3年ぶりのマイナスとなった。また、在庫指数は▲8.4%と低下し、3年連続のマイナスとなった。
鉱工業指数を生産、出荷、在庫別で見ると、生産は、前期比でⅡ期まで低下し、Ⅲ期に上昇したが、Ⅳ期には▲14.5%と大きく低下した。前年同期比では Ⅳ期に▲18.3%低下するなど、年間を通して低下を続けた。主に電気機械工業、パルプ・紙・紙加工品工業が低下に寄与している。出荷は、前期比でⅢ期まで低下を続けたが、Ⅳ期には上昇した。前年同期比ではⅢ期に▲20.0%低下するなど、年間を通して低下を続けた。主に電気機械工業が低下に寄与している。在庫は、前期比では年間を通して低下を続けた。前年同月比でも、Ⅳ期に▲12.3%低下するなど年間を通して低下を続けた。主に電気機械工業が低下に寄与している。
以上のことから、生産活動は大きく低下し、厳しい状況になったことがうかがわれる。
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(1)生産の動き
鉱工業生産指数は、前年比▲11.8%と3年ぶりの低下となった。四半期別の推移を前期比でみると、Ⅰ期は▲5.0%の低下、Ⅱ期は▲5.3%の低下、Ⅲ期は5.9%の上昇、Ⅳ期は▲14.5%の低下となった。
生産動向を主要14業種について前年比でみると、主力の電気機械工業が▲13.4%と大幅に低下したことが主たる要因となっている。また、パルプ・紙・紙加工品工業が▲12.6%、食料品・たばこ工業が▲6.9%、一般機械工業が▲17.7%など13業種が低下した。
一方、輸送機械工業は4.4%の上昇となった。
(2) 出荷の動き
出荷指数は、前年比▲15.5%と3年ぶりの低下となった。四半期別の推移を前期比でみると、Ⅰ期は▲6.5%の低下、Ⅱ期は▲3.8%の低下、Ⅲ期は▲5.2%の低下、Ⅳ期は1.8%の上昇であった。
出荷動向を主要14業種について前年比でみると、主力の電気機械工業が▲23.4%と大幅に低下したことが主たる要因となっている。また、パルプ・紙・紙加工品工業が▲10.1%と低下したほか、食料品・たばこ工業が▲3.1%、一般機械工業が▲20.1%など13業種で低下となった。
一方、輸送機械工業は4.4%の上昇となった。
(3) 在庫の動き
在庫指数は、前年比▲8.4%と3年連続の低下となった。四半期別の推移を前期比でみると、Ⅰ期は▲4.7%の低下、Ⅱ期は▲2.3%の低下、Ⅲ期は▲2.5%の低下、Ⅳ期は▲3.4%の低下となった。
在庫状況を主要12業種について前年比でみると、電気機械工業が▲11.3%の低下となったことが主たる要因となっている。また、食料品・たばこ工業が▲7.3%、金属製品工業が▲25.8%、繊維工業が▲7.7%など9業種で低下となった。
一方、木材・木製品工業が11.0%、鉄鋼業が8.0%、窯業・土石製品工業が1.4%の上昇となった。