あちらこちらでアカメガシワの花が咲いています。山野にごく普通に見られる花です。近寄って花を見ると、雄花と雌花があることに気がつきます。
アカメガシワは雌雄異株(しゆういしゅ:雄花だけがつく雄株と雌花だけがつく雌株があります。例えば、キウイフルーツ、イチョウなど)なのです。
雄花は雄しべが多数つき、華やかな感じがします。
こちらは雌花です。雌花の花柱(かちゅう:雌しべの一部で子房と柱頭をつなぐ部分で、通常は柱状)は3裂し、子房には刺状突起があります。
果実(写真:左)には刺状突起がたくさんあります。
果実(写真:右)は9~10月に熟し、3裂します。中から黒い種子が出てきます。
昔はカシワの代わりに食べ物をのせることに使い、カシワのない地方ではアカメガシワの葉を柏餅に使ったといわれています。若葉が紅色であることや、カシワの代用品ということが、アカメガシワの名前の由来だと言われています。
雄花と雌花を探してみませんか?
日野振興センター 2020/06/26