今朝の網代港地方卸売市場には地元船2隻が水揚げし、前日同様に今度は境港からホタルイカの陸送が2隻分ありました。
主な漁獲物は、アカガレイ主体で、そのほかエビ類、ハタハタ、アカムツ(のどぐろ)、写真にはありませんが、ニシン、マダラ、深海性バイ類等が水揚げされていました。
前日、測定があまりできなかった大型アカガレイを測定を目的としていきましたが、似たような漁場でも水深の違いで、アカガレイの漁獲物組成が異なっており、非常に興味深かったです。
ホッコクアカエビ(赤えび)やトゲザコエビ(がらもさ)を漁獲していた船=深場も操業した船のアカガレイは、大型個体の比率が高く、小型が少なく、クロザコエビ(もさえび)を多く漁獲していた船=前者と比較して浅場を操業した船は、昨日同様に小型魚の比率が高かったです。
ただどちらも漁獲の中心は体長20cm台後半とここは一致していました。
トゲザコエビ(がらもさ:右写真)は殻の淵がハート柄です。
ホッコクアカエビ(赤えび)を見た漁船は、エビの扱いが上手な漁船で、まだ活きているエビもいました(さすが)。
一方、賀露地方卸売市場には地元船2隻が水揚げしていました。
こちらもアカガレイ主体で、隠岐北東海域で主に操業した船はヒレグロ(やまがれい)を多く漁獲しており、隠岐南東海域で操業した船は、ハタハタ、ニギス(沖ぎす)、アカムツ(のどぐろ)等を漁獲していました。
測定をさせていただいた漁船では、選別機を導入し、ハタハタを選別しています。サイズがそろっていて、測定が本当にやりやすかったです(ノギスを大きく動かさなくとも測定ができるため)。販売される仲買の方も売りやすい魚(商品)だと思います。