この冬は例年に比べ、雪があまり降っていません。
雪が積もっていても、落葉した木々の間からは赤い果実がよく見えます。その幾つかをご紹介します。
カンボク(レンプクソウ科:鳥取県準絶滅危惧)の赤い果実が雪を被っています。白い雪と赤い果実のコントラストはとても美しいです。
野鳥にとって美味しくないのか、この時期にも果実が残っています。秋にこの果実を食べてみましたが、苦くて美味しいものではありませんでした。
目線の高い位置に、赤い果実が房状にたわわに実っています。これはイイギリ(ヤナギ科)です。
果実がナンテンに似ているので、別名ナンテンギリとも言われています。こんなにたくさんイイギリが生育していたのかと思うほど、この冬赤い果実が目立っています。これも食べてみましたが、美味しくありませんでした。野鳥も食べないから残っているのでしょうか?色々と調べてみたら、ヒヨドリは好んで食べるみたいです。
赤い果実をつけたイイギリは山の中でも目立って見えます。運転しながらでも見えますよ。
他の樹木などに巻き付いている蔓になった植物が見えます。これはツルウメモドキ(ニシキギ科)です。熟すと黄色の果皮(かひ:果実の表面を覆う外皮)が3つに裂けて、中から赤い果実が見えます。動物や野鳥が食べるようです。食べてみましたが、それほど美味しくありませんでした。
果実が枝から落ちにくく長期間楽しめることから、観賞用、生け花、フラワーアレンジメント等に人気があります。
雪の中を散歩すると、もっと色んな赤い果実を発見できるかもしれません。ちょっと出かけてみませんか?
日野振興センター 2019/02/04