土木システム科では将来土木技術者になる人材を育成するため、測量、CAD製図、土木施工管理などに関する基礎知識と技能を習得するよう様々な訓練を行っています。
校内の桜が開花し、本年度の新しい訓練生を迎え、訓練がスタートしました。
昨年度訓練生の感想の一部です。
「測量のことを学びたくて入校しました。測量の資格の勉強をする時間を作ってもらったりして助かりました。また、土木の基礎から学ぶことができるので、土木の知識が全くなくても学ぶことができました。実習や実際の現場へ見学させていただくことがあり、座学で習ったことがどのように行われているのか理解することができました。」
「一年間で土木の基礎から応用まで多くのことを知ることができました。それに、現場実習も多く貴重な経験をたくさんし、内容の濃すぎるような一年間でした。この学校で得た知識や経験は土木業界に携わる中で絶対に必要になるので一生の宝物にしたいと思います。」
このように、土木システム科では一年間の訓練により土木について多くの知識や経験を得ることができます。
今回は4月から6月までの土木システム科の訓練の状況を紹介します。
【4月】
数学、測量基礎、パソコン基本実習、ローラー運転業務特別教育、刈払機安全衛生教育の訓練を行いました。
校舎前の桜が満開です。今年度の訓練がスタートしました。
測量の基礎について学んでいます。
土木では測量計算を多く行いますので、数学の復習を行い、
測量計算方法を学んでいきます。
校内での測量機器(レベル)の操作訓練状況です。
エクセルの基本的操作や関数を学んでいきます。
ローラー運転特別教育の状況です。
限られたスペースでの安全操作が求められます。
【5月】
トータルステーションを用いた角測量、玉掛技能講習、小型車両系建設機械の特別教育等の訓練を行いました。※玉掛:クレーンなどに物を掛け外しする作業のことです。
また、北条道路の工事現場の見学をさせていただき、新技術による省人化、生産性向上について学ぶことができました。
その他、建設会社に従事されている方を対象にレベルとトータルステーションの講習を各4日間ずつ行いました。
グラウンドでの刈払機の安全衛生講習状況です。
グラウンドにてトータルステーションの据え付けの練習を行っています。
正確な設置が求められます。
玉掛の講習状況です。
吊り荷の安定の知識やクレーンのオペレーターへの適切な合図が求められます。
小型車両系建設機械の特別教育の状況です。
当センターで所有する小型バックホウを利用して訓練を行います。
現場見学の様子です。
最新技術を導入した省人化や生産製向上が進んでいることを学んでいます。
AR(拡張現実)技術を用いて施工現場での完成図を確認しています。
在職者訓練の状況です。測量計算について学んでいます。
在職者訓練の状況です。
グラウンドでトータルステーションの操作を学んでいます。
【6月】
測量の訓練を進めるとともに、CAD操作講習、鳥取短期大学と共同でのコンクリート実習、修了生との懇談会、舗装実習出前講座への参加等を行いました。
CADの操作訓練の様子です。
パソコンを使った図面の書き方を学んでいます。
鳥取短期大学と共同でのコンクリート実習です。
練り混ぜたコンクリートをテストピースに詰め込みます。
テストピースを作成してから一週間後に破壊試験を行い、
コンクリートの強度を測定します。
修了生との懇談会の状況です。
業界で活躍されている先輩からお話を聞くことができ、
大変貴重な経験となりました。
倉吉農業高等学校生と合同で舗装実習出前講座を受講しています。
普段利用している道路の舗装について、学ぶことができました。
舗装実習は中部建設業協会青年部様に講師としてお世話になっており、
7月には実際にアスファルトによる舗装を行う予定です。