本日の鳥取砂丘は天候の変わりやすい一日でした。午前中は小雨が降ったり止んだり・・。 でも午後からは晴れ間も見られました。日が差すと少し暖かい感じがしました。
砂丘正面階段を登って、左側方向へ歩くと普段はあまり人に知られていない場所があります。
地形は、斜面が湾曲していてスリバチ状となっており、追後(おいご)スリバチと呼ばれています。砂丘の中では、この場所も見てください。
この場所は以前、赤レンジャーの日記でもご紹介しましたが、今や、日本中の、・・またサッカーが好きな人なら、必ず知っていると言っても過言ではない! 「なでしこ」の花が咲いています。
秋の七草の一つでもあり、6月頃から8月頃にかけて開花するそうですが、どうも早咲きと遅咲きのものがあるみたいです。
鳥取砂丘では、両方が見られましたね。やはり砂丘は日当たりがよい為でしょうか?
今日、私が見た感じでは、色はピンクと言うより、紫色に近いと感じました。
そして、「遅咲きのなでしこ」の花ですが・・しばらく、じっと見入ってしまいました。
16時ごろの風景です。雲のすき間から砂丘に差し込む光り。
この時期は、日が暮れるのが早いですね~。
広い砂丘の中では、油断しないように!
(青レンジャー)
砂丘事務所 2011/11/14
今日は、鳥取砂丘魅力満喫ジオツアー第7弾「砂丘の地下をのぞいてみよう!」を開催しました。
ちょっと参加者は少なかったのですが、参加した子ども達には喜んでもらえたと思います。
鳥取砂丘。砂ばかりではありません。
じゃあどうなっているのかな?
まずは、そこからお勉強です。
現在地上で見たり、歩いたりしている砂を「新砂丘」といい、その下には約5万年前に噴火した大山の「火山灰」、その下にはまた砂がありますがそれを「古砂丘」といいます。
そういった地層からできています。
その地層を実際に見学しました。
この地層の様子をスケッチして、実際に紙の上にレプリカを作りました。
それぞれの地層の砂や土を糊で紙にひっつけます。
砂がうまくひっつかず、苦労する子どものいましたが、皆さん楽しくしていました。
次は、火山灰はどんな鉱物でできているのかを調べました。
火山灰をきれいに洗って余分なゴミなどを取り除きます。
そうすると鉱物だけが残ります。黒く見えるのが鉱物です。
皆さん、初めての体験にとても喜んでおられました。
火山灰の鉱物はこれです。
輝石、鉄鉱石、石英などを抽出できました。
なお、今日のジオツアーで使った砂や土は、公園区域外のもので地権者の許可をいただき採取したものを使っています。
公園区域内で勝手に持ち帰ると、自然公園法に違反しますのでご注意ください。
(オレンジレンジャー)
砂丘事務所 2011/11/12
本日、砂丘内の巡視中に追後スリバチの最深部に誰かが砂を掘った形跡が見られました。下の写真です。
掘った跡から人間が何かの目的で砂を掘ったものでは無いと考えられ、周囲を観察すると下の写真の足跡がありました。
この足跡の横幅は約6cmのヒズメで、砂を掘った様子より犯人はイノシシではないかと考えられます。
砂丘内には時々イノシシの足跡は発見されていましたが、この様な悪さを見たのは初めてです。
しかし、イノシシの足跡の場合はヒズメの後ろ側に副蹄と呼ばれる2個の点が残りますが、この足跡には無く”鹿”の可能性もあります。 でも、鹿は地面を掘る様なことはしないのではと考えます。
何方か、イノシシの生態に詳しい方がいらっしゃいましたらアドバイス下さい。
砂丘の中には、色々な生き物がいます、下の写真は何かの動物の巣穴と考えられます。
しかし、動物は夜行性が多く日中に見かける事はなく、何が掘った巣穴かは不明です。
可能性としては、「タヌキ」が有力候補です。
誰か、夜中まで見張ってみませんか?
(赤レンジャー)
砂丘事務所 2011/11/11
冬まじかな鳥取砂丘では植物たちも冬の準備が進んでいます。
下の写真は、オアシスから馬ノ背を望んだ風景ですがオアシスのコウボウシバが冬色に変りつつあります。
そして、葉が少なくなった地面を見ると沢山のコウボウシバの種が見られました。
種子はこれから来る厳しい寒さに耐える準備は済んでいると思われます。
その種子を拡大写真に撮ってみました、約6mmの長さ、径は約3mmほどの大きさです。
コウボウムギの群生でも落下した種を発見しました。
種のサイズは、長さ約12mm、径は約4mmでコウボウシバの種の2倍位の大きさです。
来年の春には、新しい芽を伸ばしてくださいね。
(赤レンジャー)
砂丘事務所 2011/11/10
本日の鳥取砂丘は風が冷たく上着が必要でした。でも砂の上は風紋が広がっていましたので皆さん、・・なるべく足跡の無い方を選んで歩いてみてください。
これからは、北西の風がよく吹き寒くなりますよ。
この時期の砂丘を歩き、「コウボウムギの古い株」を見ると、より一層、書道の筆のように見え、年賀状や書初めの事を思い出します。
「コウボウムギ」の古い株
この毛質状の古い株は、風により、砂が削り取られると表面に露出して枯死します。枯死した部分の地下茎は乾燥して筆の軸のようになり、天然の筆のように見えます。
コウボウムギの別の呼び名は、フデグサ(筆草)とも言い、昔は墨をつけて文字を書いた方もいたように聞きました。
現在は、自然公園法の規定により採取は禁止されています。
今日は砂丘の景色をゆっくり眺めていましたが、筆草を見て少し気ぜわしく感じました。
(日中は、砂丘の中のバッタも寒そうでしたよ。)
みなさん、鳥取砂丘へお越しの際は上着をお忘れなく!
(青レンジャー)
砂丘事務所 2011/11/09