本日の賀露地方卸売市場には、地元船4隻が入港していました。
賀露船としては珍しくホッコクアカエビ(あかえび、あまえび)を300箱以上水揚げしていました。
さて、本航海のメインターゲットは、ソウハチ(えてがれい)とマダラで、ソウハチは約2700箱、マダラは約1100箱が水揚げされていました。
漁場はともに山口県見島沖で、胃内容物からはホタルイカモドキが主に出てきました。
両魚種とも苦戦中で、大型のソウハチは溝になっているような海域に極小さなパッチ状で分布しており、隣接して操業している船でも漁獲に大きな差があるようです。
また、気がかりな点として、最小規格の14番が前年より少ないです。
マダラは浜田沖(200m程度の浅海域)への移動が見られておらず、例年とは来遊パターンが異なるようで、こちらも漁場をつかむのが難しいようです。
※調査で浜田沖の海洋観測を行いましたが、水深200m帯で15℃を超える水域が広いような感じでしたので、これが影響している可能性があります。
そのほか、ヒレグロ(やまがれい)やニギス、タナカゲンゲ(ばばちゃん)、ユメカサゴ等が揚がっていました。
【おまけ】
下写真の奥の人だかりが1隻目のセリです。3隻目では最後の魚体洗浄(冷水をかけて魚の見栄えをよくする)をされています(写真右側の女性)。少しでも値が付くよう最後まで手をかける姿を見ると、「素早く触らず測定をしないと」と改めて思います。
いつも心置きなく測定させていただき感謝です。