●知事
おはようございます。このたび、連休ですね、多くの方々がそれぞれご家族を初め、ご友人たちとお過ごしになったと思います。鳥取県も久方ぶりと言っていいと思いますが、大変に賑わいのあるゴールデンウィークになったと思っております。境港[市]で水木しげるロードが24万5,000人を記録するとか、そうした明るい話題も登場してまいりました。
ただ、若干の課題が残りますのは、今回、[世界]砂像フェスティバルでたくさんの入場者に恵まれ、恐らく目標の20万人は突破はすると思いますけれども、駐車場の不足から大渋滞が起きてしまったとか、反省材料もあったと思います。これから、「ようこそ、ようこそ鳥取県」、観光客を受け入れる体制の充実に向けて、関係の市町村とかとよく話し合う必要があるかなと思います。特に大型のイベントについては、駐車場対策などしっかりとした対応を今後よく心がけるように了解をし合うことも大切ではないかと思っております。
●知事
こうして、一生懸命経済雇用対策をやっておりますし、近々SIAという、これはソフト会社でありますけれども、鳥取[県]への進出の予定も決まってくると考えておりますけれども、一生懸命我々の方で、10人とか、20人とか、雇用の積み上げを現場ではやっております。政府もその対策をしっかりとやろうとして、現在、国会で14兆円の審議が進んでいるのだと思います。
ただ、この度、連休の最中、4月30日にJT[日本たばこ産業株式会社]が米子[市]の工場を閉鎖するということを発表しました。取締役会で決まったことだからやるのだということでありますけれども、正直得心がいきません。国が、現在国を挙げて国策の最大の課題が雇用対策であるというように言っているわけであります。
JTは国策会社でありまして、財務大臣が50%以上の株を持っている、そういう会社であります。天下りの官僚も複数役員の中にいるわけです。その取締役会で、地方が、今、これだけ雇用で疲弊しているときに工場の閉鎖を一方的に通告をして終わりというのは、どうにも合点がいかないところがあります。JP[日本郵政]の方は鳩山総務大臣が蛮勇を振るって正されたわけでありますから、JTの方も政府できちんと指導をしていただきたいと思っております。
最近のJTの動きをみておりますと、例えばtaspo(タスポ)というそういうカードを作って、関連会社は多分儲けたと思いますけれども、これで買わされた方は零細のたばこ屋さんたちでありますけれども、そのたばこ屋さんたちの方は、たばこが売れなくなってコンビニが空前の決算を上げるという、そういう奇妙な現象が起きています。どうも最近、国策会社であるJTのやっている経営方針というものが納得ができないところが多々あると思います。
中国で冷凍食品を作るのであれば、むしろ米子[市]の工場を活用して地場の食材を使って、安全安心な食材を提供するようなプラントの考えでも持ってもらったらいいんじゃないかと思います。そういうことであれば、我々は地域の雇用と事業の継続を求めるために応援をしたいと思います。
中小企業ですら、雇用の継続、事業の継続をするために、現在雇用の調整金を、[ふるさと雇用再生特別]交付金を活用して、そうして、事業継続をしているわけであります。国策会社の大企業でありますから、現下の雇用情勢というものを配慮しながら物事を進めるべきではないかと思っております。
これは、いろいろと意見はあると思いますけれども、私自身はこの連休中、岩手県の達増(たっそ)知事とも電話で話し合いをいたしました。急きょではありますけれども、来週、JTなどに地方の声を、現場の声を届けるために上京させていただこうと考えております。私の方からは以上です。
○山陰中央新報 錦織拓郎 記者(幹事社)
各社お願いいたします。
○毎日新聞 宇多川はるか 記者
先ほどのJTのお話なんですけども、地方の声っていうところをもうちょっと具体的に。
●知事
現在、我々は一生懸命企業誘致だとか、あるいは地場の中小企業にも呼びかけをして、雇用を守るために事業を継続しましょうと、それについては融資も含めて県でも施策を打ちましょう、こういうことをやっているわけであります。国全体がそうでありまして、国政レベルでも国会であれだけ時間を費やして4度目と[民主党]管[代表代行]さんが皮肉っていましたが、そういう予算を出してまで雇用を守ろうとしているわけであります。
