平成11年平均の鳥取市の消費者物価指数(平成7年=100)は、総合で104.2となり、前年平均(104.1)に比べ0.1%上昇した。上昇幅は、昨年(0.7%)に比べ0.6ポイント縮小した。これは、生鮮野菜の下落幅が拡大したことなどによる。
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平成2年の総合指数は、天候不順による生鮮食品などの値上がりなどにより上昇し、平成3年も人件費・物流費などの値上がりの影響により上昇したものの平成4年から平成7年までは落ち着いた動きを見せていた。
しかし、平成8年は家賃の値上がりにより上昇し、平成9年は消費税率の引き上げなどによりさらに上昇した。平成10年は天候不順により生鮮野菜が高騰したものの落ち着いた動きを取り戻した。
平成11年は、生鮮野菜が下落したことに加え、交通・通信が下落したことなどにより0.1%の上昇にとどまった。
鳥取市総合指数及び対前年上昇率と主な変動要因
年
|
総合指数
|
対前年
上昇率(%)
|
主な変動要因
|
平成2年
|
94.5
|
2.5
|
天候不順による生鮮食品などの値上がり
|
3
|
97.4
|
3.1
|
人件費・物流費などの上昇により値上がり
|
4
|
98.7
|
1.3
|
生鮮食品などの値下がりにより落ちついた動き
|
5
|
99.5
|
0.9
|
消費の低迷や円高を背景に落ちついた動き
|
6
|
99.9
|
0.4
|
|
7
|
100.0
|
0.1
|
生鮮食品などの値下がりにより落ちついた動き
|
8
|
101.2
|
1.2
|
家賃の値上がりにより上昇
|
9
|
103.4
|
2.2
|
消費税率の引き上げなどにより上昇
|
10
|
104.1
|
0.7
|
生鮮野菜の値上がりなどにより上昇
|
11
|
104.2
|
0.1
|
生鮮野菜などの値下がりにより落ちついた動き
|
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鳥取市の総合指数は、104.2、全国の総合指数は102.2となった。
対前年上昇率は、鳥取市が0.1%、全国が-0.3%となり、鳥取市が0.4ポイント上回った。
費目別に上昇率を比較してみると住居、家具・家事用品が鳥取市で上昇したのに対し、全国が下落したのを除くと他の費目は、上昇・下落それぞれ同じ動きをしている。
全国に比べて変動が大きかった費目は住居で、これは家賃の値上がりによるものである。
鳥取市及び全国の10大費目別指数 平成7年=100
費目
|
鳥取市
|
全国
|
指数
|
対前年
上昇率(%)
|
寄与度
|
指数
|
対前年
|
寄与度
|
総合
|
104.2
|
0.1
|
0.10
|
102.2
|
-0.3
|
-0.30
|
食料
|
104.2
|
-0.3
|
-0.09
|
102.6
|
-0.5
|
-0.14
|
住居
|
113.2
|
1.8
|
0.33
|
103.5
|
-0.1
|
-0.02
|
光熱・水道
|
101.4
|
-0.3
|
-0.02
|
101.3
|
-1.6
|
-0.09
|
家具・家事用品
|
97.8
|
1.0
|
0.04
|
94.5
|
-1.2
|
-0.04
|
被服及び履物
|
104.6
|
-0.2
|
-0.01
|
104.6
|
-0.2
|
-0.01
|
保健医療
|
114.8
|
-0.3
|
-0.01
|
112.0
|
-0.7
|
-0.03
|
交通・通信
|
96.1
|
-1.2
|
-0.14
|
97.5
|
-0.2
|
-0.02
|
教育
|
108.2
|
0.5
|
0.02
|
108.1
|
1.4
|
0.07
|
教養娯楽
|
99.2
|
-0.9
|
-0.10
|
99.7
|
-0.8
|
-0.09
|
諸雑費
|
104
|
1.7
|
0.06
|
103.7
|
1.0
|
0.04
|
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対前年同月上昇率は、1月から4月まで4か月連続(+)で推移し、5月に(-)0.2%となったものの再び6月から9月まで4か月連続(+)で推移した。10月以降は、昨年高騰していた生鮮野菜が天候に恵まれて値下がりしたことなどにより3か月連続(-)となった。1年通して上昇率は(+)、(-)いずれの場合も0~1%台であり、変動は小さかったといえる。