更年期には卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少し、心や体にさまざまな不調があらわれます。
症状の種類や強さは個人差がありますが、更年期のさまざまな不調を「更年期症状」といい、仕事や家事など日常生活に支障をきたすほど症状の重いものを「更年期障害」といいます。
代表的な症状はホットフラッシュと呼ばれる「のぼせ」「ほてり」「発汗」です。特に運動したわけでもないのに、急にカーッとほてってのぼせたり、寝汗でパジャマがぐっしょり濡れてしまったりすることもあります。
ほかには、「手足の冷え」「だるい・疲れやすい」「眠れない」「クヨクヨ・憂うつ」「イライラ」「頭痛」「動悸」「肩こり」「関節の痛み」「めまい」「耳鳴り」「物忘れ・記憶力の低下」「腟の乾燥・性交痛」など、個人差があります。
更年期症状・更年期障害の原因としては、加齢やエストロゲンの分泌の減少といった身体的な要因に加えて、性格などの心理的な要因、家庭環境・職場環境などの社会的要因も複合的に関係していると考えられています。
更年期の女性は、職場では責任ある役割を求められる一方、家庭では親の介護や子どもの世話などにより多くのストレスを感じやすい世代であると言えます。心身に不調を抱えやすい更年期世代の女性の健康維持や職場での働きやすさは、女性だけでなく、社会全体にとっても大切な課題です。
子宮体がん/卵巣がん/女性泌尿器疾患 など
「更年期」においては、長期間の排卵の影響や、出産や加齢による筋肉等の緩みによる疾患にかかりやすくなります。
※参考リンク
・公益社団法人日本産婦人科学会
産科・婦人科の病気インデックス(外部リンク)
HUMAN+男と女のディクショナリー(外部リンク)
・一般社団法人日本女性医学学会
よくある女性の病気【更年期女性に認められる症状】(外部リンク)