本日の鳥取砂丘は午前中は晴れて穏やかでしたが、午後から強風と小雨という正反対の天候でした。こんな日は砂丘の中でのガイド解説も少し、てこずりますが今日は鳥取砂丘に「強力な助っ人」がお目見えしました。
鳥取砂丘の代表的な風景と言えば、さざ波のように見える「風紋」です。これを見るには、砂が乾いていて、5m以上の風が吹かないと、なかなか出会えません。
(馬の背と風紋)
今日のような天候では午後から観光の皆さんは「風紋」を見る事ができません。
そこで!いつでも~「砂丘の風紋」が見られる装置が、本日、鳥取砂丘ジオパークセンターに設置されました。
名づけて、「風紋発生風洞(ふんもんはっせいふうどう)」。この装置を作られたのは、「鳥取大学ものづくり教育実践センター」の方々です。
最初に、この装置の説明です。全長3,2m、全巾0,94m,全高1,3m。
初のお披露目に、福部小学校3年生30名と先生2名がお越しくださいました。みんな、真剣にこの装置の説明を聞いていました。
いよいよ!・・電源を入れ、スイッチОNです。
なかなか気象条件が揃わないと見られない「風紋」ができる様子をじっくりと観察できました。
そして、約5分位で、きれいな風紋ができあがりました。
この写真でも、しっかりと、さざ波模様が見えます。実際は、砂が動く~転がる~跳ねる~様子がはっきりと見えますよ!
この装置は、この他にも「スリバチ」「砂簾(されん)」ができる様子も見る事ができます。
皆さん、鳥取砂丘へお越しになられた時は、是非!お立ち寄りください。
(青レンジャー)
砂丘事務所 2011/03/15
明後日頃からまた寒くなりそうですが、今日は穏やかであたたかい砂丘でした。
先日のレンジャー日記にも書きましたが、あたたかくなると砂丘植物も芽を出しますが、
外来植物も大きくなってきます。
砂丘にとってはやっかい者です。
そこで今日は、コカコーラウエストスポーツパークの職員さん9名がボランティア除草に来てくださいました。
特に雑草が多い火山灰露出地附近(オアシスの西側)をしていただきました。
皆さん、一生懸命に作業をしていただき、1時間でしたが、たくさんの雑草を抜いていただきました。
この時期の除草は、夏季の除草の負担軽減になります。
皆さんありがとうございました。
ボランティア除草はいつでも受け付けています。
砂丘の再生のため、ボランティア除草に御協力いただける団体さんがございましたら連絡ください。
(オレンジレンジャー)
砂丘事務所 2011/03/14
本日、当砂丘事務所主催の「鳥取砂丘ガイドサポーター養成研修」が行われました。
ガイドサポーターとは・・・砂丘レンジャーがガイドをする時や、当事務所が主催するイベントでガイドのサポートをして頂く方々です。「鳥取砂丘検定」合格者を対象としています。
まずはサンドパルとっとりにて、座学を行いました。
鳥取砂丘ジオパークセンターのジオガイドである神近先生に講演して頂きました。
神近先生が普段ガイドする際に心がけていること、来館されたお客様の興味を引くために工夫している点などを聞かせて頂きました。
午後からは、鳥取砂丘保安官 田中 寅夫先生を講師にむかえて、実際に砂丘に出て解説をして頂きました。田中先生は現在、日本海新聞で毎週「多鯰ケ池ものがたり」を連載されています。
約1万5000人~2万人のガイドをしてこられた田中先生。「心に残る解説」をするためにはどのようなことを心がけたらいいか・・などを話して頂きました。
ガイド中に多くの実験を取り入れるという田中先生。今日も様々な道具を使って、実験をして頂きました。
3つの温度計を使い、気温、太陽の光が当たっている砂の上、そして少し砂を掘ったら出てくる湿った砂にそれぞれ温度計を置き、温度を測ったり・・・
(結果は気温18℃、太陽の光が当たっている砂の上は28℃、湿った砂は15℃でした!)
尻無川の性質を調べたり・・・(結果は中性!)
馬の背頂上にて、日時計の実験をしたりしました。
参加者の皆様、本日はご参加どうもありがとうございました!!
砂丘事務所 2011/03/13
ここしばらく寒さが戻っていましたが、今日は春を感じる陽気でした。
昨日は、北西の風が時折、みぞれや雪を伴って吹いていましたが、今日は、南西の風が吹いていました。昨日と違い、風が苦になりません。
ところで、
砂丘で”春”を感じるものに、「風紋」や「動植物」があります。
「風紋」は、風の向きがによって、風紋のできる方向が変わります。
(ちょっと前の日記にも書きましたが)
「植物」は、暖かくなって、砂丘植物も砂の中から芽を出してきました。
「ウンラン」と「ハマニガナ」です。
外来植物も目立ってきました。
こちらは、砂丘には余分なものなので除草します。
写真に撮ることはできませんでしたが、ヒバリが春を告げるように鳴きながら飛んでいる姿を見かけました。
もうそこまで”春”が来ています。
《おまけ》
砂丘を歩いていると「落とし穴?」を発見しました。
防砂林の切り株が朽ち果て空洞になったもののようです。
直径は25センチくらい、深さは、60センチ以上はありそうでした(暗くてよくわかりませんでした)。
観光客の方がはまると危険ですので、砂で埋めましたが、埋めるのにも時間がかかりました。
結構深かったです。
(オレンジレンジャー)
砂丘事務所 2011/03/12
砂丘事務所 2011/03/11