○山陰中央新報 弥重節子 記者
6月補正で、今、会派要望が出されるようになったんですけれども、いわば肉付け予算になるんですけれども、課長段階での要求についてはどういうふうに感想を持っておられますか。
●知事
細かいところまでまだ、正直聞いているわけではないんですが、これから会派の要望も聞いて、あるいは県民の方のご意見なんかも聞く機会もありますし、肉付けをきちんとやっていきたいと思います。正直申し上げて、年度の途中でありますので、今大型でバンと打ち出すというほどロットを出す必要があるかどうかということは、あまりそこに確信を持ってません、正直申し上げて。
むしろ今大切なことは、これから4年間ということを考えて、例えばキャビネットを創設する準備経費でありますとか、そうした、何といいますか、一つひとつこれから進めていく、例えば県民の声を聞きながら中長期のビジョンを作っていったりしなければいけませんし、そうした準備的な話が6月補正[予算]の中心になってくるのかなと思います。そういう中で緊急性のあるものは、それは臆することなく取り上げていく必要があると思います。
○山陰中央新報 弥重節子 記者
そういうキャビネット創設の予算みたいなのはまだ要求にあがっていないように思うんですけれども。
●知事
ああ、そうですか。
○山陰中央新報 弥重節子 記者
はい。
●知事
それはどこかに隠れているのかもしれませんし、ちょっとそれはよく聞いてみたいと思います。
○山陰中央新報 弥重節子 記者
なんか平井色かなと思うものの中に商工労働部、産業開発課から出ている次世代地域資源産業育成支援事業という育成ファンドが31億円、要求であがっているんですけれど、そこら辺はなんか平井色かなと思ったりしたんですけれども、いかがでしょうか。
●知事
そうしたいろんなツールを現場のニーズに合わせて増やしていく必要があると思います。
○山陰中央新報 弥重節子 記者
これはまだ課長段階ではゼロ査定になっていますけど、まだ制度の内容がきちんと検討されていないというのでゼロ査定になっていますけども、その辺の検討はどういうふうにされていきますか。
●知事
今からヒアリングを私もしますので、そこでじっくり聞いてみたいと思います。
○NHK 辻浩平 記者
次世代改革推進本部で、先々週ですか、厳しい評価をなされて、それから時間がたちましたけれども、その後、進捗状況というか、そういうのはいかがですか。
●知事
これから、実は部会に分かれていますから、「人間第一、環境日本一」に取り組むような福祉、人権、環境といった部会だとかですね。それから産業の部会、雇用の部会というのを立ち上げるわけでありまして、私もそれは最初のときは行こうと思っています。全部、ずっと出られるかどうかというのは、ちょっと時間の制約もありますけれども、そこできちんと皆さんに督励をさせていただきたいなと思います。
今はまだ議論を始めたところでありますし、まだ県庁の中で態勢を整えている段階だと自分は思っています。これから外部の意見をきちんと取り込んでいきながら、本当の一人ひとりの施策づくりになってくると思いますので。今はまだ初動だと思っていますので、まずは督励からということだと思います。
○日本海新聞 荒木隆宏 記者
明日の県議会でいよいよ新議長が誕生するといいますか、なっておりますが、知事の考えておられる議長像といいますか、望まれる議長像というのがありましたら教えていただけませんでしょうか。
●知事
今、地方分権を巡ってまた財政状況、経済格差、大変な厳しい時代にあると思っております。ですから、この難局を乗り切るパートナーが議会だと思っております。ですから、議長にはぜひそうした先を見通しながら、しっかりとした議論をしていただけるようなかたになっていただきたいなと思います。
特にこれから不透明性が高まると思うんですね。現在地方分権の議論が進んでいますし、それから経済というのは生き物ですし、これどうなってくるかというのは、我々頑張りますけれども、必ずしも活性化に向かう一本調子になるとは思えませんので、そうした中で厳しい選択もお互いにやっていかなければならないと思います、時にはですね。
そういう意味で、きちんと議会と執行部との間、お互いに胸襟を開いて話し合って、一定の決着をつけながら県民合意を得て先へ先へと県政を進めていく。そういう推進力になっていただけるような、そういう力量を持った方にぜひ議長になっていただきたいと思います。
○日本海新聞 荒木隆宏 記者
現在3人手を挙げておられますけれども、3人とも知っておられると思いますけれども、力量ということではどのように評価されていますでしょうか。
●知事
今、これは、これから議会の自治に基づいて、今回選挙をして、政見を発表されて、それで選挙をされるということだと思いますので、私は、今は注目して見守らさせていただきたいと思います。
○山陰中央新報 弥重節子 記者
かなり議会改革も進んだんですけれども、来られてまだ議会が始まっていないので、どういう状況に変わったかというのは、よくお分かりにならないかと思いますけれども。鳥取県議会で議会改革すべき課題って、どういうふうに見ていらっしゃいますか。
●知事
私は、鳥取県議会は自由闊達[かったつ]な議論を重んじる伝統は、あったんだと思うんです。片山[前知事]さんの前からずっとあったと思います。そういうものはさらに発展してきていると思いますので、この方向性をきちんと延ばしていっていただきたい、進めていっていただきたいと思います。
○山陰中央新報 弥重節子 記者
他にはないですか、議会の改革という点では。
●知事
県民に対する透明度をきちんと持っていただきたい。それは、今もだんだん進展してきていると聞いております。
○山陰中央新報 弥重節子 記者
議員、政策条例の提案という点では、まだ鳥取県少ないんですけど、その辺についてはどういうふうにお考えですか。
●知事
政策条例。
○山陰中央新報 弥重節子 記者
議員提案です。
●知事
議員提案は、むしろ鳥取県は多いではないですか。
○山陰中央新報 弥重節子 記者
そう多くないんです。
●知事
そこは、いろいろな認識はあるかもしれませんけれども。それは、私は議会の皆さん、またこれから議論始めると思いますが、議員提案の動きは歓迎したいと思います。ぜひ、それはやっていただいたらいいと思いますし、執行部のほうでもその際に意見を述べる場というのを確保していただくように、そこはお願いしておきたいと思います。