●知事
皆さん、おはようございます。まず、県民の皆さまとともに琴光喜関の大関昇進が決まったことをお喜びを申し上げたいと思います。本当にこれまで長く関脇在位があったわけでありますけれども、ようやく念願がかなって大関という華々しいステージへと上がることができました琴光喜関に、心からのエールを送りたいと思います。今朝、佐渡ケ嶽親方にも電話がつながりましてお祝いを申し上げました。琴光喜関にもぜひお伝えをするということでありました。
それから、鳥取県の災害応援隊が今朝、[新潟県]柏崎市で、8時半ごろだったと思いますが、当地の病院局の次長と面談をいたしまして、今日は現地は随分雨が降っているそうでありまして、被災住宅よりも、今日のところは避難所において活動をするということが主体になりそうです。今日、明日、ウィークデーの間、ボランティアが現地で不足する間、県の職員の応援隊が向こうに滞在しまして、週末にはこちらのほうへ帰途につくということになります。今後もこうした災害応援活動を必要に応じて、ご要請に応じてやっていきたいというように考えております。
それから、政府のほうにですね、地震の海底の断層の状況について調査をすべきというふうな申し入れをしようというふうに考えておりまして、今、その準備を進めているところであります。今、私ども鳥取県といたしましては、中国5県のうちの山陰側、すなわち鳥取[県]・島根[県]・山口[県]で一緒に申し入れをするのがいいんじゃないでしょうかと、今、関係県にも呼びかけをいたしております。
島根[県]は原発の関係もありまして、立地県としての今、要請活動を他の立地県と一緒になってやったところだそうでありまして、それとの調整は若干残るかもしれませんが、基本的にはそうした要請活動を緊急に行う必要があるだろうというように思っております。
あと、今日、私は西部のほうに行きまして、子どもたちの環境推進活動の国際的な交流について参加をさせていただきたいというように考えております。まず、北東アジアのかねて交流をしておりますロシア・モンゴル・韓国・中国との交流として、子どもたちが今、北東アジア環境子ども会議をやっております。
これが今日の[午後]2時から境港[市]であるのですが、そちらのほうにまいりたいと思いますし、さらにNGOが中心となりまして日・中・韓の湿地、ラムサール条約の関係でありまして、その湿地のいろいろな意見交換を行おうと。これも子どもたちの会議でありまして、このたびは韓国で実施をされます。それに出発する米子[市]の子どもたちの出発式にも併せて行ってまいろうというように考えております。
こうした子どものころから環境推進活動に従事をしたり、地球全体での、地球規模での環境の在り方について考える機会を持つことは非常に貴重だと思いますし、これが国境を越えて行われることの意味は高いと思います。そういう意味で行ってまいりたいと思います。
あと、週末にですね、今もう既に大阪のほうでやっておりますけれども、妖怪・とっとりミュージアムという宣伝活動を、今大阪のほうでPR活動をさせていただいております。夏休みに入りまして、妖怪が住むほど、住めるほど自然が豊かな鳥取県というものを大阪でPRをしようということであります。会場はNHK大阪のところの前のところでありまして、市の歴史博物館との境目の辺りですね、あの辺りで、大阪城の近くでやっております。この機会に鳥取県の観光の魅力だとか、あと、食のみやこ鳥取県としての食材についてもPRをさせていただこうということであります。
先日、鳥取市長と話をいたしました。その中で、市長と合意をいたしましたことの1つは、この間、幹部同士での話し合いをさせていただきましたけれども、具体的に、例えばこの久松公園だとか、それから県庁もありますけれども、県民文化会館もありまして、この辺り一帯の駐車場不足が言われているわけでありまして、こうした課題とかですね、あるいは鳥取の駅周辺の在り方だとか、そうした具体的な課題についてワーキンググループ的に両方の、取りあえずは企画だとか都市計画系統などで話し合いを持つようなことを始めてみましょうという合意をさせていただきました。
なかなかここは県立博物館への入館者のかたが駐車場に困られるとか、県民文化会館で行事があったときにオーバーフローするとかですね、それから、これから鳥取城を整備をしていこうと、ここは観光地化していくにあたりまして全体的な駐車場不足があるということはかねて言われておりました。この問題はなかなか解決が付かないことでずっと経過しておりましたけれども、県と市でそれぞれに意見を交換したり、できることはお互い何ができるかということを詰めながら、前へ進めていったほうがいいんじゃないかということで、協議の場を作ろうということにさせていただきました。私からは以上です。
