2007年漁期から通常かご(13cm目合、脱出リング(内径95mm脱出口3個)あり)と3cm目合の試験かごの比較試験で、小型ガニの保護効果を把握する調査を日本海かにかご漁業協会を行っています。
調査は毎漁期ごとに各漁船に前述の通常かごと3cm目合かご各1個を通常操業の連の中に設置していただき、入篭したサンプルをご提供いただいています。令和2年漁期の調査は遅くなりましたが、先月末から開始し、漁期終了の6月には今漁期稼働船の10隻すべてで調査を行う予定です。
この日は、鳥取県籍と島根県籍の各1隻にご協力いただきました。ありがとうございました。
3cm目合かごでは、通常の操業では入手できない甲幅90mm未満の小型サイズの雄個体や雌個体がサンプリングできました。
【おまけ】境港地区小型底びき網@中野船溜まり
5月から県西部の小型底びき網(ビームトロール)が解禁となり、この日、今漁期の初水揚げがありました。
気になる漁期序盤の主要魚種のナガレメイタガレイ(ばけめいた)は、50-80kg/隻(中、大銘柄が主体)で、漁業者の感覚では前年より良いかもとのこと。漁場が絞れてくるともう少し多く水揚げできそうな感じでした。
ちなみに、この日の漁獲の主体は、ウマヅラハギ、キダイ・マダイ等のたい類でした。ウマヅラハギは多い船で120kgの水揚げがありました。
変わったところでは、白いかが揚がっていました。ケンサキイカなのかブドウイカ(ケンサキイカの季節型)なのやら、例年にない形です。ちなみに島根半島沖の水深70m弱での操業で入網したとのこと。