「多鯰ヶ池」からこんにちは
「お種弁天」を見つめてみる。今の「弁天宮」は意外と新しいことに気がつく。
5基の鳥居がある。駐車場入口から1番目の鳥居は平成16年に奉納されている。従前木製鳥居が朽ちたので、建てられたものらしい。
2番目の鳥居は昭和8年に奉納。、3番目、4番目の鳥居は新しく、平成8年、6年に奉納。5番目の鳥居は昭和9年に奉納されているのだ。
水盤、狛犬なども昭和8年に奉納されており、現社殿も昭和9年に建てられたもののようだ。
「拝殿」から覆屋に守られた「本殿」がある。その横に「奉安殿」が建てられている。
畏れ多いものを奉納しておく建物であるらしい。この中に「弁財天」がおられるのだろうか。それとも本殿に祀られているのだろうか。
幕に「鱗紋」が染め付けてある。
この紋は北条氏の家紋として有名である。鎌倉時代、執権北条時政が江ノ島弁財天に子孫繁栄を祈願したとき、美女に変身した大蛇が3枚の鱗を残して消えたことに因むものであるらしい。
「江ノ島弁天」の神紋はこの紋である。「お種弁天」は「江ノ島」からやってきたのだから、神紋が「鱗紋」であるのは当然かもしれない。
境内を巡って順路どおりに進むと祠が2社あり、お種弁天宮巡りは終了する…。
さて、弁天宮内には「地蔵尊堂」がある。これこそ「お種弁天」の姿を紐解くものではないかと思う。
「明治初年故アッテ之ヲ湯山神社ニ移ス」
碑文の言葉が手がかりになる。(黄レンジャー)
砂丘事務所 2011/03/27
本日の鳥取砂丘は青空もありましたが、風が冷たく時折、小雪が降りました。しかし、春を知らせる砂丘植物はしっかりと成長していました。
(今日の砂丘)
砂丘植物の「コウボウムギ」の発芽です。
砂の中から芽を出すものや、昨年の古い茎から発芽するものもあります。
これからの時期は、コウボウムギの先端は針のように、するどくとがっているので、気をつけて観察してください。この砂丘植物の根も地下茎を伸ばし、4~5メートルも離れたところにも、出芽し新たな群落をつくります。特徴は「麦」の実をつけますし、茎が露出し残った繊維が「こうぼうの筆」と呼ばれています。全国の海岸に分布していますよ。
これからの砂丘では、注目される植物です。
砂丘は午後から、厚い雲が伸びていましたが、明日からは天気も回復しそうな感じ?
早く青空の下で、砂丘の散策を楽しみたいですね!
(青レンジャー)
砂丘事務所 2011/03/26
晴れの天気となったものの、砂丘内に強い風が吹き、砂が舞い砂嵐状態となった今日。
砂丘に一際目立つ存在の方が・・・。
え・・・?
えぇ・・・?時代劇に出てきそうなこの方は一体!?
この方の正体は後でご紹介するとして・・・。(当ててみて下さい)
人々がこのような服装をしていたであろう中世の時代、鳥取の城下から砂丘を横切り但馬に至る街道、但馬街道(約25km)があったといわれています。
鳥取の城下から邑美郡の湯所・丸山・浜坂を経て、鳥取砂丘を横切り、駟馳山峠を越え、岩井郡の大谷から浦住(浦富)、湯村(岩井温泉)、蒲生峠を越えて但馬に至ります。
その時代は彼のような格好をした人が荷物を担ぎながら、鳥取砂丘を歩いて但馬を目指していたんですね!
こちらの地図を参考に、但馬街道があったルートをたどって砂丘散策するのも楽しそうです!
さて、気になる彼の正体が明らかになるのがこちらの写真。
手に持たれているのは「集合時間は10時です」という内容が書かれたプラカード。
団体旅行ツアーの添乗員さんだったんですね!
砂丘事務所 2011/03/24
風は少し冷たいものの、今日は太陽が顔を出し、よく晴れたいい天気となりました。
そんな中、とってもかわいいお客様が鳥取砂丘に来てくれました!
かんろ保育園の約70人の子ども達です!遠足で鳥取砂丘に遊びに来てくれました。
鳥取砂丘に来られた観光客の方の感想でよく聞くのが、「広い!」・「想像以上に広かった!」という声。
そんな大人から見ても広大な鳥取砂丘は、子ども達の小さな体から見るとどんな風にうつっているのでしょうか・・・?
一生懸命頑張って馬の背の斜面を登ったものの、帰りは・・・。
これから降りる急斜面を目の前にして、みんなちょっと不安そうな顔・・・。
それもそのはず!馬の背の標高は約47m。これをビルで例えると、およそビルの14階の高さに相当します。
大丈夫かな?降りられるかな?
先生について、勇気をふりしぼって一歩踏み出した!みんなとびっきりの笑顔★楽しそうです!!
そうそう、お友達と手をつないでね☆
転んでも砂の上なのでそれほど痛くなく、安心です。
みんなが手に持っているのはゴミ袋。
なんと、一人一人ゴミ袋を持って砂丘に落ちているゴミを拾ってくれたのです!
「来た時よりも美しく」そんなみんなの気持ち、素晴らしいです。
かんろ保育園のみんな、ありがとうございました★
砂丘事務所 2011/03/23
本日の鳥取砂丘は、午後からは春間近の、・・砂嵐状態となりましたが、それでも皆さんはこんな景色を見るのは、初めての方がほとんどのようでした。
海側の斜面から、砂が舞い上がっています!
さて、3月も終盤に近づきましたが、砂丘の春はなかなか近づかない?と思いながら巡視をしていると、「コウボウシバ」の発芽を見る事ができました。
頑張って、砂の中から新しい芽が出ています!砂丘植物は砂が飛び、潮風や海水の影響も受けとても過酷な環境ですが、・・葉が枯れても、また一年後には芽を出し花を咲かせます。
鳥取砂丘には、このコウボウシバの他に代表的な植物が16種類も生息していますよ。
今日は、神奈川県からの大学生さんから質問を受けました。
「砂漠のようなところに、どうして花が咲くんですか?」
鳥取砂丘は砂漠と地形的に似ていますが、生態系的にはまったく別物です。真夏は砂の表面温度が60度にもなりカラカラに乾燥していますが、砂のすぐ下の層は常に湿っていて水分があります。
しかし植物はこんな厳しい環境でも、毎年、芽を出し、花を咲かせ、実をつけるものもたくさんあります。
砂が足に当たって大変でしたが、鳥取砂丘を歩かれて、どんなことでもいいです、この雄大な砂丘の風景や力強い植物を見て何かを感じとっていただけたらと思います。
(青レンジャー)
砂丘事務所 2011/03/22