9月25日に花見山に登ってきました。様々な花が咲いていたので、一部をご紹介します。
マツムシソウ(スイカズラ科)が一面に咲いています。マツムシソウ目当てにアカタテハなど多数のチョウが集まり、飛び交っています。
車で近くまで行くことができるので、登山が苦手な方でもご覧になることができます。
アキチョウジ(シソ科:写真左)が咲いています。鮮やかな青紫色が目立ちます。花は一方向に偏ってつきます。和名は「秋丁字」で、秋に丁字の花を咲かせることに由来するそうです。
サンインヒキオコシ(シソ科:写真右)とよく似ているので、並べてみました。花はアキチョウジより短く、淡紫色の唇型花で上唇が反り返ります。葉には明瞭な鋸歯(きょし:葉の縁にある鋸状のぎざぎざ)があります。
キバナキギリ(シソ科)は茎の先端に黄色の唇形の花を多数つけます。受粉の仕方が面白いです。
花粉を作る葯(やく:雄しべの中で花粉を生成し貯蔵する部分)が上唇の部分に隠れて、仮雄しべと繋がっています。ハチが花の中に潜り込むと、繋がっているもう一方の雄しべが下がってきてハチのお尻に花粉をくっつけます。そして、そのハチが次の花に行った時に、お尻に付いた花粉を雌しべに触れさせ受粉となるようです。
上唇に葯を隠すことで、花粉をなめてしまうほかの昆虫から花粉を守っているようです。
アキノキリンソウ(キク科:写真左)、黄色の花が目立ちます。枝分かれせず、茎の先端に黄色の花を多数つけます。日当たりの良い山地で普通にみられる花です。和名は「秋の麒麟草」で、秋に咲くキリンソウ(ベンケイソウ科)のことだと言われています。
シロヨメナ(キク科:写真右)、山道で白い花も目立ちます。頭花は1.5~2cmと小さいです。葉の3行脈が目立ちます。
秋は野菊の季節だと感じます。
タムラソウ(キク科:写真左)キアゲハがやってきました。頂上近くのシシウドにキアゲハの幼虫(写真右)が数匹いました。幼虫は色鮮やかで美しかったです。蛹で越冬するので、冬の準備を始めているのでしょう。
晴れた日には遠くの大山(写真左)がはっきりと見えます。麓(写真右)の様子も間近に見ることができます。
マツムシソウのお花畑から登山道入り口までは少し急こう配ですが、登山道に入ってからは緩やかなこう配をゆっくりと登ることが出来ます。
リュウノウギクやヤマラッキョウ、キクバヤマボクチなどの花はこれから咲きます。花見山にお花を見に登ってみませんか。
日野振興センター 2019/09/27