○山陰中央新報 太田満明 記者
今週の初めにですね、上京されて相当精力的に回っておられますけども、何か成果のようなものございましたか。
●知事
そうですね、1つは経済産業省で甘利大臣にお会いをしたり、あと経[済]産[業]省の幹部の方々にお会いしました。確約というわけではないですけど、私どもが今、企業立地促進法に基づいた支援を企業が得られるようにするための協議会を全県的にこしらえようという話を申し上げましたが、大変広域的で国としても柔軟に、鳥取県から手が挙がれば対応していきたいということを言っていました。それは非常に自分としては心強く思ったところであります。
それから、地方財政関係ではですね、鳥取県の一番の主眼は一般財源を確保してくださいということですと。税源移譲も結構だし、それについてはぜひやっていただきたいという気持ちはありますけども。それで今度は一般財源が減ってしまうと、交付税も含めてですね、そういうことにならないように、そこはきっちりやってもらいたいということを訴えさせていただきまして、あんまり違和感はないような反応だったと思います。
それからシジミの問題でありますけども。シジミのですね、今、自主規制を行わざるを得ないポジティブリストの課題があります。これは、本当松岡[前農林水産]大臣にもお願いをするっていう予定を組んでおったんですが、本当にこういう場でちょっとあれですけれども、鳥取県に関連するですね、鳥取県を大事に思ってくれた、鳥取大学出身の政治家であったわけでありまして、心から哀悼の意を申し上げたいと思いますが。その松岡大臣にはちょっと急きょ会えなくなりました。
ただ、厚生労働省と農林水産省の幹部には順次お会いをいたしました。それから県選出の国会議員にもこの窮状を訴えました。湯梨浜町の宮脇町長も一緒に行きまして、国会議員にもそれから関係省庁にも訴えて歩いたわけです。
今、国会議員との間で急きょ話がクローズアップされてきましたのは、どうしても縦割りなんですね、今、国の役所のほうが。結局、厚生労働省と農林[水産]省とそれぞれに縦割りになっていることがあります。また、厚生労働省とかで基準を設定するについてもですね、もともとシジミだとか魚介類じゃなくて、農薬を吹きかける生産物、農産物に対することのために、今回こうした動きになったわけでありますが。
だから発展することは予想もしていなかったもんですから、基準づくりっていう頭がなくて、なかなか進まなかったというような実情があります。ですから、これは社会問題として、政治としてもしっかり取り組んでもらいたいというように思っております。
これはどうしても縦割りの弊害とか、官僚主義の弊害があろうかと思いますので、そういう意味で、今ひとつのアイデアとして、関係の県に呼びかけをし始めました。それで事務的にではありますけれども、複数の県から一緒にやりましょうというお言葉も出てきております。それであと、国会議員の皆さんもですね、そうした県でスクラムを組んでいただければ、かなり大きなプレッシャーとして政府に当たっていけるのではないかと思っております。それをひとつ今考えてます。