文化財トピック

鳥取県の文化財トピック

2018年10月17日
「絶景を楽しもう!大崎城ウォーキング」を開催しました。

 平成30年10月13日(土)に、当センターと鳥取市鹿野往来交流館「童里夢」との共催で、鳥取市小沢見で「絶景を楽しもう!大崎城ウォーキング」を開催しました。当初、午前の部25名で実施予定でしたが、すぐに定員に達したため、午前・午後の2部制にし、当日は計64名の方が参加されました。

 当日は天気にも恵まれ、予定通りスタート。最初に、織田方(羽柴秀吉)の鳥取城攻めの際、鳥取城に島根の毛利方から支援物資を送るために大崎城が重要であったが、織田方の攻撃により支援が叶わなかった事など、戦国時代の大崎城をとりまくお話を聞きました。その後、青谷の石工、川六作の常夜灯を見ながら北野神社でお参りをし、最初の絶景ポイント牛込海岸を通って大崎城(城山)へ。


 1.牛込海岸 
 ↑1.牛込海岸を通って大崎城へ向かいます 


 近年は地元の方が熱心に登城路の手入れをしてくださっており、とても歩き易くなっています。山道を登ること約10分、今日一番の絶景ポイントである曲輪の最下段となる展望台へ到着。海との距離感がとてもよくわかるこの場所で、当センターの職員による説明を聞いた後、目の前に広がる日本海を堪能しました。
 そこから、更に少し登ったところにある、大崎城では現在確認されている唯一の石積みと、今年発見された水場(通称、井戸)への降り口をご案内しました。水場へは、地元の方が梯子やロープを備えてくださっているのですが難易度の高いコースのため、今回はご案内できませんでしたが、皆さん興味深々でした。


 2.大崎城へ
 ↑2.いざ、大崎城へ。地元の方が熱心に手入れをしておられ、とても歩きやすくなっています

 3.展望台で
 ↑3.展望台で説明を聞きながら、海城の役割を感じます。景色も抜群!
 4.石垣解説の様子
 ↑4.石積みの説明の様子


 そして曲輪沿いの堀切を登りきると、頂上(主郭)!ここで最後の説明を聞いてから、写真タイム。景色を楽しむ方、お城について考察を深める方、色々な楽しみ方をされていました。

 5.頂上で 
 ↑5.頂上で、水尻池、鷲峯山を眺めながら当時に思いを馳せます


 参加者にお話を伺うと、大崎城はこれまで来てみたかったけど道がわからなかったという方や、名前を初めて聞いたという方もおられましたが、皆さん、城跡の残り具合や解説、景色についてもとても満足いただけたようで、嬉しいです。
今後も、皆さんに地域の歴史遺産を知っていただく企画を行ってまいりますので、お楽しみに!

 当日配布資料↓
 oosakijyouwalk20181013.pdf(2018年10月17日 17時32分 更新 2002KB)
 

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センター紹介

 久松山地域は戦国時代以降鳥取城が築かれ、鳥取藩32万石の中心地でした。現在でもこの地域は県庁があり、行政の中心地となっています。

 しかし、戦国時代から遡ること約800年前の奈良時代、県庁から4キロほど離れたこの国府町に国史跡因幡国庁(現在の県庁にあたるもの)がありました。今ではひっそりとした田園地帯ですが、因幡三山(甑山(こしきやま)、今木山(いまきやま)、面影山(おもかげやま))に囲まれ、当時の面影を残す万葉の歴史と古代の出土品にあふれた万葉の里となっています。
 この歴史豊かな万葉の里の一角に埋蔵文化財センターはあります。


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