しかし、財務大臣が50%以上の株式を保有して、国の影響下にあるJTが真っ先に工場を閉鎖するということを発表して終わりというのはどうもしっくりこないと思います。その工場の取り扱いについて、慎重に考えていただきたいと思いますし、少なくとも働いている従業員の皆様、今200人ぐらい関連会社含めて県内にあると言われておりますけれども、その200人の行き先ぐらいは責任を持って対処をしてもらう必要があるんじゃないかと思います。
結局、付けは地方の方に回して、我々は工場を閉めるので解雇しますと、その分は、地元で適当に職を探してくださいということでは、このご時世でございますので、結局、職にあぶれる人が出てくると思うわけです。それを避けようとして、皆が、現場サイドではいろんな対策を打っているわけでありますから、国策会社で、大企業でもあるJTさんにはご理解をいただきたいなと思います。
先般、報道されていたところを拝見しますと、前期に対して今期は5,400円の配当を5,600円に増やそうと、増配しようといっているわけであります。普通、整理解雇のような、こういうものというのは、業績が悪化して赤字になるからやむを得ないというものが、裁判上も当り前だと思うんですけれども、片方で増配すると発表しておきながら、片方で工場は閉めるんですと。
それで、その従業員について、まだはっきりとしたものが示されていないというのは、どうも筋道がもう一つしっくりこないと。だから、米子[市]の市長さんとも、先般、連休中ではありますけれども、話し合いはしましたが、やはり、ここは地域の率直な声をJT側に届けるべきではないかということで一致をいたしましたので、我々としては声を届けたいと思っております。
○読売新聞 北島夏記 記者
そのJTのことなんですが、工場の閉鎖の撤退を申し入れるわけではない、工場の撤退の中止を申し入れるわけではないんですか。
●知事
私どもとしては、これは凍結とか、撤回とかをしていただきたいという気持ちであります。これはもちろん会社側の問題もあるでしょうから、我々の気持ちは申し上げたいと。最低限でも、そこで働いている人達についての保障をしていただく必要があると。それは、自分達は首を切る役目なので、その分は地元で雇用の場を探してくれというのはあまりにも短絡的で虫がいいと思います。
○山陰中央新報 錦織拓郎 記者
JTというのは、岩手の知事と、お二人でという格好になるんでしょうか。
●知事
今、野坂市長は決まっています。米子市長も一緒に行くと。盛岡[市]の市長が同行できるかどうかは今、調整中だと思います。岩手[県]の達増知事とは一緒に上京しようということで、日程を調整させていただきました。
○共同通信 広江滋規 記者
来週のいつぐらいに。
●知事
今、火曜日の朝ぐらいで調整中です。
○共同通信 広江滋規 記者
JTの本社。
●知事
本社ですね。たばこみたいな恰好をしている細長いビルがありますけれども。あと、今、調整中でありますけれども、政府の方にもしかるべき申し入れをしたいと考えておりますが、これは今、まだ調整中、走りながらやっているところです。
○山陰中央テレビ 勝部正隆 記者
知事、国策会社という言葉を何度もお使いになったんですけれども、やはりJTというのは、他の民間企業とは全然立場が違うような捉え方ですか。
●知事
他の民間企業さんも、例えば皆さんもご案内のように、県内でも非常に経営上、先行き不透明で苦しんでいる会社もあります。そこも一生懸命になって事業所を守り、雇用を守ろうとしているわけです。だから、我々も、県としても応援をしていますし、国としても融資などの応援をしているわけであります。
JTさんの場合は、前触れもなく一方的にやめるという話だけ言われているわけでありまして、労働組合の方でも、昨日は礒江連合会長と、連合鳥取の会長とも話し合いをいたしましたけれども、労働組合側にも、何も前触れ通告もなかったということです。
