二十四節気の１つ小雪（しょうせつ）を過ぎ、木々の葉が落ち、初雪が降り始める頃になりました。

　さて、１１月上旬、北栄町内にコウノトリが飛来しているとの情報がありました。現地を訪れると合計７羽のコウノトリが田園地帯の中で餌をついばんでいました。


北栄町内の田園地帯に飛来したコウノトリ

　離れた場所で双眼鏡をのぞくと、足環があったため、兵庫県立コウノトリの郷公園に情報提供しました。 この７羽はいずれも 2017年4月から5月に誕生した個体でした。
　
　コウノトリが採食していた水田の所有者にうかがったところ、農薬を減らして米を栽培しているため、コウノトリの餌になるようなドジョウなどの魚、イナゴなどの昆虫が多くなっているということでした。

　毎年のように北栄町内にコウノトリが飛来することは大変喜ばしいことです。
　ただ、非常に珍しい野鳥であるため、人々の注目を浴びてしまい、この７羽は終始警戒しながら餌をついばんでいました。コウノトリを見かけたら、近づかないように遠くからそっと観察し、長時間の観察は控えるなど、コウノトリの野生生活を尊重するための配慮が大切だと感じました。

　なお、本記事はコウノトリに配慮し、コウノトリが別の場所に立ち去ったことを確認したのち、時間をあけてホームページに公開しています。

関連リンク
　過去のコウノトリの記事（2015月2月27日、2015年12月24日）