日野町根雨の「お茶屋おがた」が、リニューアル5周年を迎えました。
「お茶屋おがた」
緒形家は、古くから根雨の地にあり、店主の緒形さんは13代目。
お点前中の緒形さん。
優しい笑顔で地域の方や根雨への来訪者を迎えます。
緒形家は江戸時代、出雲候の参勤交代の際の本陣になっており、11代当主から、「参勤交代の際には畳や襖などを全て替えなければならず、また、峠を切り拓いて道を作るなどたいへんであったようだ。その褒美として、出雲候から名字帯刀を許されたり、土地をいただいたようだ。」と聞かされたと話してくださいました。
根雨の大火以降は本陣が別のところに移り、緒形家は旅館となった後、お茶屋へと変わったそうです。
そして、5年前には、観光客や地元の方がお抹茶とお菓子を楽しみながら話ができる場を作ろうと考え、今のお茶屋さんになりました。
ご近所のみなさんの一言。
「週1回の「百歳体操」の後、ここに集まり、お茶とおしゃべりを楽しむのが恒例となっています。」
「そのおかげもあって、90歳を超えても活き活きと楽しい毎日を過ごしています。」
この日は、日野高生も立ち寄り、ハンドマッサージを行いました。
「若い人にマッサージしてもらって、とても上手で癒されます。」
地元のマダムたちと一緒に、日野校生もお抹茶をいただきます。
「日野高生が来てくれたのは初めて!嬉しいですね。これからどんどん来てね!!」
日野町伝統の石こけしも飾られています。
今ではこのような石はたいへん貴重で、また、絵付けもこれほど高い技術をもつ方はおられないそうです。
「お茶屋おがた」は、根雨の地で時代の流れをずっと見続けてきました。
みなさんも、ゆったりと時が流れるこの茶店を訪れ、古きよき日野を感じてみませんか。
日野振興局 2019/11/13