通常、こうした工場を閉めるという時は、地元でも雇用の受け皿作りの問題もありますし、行政側にもなんらかのアクションが普通あるものでありますし、労働組合に至っては、当然それを仕上げてから、そうしたことをリリースするのが普通ではないかと思うんですが、順序が逆転をしていると思います。
現在、0.44に雇用情勢も悪化したわけです。こういう段階で、何故、メーデーの前日の4月30日に発表するのか、私は凄く皮肉に感じられるものですから、よくJT側にも地元の実情、雇用の実情も訴えかける必要があるんじゃないかと思ったわけであります。
国策会社と申しましたのは、国との関わりが非常に深い成り立ちにあります。元々は3公社5現業でありまして、株式会社化したとは言え、法律に基づく特殊法人です。これは一般の会社とは法律上の根拠も違います。その出資についても、財務大臣その人が50%強を握っているわけでありまして、国の意向を反映できるシステムになっているわけです。
それが片方で、同じ財務大臣が予算の補正予算を提案して、14兆円という大盤振舞いをやってでも景気を良くしようとしている時に、そうした国策に沿った配慮もしていただいてもいい会社ではないかと思うわけであります。
その財務省から天下り官僚も複数役員として入っているわけでありますから、国の策は知らなかったとはならないんではないかと思うんです。いろいろご意見はあるとは思うんですけれども、我々は今、本当に切羽詰まった状況で雇用を守ろうとしていること、このことを会社側にも訴えかけをさせていただきたいと思います。
○朝日新聞 井石栄司 記者
JTからは県に対して事前に説明とかなかったんですか。
●知事
なかったですね。その日になって、その旨の通告のような話は来ました。ただ、それは発表の当日であります。ただ、そのセッティングの仕方もすごく不思議なんです。実際に聞いたのは、県の西部にいる職員が、こういう工場閉鎖の話があるということを発表当日に聞かされたわけでありますけれども、それは飲食の席で、今度いっぺんちょっと事務所を訪ねさせてくれという、そのことだけでのアポイントでありまして、そうした深刻な話についてというアポイントではなかったです。
私の方にもアポイントが、実はその翌日ですか、入っていたんですけれども、それも全然別件でのアポイント要請でありまして、どうも、なぜそこまで隠しながら地元に接しようとしているのかというのは、理解はいかないわけですね。それはおそらく反発があるからだということだと思います。そうであれば堂々と反発する必要があるかなと思います。
○山陰中央新報 錦織拓郎 記者
ちょっと話題が変わって、前回会見の続きのようにもなるんですが、近畿知事会議にDBSを初めとした北東アジアの交流問題をメインテーマに申し入れをというようなお話、前回ございましたけど、その後、何か進展と申しましょうか。
●知事
これは受け入れられていると思います。メインテーマというか、いくつも定例議題がございますので、1つの研究課題として、環日本海時代について話し合うことで、今、調整がついていると思っております。プログラムの詳細はまだ決まっておりません。ただ、今のところ、先の動きとして言えば、その翌日に境港[市]など県内の視察を予定していまして、参加していただける知事さんもおられると伺っております。それから、大阪[府]の橋下知事にも、どこかのタイミングで西の方を見ていただけるのではないかと、これも調整をしているところであります。
DBSクルーズフェリー自体については、今朝、韓国の東海(トンヘ)[市]から青木出納長が電話をしてきまして、今、出張して、向こうでDBS関係者と会ったり、東海市や江原道関係者と会っているんですけども、現在の状況を伝えてきました。6月中ということでありますけども、6月の末までには間違いなく就航するという見込みが立っていると。現在、東海港に彼はいましたけども、東海港も改修の突貫工事中になっていると。6月の上旬にはこの東海港のターミナルも完成するというスケジュールになっているということでありました。
