この時期になると、いろいろな種類のアザミの花を見かけます。そこで、いくつかのアザミをご紹介します。
これはノアザミ(花期5~8月)です。多数の筒状の花が集まって、まるで1個の花のように見えます。これは頭花と言い、2個以上の無柄の花がつきます。
アザミの花は花弁(花びら)がなく、筒上の花から突き出た雄しべや雌しべが針のように見えます。
サンベサワアザミは鳥取県では日野郡だけに生育が確認されており、鳥取県絶滅危惧1類に指定されています。山間の湿潤地に生育する多年生草本です。和名は、初めて発見された三瓶山に由来します。花期は9~10月で、頭花はこのページに掲載している他のアザミよりもかなり大きいです。
ヒッツキアザミは、茎の頂に小さな頭花が多数集ってつき、頭花には短い柄があるか、または柄がありません。頭花が密集する様子が、和名の由来と言われています。
キセルアザミは湿地に生える多年生草本です。頭花は単生するか、数個がまばらにつきます。花期は8~10月で、横向きに生じ、開花時には下向きに、花後は直立します。花の様子を煙草を吸う時のキセルに見立てたのが和名の由来と言われています。鏡ヶ成ではたくさんのキセルアザミが咲いています。
モリアザミは乾いた草原に生育する多年生草本です。和名の由来は、森に咲くのでモリアザミという説もあります。花期は9~10月です。根は直径2cm、長さ20cmくらいと太く伸び、食用となります。モリアザミの根は味噌漬け等に加工されています。
アザミの若葉は天ぷら等で、山菜として食べられています。春には山菜として,
これらのアザミは秋には花を楽しめるので心惹かれませんか?
この他にも、日野郡には外来種を含め、十数種類のアザミと名のつく花を確認しています。アザミ観察に歩いてみませんか
日野振興センター 2018/09/28