これより、今議会に提案いたしました平成20年度鳥取県一般会計補正予算をはじめとする諸議案につきまして、その概要を御説明いたします。
今議会に提案いたしました議案は、
予算関係 9件
条例関係 5件
その他の案件 19件 の 合計 33件であります。
それでは、議案第1号 平成20年度鳥取県一般会計補正予算につきましてその概要を御説明いたします。
はじめに、緊急総合経済対策についてであります。
米国発の金融危機の発生が国内景気の後退を惹起し、県内の経済、産業、県民生活に深刻な影響を及ぼすことが懸念されています。このため、幅広く御意見や御要望を伺った上で、先般成立した国の一次補正予算を最大限活用しつつ、必要な県単独の施策とあわせて、生活、経済の安定のため緊急対策を行うことといたしました。
まず、中小企業の経営支援として、去る10月31日、鳥取県中小企業資金調達緊急相談窓口を開設し、新たな低利融資制度や特別利率の取り扱いを開始するとともに、借換資金の要件緩和を行ったところでありますが、このたびの補正予算においても融資枠拡大を行い、一層の中小企業資金調達円滑化を図ろうとするものであります。また、引き続き燃油・肥料はじめ営農資材高騰によって農業収益悪化が懸念されていることから、燃油費・肥料費に対して支援するほか、持続可能な低コスト農業を目指す農業緊急プロジェクトとして新規作物導入、遊休農地を活用した飼料米生産への支援等を行うこととしております。さらに、生活困窮者に対する灯油購入費の助成を行う市町村に支援するほか、国の一次補正予算を活用し、新型インフルエンザ入院患者を受け入れる医療機関に対し、人工呼吸器・感染防護具の助成を行うなど県民生活の安全安心に資する取組を進めることとしております。
これらを総合して、県予算で約12億円、事業規模で約44億円の緊急総合経済対策に取り組むことといたしました。
次に日本一の鳥取砂丘を守り育てる条例の施行に向けた体制の整備についてであります。本条例については9月定例県議会でお認めいただいたところですが、来年4月の施行に向けて、鳥取砂丘を訪れる方への意識啓発事業を行うとともに、現地事務所設置など体制整備を行おうとするものであります。
次に湖山池の漁場環境の回復についてであります。
近年、湖山池で発生しているシラウオ等の魚類の悪臭について、既に実施している湖水の調査に加え、魚類や場所による悪臭の違いを調査し対応策を検討するとともに、シジミ増殖試験の規模拡大を行い、漁場環境の回復を図ろうとするものであります。
次に大学等進学の支援についてであります。
平成21年度から鳥取東高等学校専攻科が廃止されることを契機に、大学、専修学校、各種学校等に加えて県内の進学予備校に通う方が教育資金を借り入れる場合についても利子の一部を助成することとし、進学意欲の高揚を図ろうとするものであります。
このほか、鳥取砂丘検定の実施支援、鳥取県後期高齢者医療広域連合が行う健診事業に対する助成等を計上した結果、今回の補正予算の総額は、18億9千万円余となり、補正後の予算総額は、3,452億3千万円余となるものであります。
以上、今回提案した付議案につきまして、その主なものを御説明いたしました。よろしく御審議のほどお願いいたします。