新年度最初のまき網市場日記になります。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
本日の市場日記は、4月5、6日と2日連続で行った様子をお伝えします。
5日は大中型まき網3ヶ統、中型まき網5ヶ統が入港し、6日は大中型まき網4ヶ統が入港、中型まき網は休漁していたようです。3月からマイワシが漁場形成していることもあり、今日も例に漏れずマイワシ主体の水揚げです。速報値ではまき網全水揚量768トンのうち、648トンがマイワシです。体長組成は3月の獲れ始めから変わらず、16~18cm前後が主体となっています。
一方で、島根半島周辺の定置網にも連日マイワシが大量に入網しており、多い日だと合計で100トンを超えるような水揚げがあるとのこと。マイワシ満載のタンクが何十個と並ぶ様は壮観です。こちらの主体は体長18~22cmあたりの大羽で、かなり大きく、ふっくらとしている印象です。どうやら、灘寄りに大羽が多く存在し、沖合に中~小羽が存在するといった具合に漁場が形成されているようです。下にまき網、定置網の体長組成を比較した図を載せましたので、よろしければご覧ください。
そしてここ最近、マイワシを食べた方々から「脂が乗っていて美味しかった」という話をよく聞きます。そこで買付した個体を測定後、捌いて脂の乗りを確認したところ、かなり皮下脂肪を蓄えていました。個体差は大きいものの、多くの個体でそれなりに脂が乗っている様子が確認できたので、見かけたらぜひご賞味ください。
翌6日には、マサバ・マアジの測定を行いました。まずマサバですが水揚量は110トンで、体長のばらつきが大きいものの、概ね30cm前後が主体で、小さなものだと尾叉長20cmを下回る極めて小型の個体も存在しました。マアジについてはマサバの混獲で水揚げされており、体長のばらつきが激しく、小型であれば尾叉長10cm前後のものから、大型のものは30cm近いものまで様々でした。
その他、ブリ(ツバス~10kgオーバーまで様々)、スズキ、マダイなどが水揚げされており、水揚げ中の境水道ではサヨリ船曳網が何ヶ統も操業していました。