船の方の改修も順調に進んでおりますが、従来、我々が予想していた以上にグレードを上げて、船内をゴージャスにしようという計画で、今、やっておられるようであります。詳細については、来週中くらいにDBSの幹部が鳥取県の方に来県をして説明をしたいというお話も聞こえてまいりました。現在DBSの幹部の皆さんは、ウラジオストクで港湾調整を最終的に行っているということでありました。
○日本海新聞 小谷和之 記者
船に絡んで料金とか最終的なものは、5月の上旬までを目途にお知らせしたいということだったんですけれども、来てますか。
●知事
それはまだ来てないですね。
○日本海新聞 小谷和之 記者
では、これは来週来られる。
●知事
ええ。来週、情報を持って来られると思います。我々の方では、比較優位な、つまり競争力のある価格設定を是非していただきたいということは申し入れをしておりますが、DBS側は船のグレードを上げることで、従来の割安路線とはちょっと違った路線も考えておられるようでありまして、最終的にどの辺に落ち着くのか、現在はまだ、分かりかねております。
○山陰中央新報 錦織拓郎 記者
その来週、DBSとかが来県というのは、その料金をお伝えするためというわけではない、あとまだまだ。
●知事
あと、もちろん就航計画がありますので。6月の末までにということでありますが、何日に就航、初就航するかとか、その辺も恐らくもう決めて来られるんだと思います。
○山陰中央新報 太田満明 記者
知事、6月の末というのは、当初6月20日頃と言っていたのが遅れたということですか。最も、ほか期限が6月末ですから、遅れたという言い方もどうかなとは思うんですけれども。ただ、DBSが言ったことは6月20日頃と言っていましたよね。
●知事
そこは流動的なんだと、私は受け止めました、今日、電話で報告いただいた感じでは。デットラインは6月の末でありますので、その間であれば、特段支障はないと思いますが、はい。
○山陰中央新報 太田満明 記者
ただ、正直言って、例えば今の運賃の話ですね。これも5月の初頭にははっきりしますと言いながら、今、前回の実務的な打ち合わせでは、5月中旬にと延びてしまったり、今回も6月20日と言っていたものが、6月末までにはというふうに、微妙ですが延びてしまったり、こういうことを何度も聞かされると、地元の住民と言いますが、DBSを利用しようとする人たちにとって不信感がどんどん、どんどん、たまっていくと思うんですけれども。もっとはっきりさしてもらえないかという、何か、隔靴掻痒としたものがあるんですけれども、そういう県民の気持ちっていうものは分かっていただけますか。
●知事
我々も、実は同じ認識でありまして、DBS側に、確実なスケジュールなり、出口っていうものを示してもらいたいと。これは重ねて申し入れをしています。今回も青木出納長からそれを言っていただいているわけです。その結果として、来週、お示しをしましょうということじゃないかと思います。
少しずれ込んでいますのは、聞いた話の感じでは、船のグレードを従来想定以上に上げようとしていると。これが料金だとか、工期に絡みますので、それがずれ込みの要因になっているのかなと思います。いずれにせよ、そういうことは県民の総意として、DBS側に重ねて申し入れて行きたいと思います。
○山陰中央新報 太田満明 記者
それと、今、料金をグレードアップすることで料金云々という話がありましたけれども、割安路線からの転換のような表現で伺いましたけれども、それはどうなんですか、例えば、当初聞いていましたのが、境港-東海間では約100ドルでしたっけ、日本円にして約1万円だと思うんですが、これはいわゆる、最低の料金だろうと思っているんですが、これが上がるっていうことなんですか。
●知事
そこは、ちょっと我々も分りかねます。その辺を、やっぱりあちらも営業がありますので、お客さんの状況を見ながら、料金設定というのはされるんだと思いますので、そこは、待つしかないかなと思っています。
○山陰中央新報 太田満明 記者
こういう経済不況の中で、そういう高額な料金を設定するっていうことは、もうひとつ納得がいかないというか、分からないんですけど、そのあたりの戦略的なものっていうのは、何かお聞きですか。
●知事
