年の瀬迫る師走の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日はクリスマス・イブ。よく晴れ気温も上がり、海は凪で気持ちが良い1日となっています。一方で明日以降大寒波が襲来する予報になっており、まさに嵐の前の静けさといったところでしょうか。
時化続きで半月以上間が空いてしまいましたが、本日県営境港卸売市場に5隻のまき網船が入港していましたので、市場調査を行いました。12月の水揚量は過去5年平均で4,200t前後に対し、今年の12月は今日までの積み上がりは2,000tに達していません。やはり時化が多く、思うように操業ができていないと思われます。
本日の主役はツバス。そもそも12月はブリの水揚量・単価ともに大幅に増加するのが常ですが、今日もその例に漏れずまき網による水揚量205トンに対し、140トン以上を占めています。久々の水揚げとあって、いつもより浜値も良かった様子でした。また、荷下ろし場が異なり見れませんでしたが、大中型まき網が1隻、ブリを水揚げしていたようで、こちらもやはり12月らしい浜値だったようです。
多くの船がブリ類を上げる中、量は多くないものの唯一中型まき網でウルメイワシを水揚げした船がありました。体長は15cm程度で当歳魚と考えられます。ウルメの中には、ごくわずかですが20cm前後のマイワシや、10cmに満たない極小アジなどがいました。その他、マダイ、チダイ、レンコダイなどをみかけました。
変わったところでは、ホシフグやヒョウモンコウイカ(と思われるイカ)などを見かけました。どちらも暖海性で、隠岐周辺では珍しい種のようです。
今年の市場調査は今回が最後の予定です。
漁業者の皆様、市場関係者の皆様の協力によって今年も無事調査を行うことができました。
本当にありがとうございました。
それでは、少し早いですが、皆さまよいお年をお迎えください。