○テレビ朝日 後藤龍彦 記者(幹事社)
各社、質問がありましたらお願いします。
○山陰中央テレビ 勝部正隆 記者
若桜鉄道なんですけれども、現在いろいろ基金がもう底を尽きかけていて、もう本当に2、3年後には本当に経営危機を迎えると思うんですけれども、この問題に関して県はどのようにかかわっていかれるのか教えていただきたいのですが。
●知事
私は、お年寄りの方とか子どもたち、学校に通っている子どもたち、そうした交通弱者の存在というものを大切に考えるべき部分があると思うんです。ですから、一刀両断的に単なる経営の問題で早計に結論を出すべきものではないと思います。
併せまして、今、若桜鉄道を観光拠点にしようという動きが強まっていまして、これも注目に値すると思うんです。先日も兵庫県の多可町の絶大なご協力をいただきまして、蒸気機関車を若桜町へ持ってくる、そういう話が整いました。智頭鉄道からもですね、ボランティアを出しまして、そして、そのための線路の敷設なんかもやったところなんですが、ああいう動きというのは若桜鉄道の存在意義を増してくるというように思います。
私のところにも[若桜]町長と町議会の議長さんが来られまして、何かなと思ったら、今、町民で募金をして、蒸気機関車を持ってくる輸送費を出そうとしていると。私も早速、一口募金をさせていただきましたけれども、そうして町民が自分たちで盛り上げて、蒸気機関車を核にしたまちづくりをしようとしていることは称賛に値すると思います。ですから、こういう動きはきちんと応援していきたいと思いますし、観光商品として売れていることも大歓迎申し上げたいと思います。
そうした新しい視点が、去年にはないものがいろいろと加わってきていると思いますし、交通弱者ということを考えた公共交通機関の在り方という問題もあると思います。ですから、国のほうの施策転換もですね、今、検討され始めていると思います。先般、鉄道局のほうにこうした赤字ローカル線の問題を言いに行きました。[国土交通省]鉄道局長、鉄道局次長と話しをいたしました。国のほうも一定の政策を打ち出したいという気持ちがあることが伝わってまいりましたので、その動きを見る必要があると思うんです。
県のほうではですね、こうした公共交通機関の在り方について検討する必要があるんじゃないかと、県全体の問題としてもそうですし、その若桜鉄道というものを取り出して、ここをどう考えるかということも含めまして、検討する必要があるだろうと思っております。これは、担当部局のほうには4月の就任時から指示をいたしております。
○山陰中央テレビ 勝部正隆 記者
今、八頭町と若桜町で話し合いを両者でやっていると思うんですけれども、知事は以前議会とかで両町の話し合いの行方を見守りたいというスタンスをとっていらっしゃったんですけれども、それよりこういった地元で動きが起きているということは、一歩踏み込んで何らかの支援を考えなくちゃいけないというスタンスに、ちょっと前進したというふうに受け止めてよろしいんでしょうか。
●知事
スタンスが変わったということじゃないんです。一義的には地元のほうが検討され始めたところでありますから、私どもがしゃしゃり出て話しがこんがらがるのもいかがかと思いますので、それをまずは見守りたいと思いますが、県としても公共交通機関の在り方というものは、バスのことも含めまして大きな課題だと思っていますから、それを全体としてきちんと検討する。その一環として若桜鉄道の問題についても検討してみようじゃないかということを、担当部局のほうにはかねて申し上げております。
○日本海新聞 荒木隆宏 記者
それでは、前知事時代では追加支援というか、そういうのは行わないというような方針を示しておられましたけれども、平井知事としては追加支援することも検討の1つ。
●知事
それは、可能性は否定しません。白紙ですけど今は。まずは地元で、2町で話し合いをしながらです。この若桜鉄道をどうしようと、考えておられるところですから。それを見守りながら公共交通機関の在り方も我々としても検討していくということだと思います。いろいろ情勢の変化もありますので、経営上のプラスに働く面が出てきているという気もいたしますし、早計に、例えば支援を行うとかいうような段階ではないと思うんです。