12月になっても暖かい日が続きます。事務所のある倉吉市では12月4日に最高気温が22.9℃となり、12月の観測史上最高を記録しました。その後は、冬らしい天候となり、山間部では雪が降って冬の風景になっています。

　さて、今回は12月に見かけた自然の風景の一部を紹介します。

まずは、打吹山で見かけたゴンズイの木の実です。



　ゴンズイという名の魚もいますが、こちらはミツバウツギ科の植物です。果実が熟すと割れて、縁に種子が残り、写真のようになります。写真の赤い部分が果実で、黒い丸い塊が種子です。冬の山を歩くと目にとまる植物です。

次は、三朝町の大谷地区で見かけたミツマタのつぼみです。



　3月～4月に黄色い花を咲かせるミツマタですが、すでにつぼみが出来ていました。早く花を咲かせる植物は、それなりの準備ができていることが分かります。

<主な参考文献>
・ネイチャーウォッチングガイドブック草木の種子と果実　鈴木庸夫、高橋冬、安延尚文/著　誠文堂新光社　2012年
・身近な草木の実とタネハンドブック　多田多恵子/著　文一総合出版　2010年
・日本の野生植物　木本　佐竹義輔、原寛、亘理俊次、冨成忠夫/編　平凡社　1989年

関連リンク
　ミツマタの花の詳しい内容は過去の記事（2018年3月26日）をご参照ください