そこは推測ですけど、前、こちらにDBSの社長さんや副社長さん、皆さんお見えになった時に、公開で、あちらがDBSクルーズフェリーの計画の説明をされました。その時に、クルーズということにこだわりたいということをおっしゃっていましたので、その流れで現在のような話があるんじゃないかなと私は推測しておりますけれども、いずれにせよ、これは、近々はっきりすることでしょうから、それを待ちたいと思います。
○山陰中央新報 太田満明 記者
まだ、来日の日程は分からないんですね。
●知事
来週に行きたいという話で聞いてきたようです。
○山陰中央新報太田満明 記者
火曜日にかかったらどうされますか。
●知事
火曜日に。いや、それはでも、火曜、やっぱりJTのアポイントが優先でしょうね、現段階では。
○山陰放送 秦卓史 記者
新型インフルですけれども、県内発熱外来の数、今現在リストアップもされていると思うんですけれども、数は十分だというふうにお考えでしょうか、というのが1点と、もう一つ、他県でも、一般の病院が、発熱あるいはインフルエンザの疑いがある患者を断るケースというのが報告されていますけれども、県の方ではそういうことがあるかどうか、把握されていますでしょうか。
●知事
まず、タミフルの備蓄については、現在のこの推移を見ておりますと、必要十分な量はあると思います。十分すぎるぐらい現在はあると思っていただいたらいいと思います。ただ、これが、かつて想定されたような鳥インフルエンザ系の強毒型のウィルスがパンデミックで発生した場合に対処しうるレベルかというと、そこまで、まだたまりきってはいないかもしれません。
ただ、現在のH1N1のタイプのもので、今の流行速度、国内での発生状況を見ますと、十分な量はあるというふうに思っていただいていいのではないかと思っています。
それから、その受診拒否については、これは我々も、あれは最初の対策[本部]会議を開いた直後だと思いますけれども、医療関係者にも集まっていただき、情報交換、意見交換もしました。その折から我々も強調しております。その結果だと思いますが、現在のところ、そうした受診拒否は発生をしていないと。これは、昨日、調査をしたところではそういう結果でありました。我々としては、冷静に医療関係者にも対処していただきたいと、今後とも呼びかけていきたいと思います。
○山陰放送 秦卓史 記者
発熱外来が設置できる病院の数というのはどうなんでしょうか。最大の流行になった場合に対応できるぐらい、県内の医療機関からは準備ができるよ、開設できますよということが、数が十分に上がっているんでしょうか。
●知事
現在、外来は、直ちに、今すぐでも受けられるのは3病院で、すでにこれは用意済みでありまして、これは直ちに受け入れられます。それから、その他、9ないし10については、これは1日2日かかるかもしれませんけれども、要請すれば受け入れられるというところまで、県内も確保はできてきております。
ただ、流行が、本当の意味の鳥インフルエンザ由来の新型インフルエンザの時の想定のように大量に発生をしてということになった場合に、入院のベッド数が確実に確保できるというか、足りるかというところは、まだ不安は残っているとは思います。ただ、状況の推移を見ながら、それもきちんと呼びかけをして協力を得ていきたいと思いますし、医師会の皆さんからも最大限の協力はしたいと言ってくださっています。
本県の場合は鳥取大学が協定を結んでバックアップ体制を約束しました。これでオンコール状態、すなわち、いつ要請しても出ていただける状態になりましたので、その面でも機動的に動ける状況になったと思っております。
○読売新聞 北島夏記 記者
入院のベッド数というのはどの程度、まだ足りないんでしょうか。
●知事
それ、ちょっとまた後ほど、じゃあ数字を出させていただきまして。つまり、最大値の想定がありますので、最大値の鳥インフルエンザ由来の新型インフルエンザの時の、最大値の、この値と比べますと、全部、確保できているわけではないとは思いますけれども、400かな、何かあるんですわ。数字はまた後で出します。そこまではいってなかったと思います、現在の確保病床数ですね、ベット数は。
○読売新聞 北島夏記 記者
今の鳥由来でない、今の流行状況を見ると、十分というふうにお考えですか。
