年をとると身体の機能が低下していきますので、配慮が必要です。
- 視力の低下(小さい字が読みにくい、色や凸凹が判別しにくい。
- 聴力の低下(小さい音、高い音が聞き取りにくい)
- 体力の低下(長時間立っているのがつらい、動作が遅い、つまづきやすい)など
お年寄りと話すときは、大きく口を開けて、ゆっくりと話しましょう。
汽車やバスの中で立っているお年寄りを見つけたら、声をかけて席をゆずりましょう。
電車やバスの中で立っている妊娠しているかたを見かけたら、声をかけて席をゆずりましょう。
赤ちゃんを連れたかたで困っている様子を見かけたら、声をかけて手助けしましょう。
困っている様子を見かけたら、まず、声をかけましょう。
「何かお困りですか。」 「お手伝いすることがありますか。」
本人の意志と自立を尊重して、手助けが必要かどうか、何をしたらよいか、どのような方法がよいか聞きましょう。
周りの人たちと協力しましょう。
車いすに乗っているかたの介助は簡単にできますが、場合によってはかえって迷惑になったり、無理をすると危険を伴うこともありますので、注意しましょう。
また、車いすに乗った感覚を実際に経験しておくと、介助をする際に役に立ちます。
キャスター上げ
ティッピングレバーを足で踏み、ハンドルを押し下げ、前輪(キャスター)を浮かしてバランスを保ちます。段差のあるところの移動などいろいろな場面で役立ちます。
車いすの広げ方
肘当てを持って少し外側に開き、手のひらでシートの左右端を下に押しつけ、完全に広げます。この際、指をはさまないように注意しましょう。
車いすのたたみ方
- ブレーキをかけ、フットプレートを左右に開いて上げる。
- シートの前後を持って、上に持ち上げる
- 両方の肘当てなどを持って、さらに幅を狭める
目の不自由な方が安心できるように、ガイドの方法を覚えましょう。
話しかけるときは、正面から声をかけましょう。
(名前がわかっているときは名前を呼んで)
誘導するときは、目の不自由なかたに肩や肘のあたりをつかんでもらいましょう。同じ方向に向いて、歩調を合わせるようにします。
状況を説明し、声をかけながら誘導します。 危ないときでも、大声で叫んだり、黙って腕を引っ張ってはだめです。 軽く体に触れて動きを止めてから、状況を説明しましょう。
補助犬はペットではありません。目の不自由なかたを誘導したり(盲導犬)、物を運んだり(介助犬)、ブザーや電話の呼出音を伝えたり(聴導犬)するために訓練されています。
胴輪(ハーネス)をつけている補助犬は仕事中ですので、さわったり、声をかけたりしないでください。また、食べ物を与えてはいけません。
補助犬は厳しく訓練されているので、ほえたり、噛みついたりすることはありません。
また、排せつも厳しくしつけられ、利用施設を汚すことはありませんので、レストランなどにいても心配はありません。
「耳の不自由なかた」=「手話」と思いがちですが、中途失聴のかたなどで手話ができないかたもあります。手話以外にも、いろんな方法で「会話」をしましょう。
- 手話:手や指の形で物や様子を表す方法です。
- 筆談:手のひらや紙に文字を書いて伝え合う方法です。
- 読話:相手の口の動きを読みとる方法です。口の動きがわかるようはっきりと話しましょう。
耳の不自由なかたは、窓口などで自分の名前を呼ばれてもわからないことがあります。手招きをしたり、肩をたたいたりして知らせましょう。
言葉づかいはわかりやすくていねいに
知的障がいのあるかたとのコミュニケーションは、難しい言葉や言い回しはなるべく使わずにゆっくり、わかりやすく、ていねいに話すことが大切です。このとき、大人の人に対しては、子どもに話しかけるような言い方はせずに、大人に対する接し方を心がけましょう。
みんなと同じ態度で
はじめて知的障がいのあるかたに出会うと、とまどってしまう人がいます。特別な態度をとることは、本人や家族の心を傷つけるだけでなく、心の扉もかたく閉ざしてしまうことになります。障がいのない人と変わらず同じ態度で接することが大切です。
危険なところでは
知的障がいのあるかたは、危険に対し、うまく対応ができないことがあるので、周囲の人たちは、気がついたら遠慮せずに、安全な方向に導きましょう。
精神障がいは、脳をはじめとした神経系の病気といわれており、誰もがかかる可能性のある病気です。かつては、入院治療が主でしたが、今では外来治療で対処できることも多くあります。
精神障がいのあるかたと接する時は、障がいのない人と変わらず同じ態度で接することが大切です。
しかし、無理な励ましはストレスとなることがありますので、本人のペースにあわせた働きかけが大切です。
また、物事を突き詰めて考えたり、自分流の価値観や考え方にとらわれやすい人もいますので、誤解を少なくし、うまくコミュニケーションをとるためのポイントは以下のとおりです。
- 主語と述語をはっきりさせて話す。
- わからないことは、わかりやすい短い言い回しで質問する。
- 「だいたい」「~くらい」といったあいまいな表現はさける。
- 比喩的な表現は、誤解されやすいのでさける。
内部障がいには、心臓、じん臓、呼吸器、ぼうこう、直腸、小腸などの機能障がいがあります。内部障がいのある人かどうかは、外見からは分かりませんが、本人にとって日常生活において不便なことや不安を感じることがあります。
心臓ペースメーカーは携帯電話や万引き防止システム等の電磁波による影響を受けるおそれがあります。ペースメーカー装着部位から一定の距離を保てば安全と言われていますが、人ごみでの携帯電話の使用は避けましょう。また、満員電車の中など人と人が近接する場所では、電源を切るようにしましょう。
心臓や呼吸器に障がいのあるかたにとって、たばこの煙は不快なだけでなく、不整脈や呼吸困難の原因になることがあります。たばこを吸うときは、所定の場所で吸うなど、まわりの人に配慮しましょう。