(以下の画像は一例)
1 概要
鳥取県立博物館では、平成16年から古文書解読ボランティアの協力を得て、鳥取藩の日記類の解読に取り組んでいます。その成果を広く活用いただくため、現在公開中の「家老日記」に続く第2弾として、この度、「寺社方日記」のテキストデータを、下記のとおり「とっとりデジタルコレクション」を通じてインターネット公開しました。
(経緯)
「寺社方日記」は、平成27年度から古文書解読ボランティアによって、くずし字(漢字や仮名文字などを崩した手書き文字)の解読とテキストデータ化が進められてきた。その後、専門家による校訂作業や、データベース化作業を経て、今回の公開に至った。
2「寺社方日記」について
・「寺社方日記」は、鳥取藩の寺社・僧侶・神職に関する一切の事項を統括した寺社奉行のもとで記録された公務日記。
・原本(全46冊)は県立博物館が所蔵し、元文2(1737)年から元治元(1864)年までの56年分が断続的に残存する(欠失が多い)。
(目的)
「寺社方日記」のテキストデータベースは、平成29年度末から公開している「家老日記」とあわせて、学校における地域学習から一般の歴史・民俗研究まで、広く活用していただける公開型データベースとなることを目的としている。
3「寺社方日記」テキストデータベースの機能と特徴
1.テキストデータ
総文字数:約329万文字
2.利用方法(アクセス方法)
とっとりデジタルコレクション
https://digital-collection.pref.tottori.lg.jp/
(1) 「所蔵館ごとに探す」で「鳥取県立博物館」クリック
(2) 「分野で探す」で「日記」をクリック
(3) 「詳細検索」の「日記分類」で「寺社方日記」を選択
3.検索機能
(1)「フリーワード検索」から「フリーワード」入力による検索
(2)「詳細検索」から年(西暦)を入力し、「内容」にフリーワードを入力して検索
4.主な特徴
・フリーワード検索機能を使って、たとえば寺社名を検索すると、地域の寺院や神社の歴史を調べることが、個人のパソコンやスマートホンを使って容易にできる。
・テキストデータでは、古文書(くずし字)を読むという労力が省かれ、膨大な情報のなかから、知りたい内容を瞬時に検索できる。
・県内さらには国内の寺院・神社に関する歴史研究の進展が期待される。
・「寺社方日記」には「家老日記」テキストデータに記載されていない情報を含むことから、相互補完的な利用ができる。
4 公開日時
令和5年8月1日(火)午前0時