大山では例年、官民で組織する実行員会が「大山紅葉満喫ウォーク」を開催していましたが、新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、ここ2年間、同ウォークは中止となっていました。
このような中で、脱炭素社会に向けた新しい観光のあり方の追及と、大山観光の新たなイメージの醸成を目的として、同実行委員会主催によるグリーンスローモビリティの試乗会が11月9日に大山で開催されました。
グリーンスローモビリティは、時速20km未満の速度で公道を走ることができる電気自動車を活用した小さな移動サービスで、試乗会には、地元の関係者や、観光、交通関係の皆さんなど約20名が参加しました。
ナショナルパークセンターを出発。
大山寺参道の急こう配の上りも難なく走行。
下りも楽々。
にこやかに手を振る参加者。
狭めの脇道も安全に。
急カーブも小回りでクリア。
自然の風を感じながら進みます。
狭く曲がりくねった急こう配の坂道を上がり、豪円山の「のろし台」へ。
いつもは徒歩で登らないと辿り着けませんが、グリーンスローモビリティーを使えば、歩くのがたいへんな方にも大山を満喫いただけそうです。
無事スタート地点に帰着。
試乗後、アンケートが実施されました。
設問は次の2問です。
(1) グリーンスローモビリティーが地域にあったらよいと思いますか。
(2) グリーンスローモビリティーが地域の活性化に繋がると思いますか。
結果は、全員が肯定的、またはやや肯定的な意見でした。
コンパクトでゆっくり進むグリーンスローモビリティー。
パリ協定に基づく低炭素社会の実現のほか、観光地のユニバーサルサービスや、高齢化の進む中山間地域でも、活躍が期待されます。
日野振興局 2021/11/12