●知事
それは、また点検はしたいと思います。よく点検はしたいと思いますが、現在は比較的症状が軽い流行になっておりますから、かつての鳥インフルエンザ由来の想定とは違った状況ではないかなと思っています。
○読売新聞 北島夏記 記者
この点について、6月補正で、新型インフルエンザ対策で、何らかの予算措置というのは。
●知事
これは一部あったと思いますが、今、とりあえずマスクが、もし県内大量発生した場合に、対面でいろいろと医療従事者などが処置をしなきゃいけない、その必要数もありますし。それから、マスクを持たないでご来院されるかたもいらっしゃいましょうから、そういう県民のかた向けも含めて、17万[枚]くらいですかね、とりあえず、マスクを追加で調達を、今、かけております。これは予算を待っていては間に合いませんので、予備費で対応しようと思っています。
○読売新聞 北島夏記 記者
それ以外は、今のところは。
●知事
それ以外は、今、すでに発熱外来のキットといいますか、グッズも揃っております。これは2月の当初予算だったですか、それまでには揃っておりますし、あと、今後医療体制の充実に向けて、元々鳥インフルエンザ由来の新型インフルエンザを想定していましたので、その意味での更なる強化は追加補正が一部入っていたと思いますけども、これは、まだ、今、精査中です。
○山陰中央新報 錦織拓郎 記者
知事会とDBSに話が戻ってしまうんですが、ちょうど6月、時同じくして2つ、知事会と就航とあるんですが、知事会という場でこの問題、果たして鳥取という地域の独自性と申しましょうか、北東アジアとの近さによる魅力というのをどう訴えていくか、どう働きかけて、ピーアールしていくか、恰好の場だと思うんですけども、どういうふうにお考えでしょうか。
●知事
私は、関西にとってもメリットがある話であると思います。すなわち日本海を通じて、アジアへのゲートウェイを関西は確保できるわけでありますから、この点の認識を、ぜひ関係府県にも深めていただきたいと思います。その意味の絶好の場であると考えておりますので、現地視察も計画をしているところです。
○読売新聞 北島夏記 記者
直轄事業の負担金なんですが、国交省から示されたんですか。
●知事
国[土]交[通]省から4月の末ですね。私は連休明けに、実は、知りました、数字の内容は。
○読売新聞 北島夏記 記者
その他の省ですとか、今年の県が負担する直轄事業負担金の。
●知事
いや、示されてないです、まだ。その国[土]交[通]省の[平成]21年度分の負担予定額について、示されたということです。ただ、それは、すごく概括的な示し方でありまして、これがいったい、いくら本当に必要なのかということは、精査がいるだろうと思います。
我々としては、少なくとも国庫補助金を我々使ったら、これだけ何に使ったんだというのを報告しろと、国から求められます。それと同程度くらいはやはり国もこちらに請求書を回すんであれば、示していただきたいと思っています。
○山陰中央テレビ 勝部正隆 記者
知事が冒頭、鳥取砂丘の駐車場の件触れられたんですけれども。これ、今回の因幡の祭典とか、中で、主催者側が当然混雑を予想すべきだったとは思うんですけれども、この主催者側の見通しが甘かったと、そういうふうに捉えていらっしゃいますか。
●知事
甘いかどうかはともかくとして、予想を超える渋滞になったことは事実だと思います。それが[鳥取]市内の中心部まで流れてきましたので、こうしたことが起きないように、この週末もぜひ努力をしていただきたいと思います。あと、駐車場の確保とか、今後への教訓もあると思うんです。
いよいよ大交流時代が始まって、高速道路で現実に関西圏だとか、全国から多くの方々が鳥取[県]を目指して来る時代になったと思うんです。そういう際に大型イベントをやるマニュアルとういのは、今まであったわけではありませんので、今一度、今回の良い材料にさせていただいて、駐車場対策、イベント対策を考える必要があると思います。
○山陰中央新報 錦織拓郎 記者(幹事社)
よろしいでしょうか。ありがとうございます。
●知事
どうも、ありがとうございました。