土木システム科では将来土木技術者になる人材を育成するため、測量、CAD製図、土木施工管理などに関する基礎知識と技能を習得するよう様々な訓練を行っています。
本年度もさまざまな訓練を行いました。その一部を紹介します。
***6月
測量等の訓練を引き続き行いながら、建設コンクリート材料実験、舗装実習、道路縦断計画、CAD製図、修了生との懇談会等を行いました。
校内での測量訓練の状況です。
コンクリート材料実験で作成したコンクリート供試体の強度を確認しています。
中部建設業協会青年部様のご指導のもと、倉吉農業高校で舗装の体験をしました。
道路縦断計画の状況です。訓練生が手計算で道路計画を計算しています。
修了生との懇談会状況です。建設業界で活躍されている当校の修了生からアドバイス等貴重なお話を聞くことができました。
***7月~8月
中学生の職場体験が開かれ、当科訓練生が測量機器の使い方を説明しました。
天神川河川敷の広い範囲での測量訓練を開始し、実際に測量したデータをもとにCADで道路計画を作成していきました。
中部建設業協会員様、建設技術センター様と合同で国道181号久連トンネルの現場見学会に参加しました。
また、8月1日から17日までは夏休みとなるため、この期間を利用して、修了生が業界で活躍している状況の確認にいきました。
中学生の方の職場体験の様子です。訓練生が測量機器の説明を行っています。
天神川河川敷での測量実習です。
測量結果をもとに道路計画を作成していきます。
トンネル坑口で記念撮影写真です。
普段見ることができないトンネル工事の内部を見学し、
大変貴重な体験となりました。
令和4年度の修了生の方の業務状況です。
土木技術者として、3次元の図面データの作成を行い、
現場施工の効率化に取り組んでいます。
***9月
測量やCAD等の訓練を引き続き行いながら、小型移動式クレーン講習、GNSS実習を行いました。さらに、天神川河川敷での丁張設置を完成させました。
CAD訓練の状況です。道路の計画図面を作成しています。
小型移動式クレーンの運転講習状況です。
慎重なクレーン操作や誘導が求められます。
GNSS測量講習の様子です。衛星からの電波を利用して測量の体験を行っています。
訓練生が作成した図面をもとに天神川河川敷に丁張(構造物の目印)を設置しています。
丁張設置が完了しました。
得られた経験をもとに、次回は実際の公共工事現場での
丁張設置作業を行っています!
***10月
国土交通省が進めている魅力ある建設現場を目指す取組「i-Construction※(アイ・コンストラクション)」について、講習を受け、ICT(情報通信技術)等の最新の技術について学びました。併せて、ICTを利用した工事現場の見学も行いました。
また、15日には秋のオープンキャンパス~倉吉校フェス~が開催され、土木システム科は測量体験や土木模型測量機器体験と土木模型体験を行いました。
(倉吉校フェスの詳細はこちらhttps://www.pref.tottori.lg.jp/item/1341033.htm#itemid1341033)
i-Construction講習様子です。
ICT機器を利用した工事現場の見学です。
建設機械が設計値(3次元データ)に従って、動作していることを体験しました。
***11月
校内では、測量の訓練を進める中で、バックホウやドローンの操作訓練を行いました。
また、令和5年7月にオープンした鳥取イノベーション実装フィールドにて、ICTに関連する様々な技術を体験できる技術講習会に参加しました。
バックホウ操作訓練の様子です。
狭い敷地内での作業を想定し、細かい操作を練習しています。
ドローンの操作訓練状況です。
コーンでコースを作成し、操作訓練をしています。
鳥取イノベーション実装フィールドでの体験会状況です。
設計値(3次元データ)に従って、建設機械の稼働していることを体験しています。
***12月
中部総合事務所県土整備局発注工事の受注業者様のご協力をいただき、本物の工事現場で実際に施工で使用される丁張の一部を設置させていただきました。
順調に丁張設置が進み、今までの訓練の成果を実際の工事現場で発揮することができました。
ご協力いただいた受注者様と中部総合事務所県土整備局のみなさま、貴重な体験の場を提供いただき、本当にありがとうございました。
また、感染症等で出校が困難となった場合を想定し、オンラインでの訓練を行いました。
実際の工事現場での測量作業の様子です。
目印とする杭の高さを測量しています。
丁張設置状況です。2班に分けて対応しています。
斜めの板の位置に道路の盛土が設置されることになります。
設置した丁張が設計通り設置されたかチェックしています。
丁張設置が完了し、記念撮影です。
大変貴重な経験をさせていただきました。
オンラインでの訓練状況です。
普段とは違う訓練スタイルとなりました。
***1月~2月
施工管理ソフトの講習や土質試験(土の締固め試験)を行いました。
また、修了試験(技能照査)に関係する実技訓練や、当科終了後の資格取得にむけ、土木関係の知識を深めていきました。
さらに、5月に見学した北条道路の工事現場を再度見学させていただき、工事現場の移り変わりを体験しました。
専門の講師にきていただき、建設会社で利用されている
施工管理のソフトの訓練を行いました。
土質試験の状況です。
水分量を変えた複数の試料を作成し、最適な締固めとなる密度を測定します。
技能照査に向けて訓練しています。
精度の高い測量結果が求められます。
測量士補、2級土木施工管理技術検定(一次)の
資格取得を目指し、勉強に取り組んでいます。
北条道路の工事現場です。
工事現場の変化から、その規模の大きさに驚きました
***3月
資格勉強を引き続き進めながら、グラウンド内に道路計画を作成し、丁張設置の訓練を行いました。
今後、設置した丁張を基に盛土部の造成を行うことになります。
土木の基礎を一年間をかけてしっかり学ぶことができました。
土木システム科での訓練がそれぞれの就職先で活かされます!
計画した道路計画に対して目印となる丁張を設置しています。
設置完了した丁張です。
測量~丁張設置完了までが短時間で行えるようになりました。