前号のツルギエチオピアの記事の中で、同科のマンザイウオを生きたまま捕獲したら吉本お笑い水族館が200万円で引き取ると書きました。すると 掲示してから半月も経たない3月15日に、県漁協本所の正東丸さんから「マンザイウオ獲ったどー!(一部誇張)」という電話。確認のため水族館に電話したところ「そんなん去年のことやがな」とのつれない返事。賞金企画は昨年で終了していました。まさか200万円もの賞金がかかった魚がそう簡単に見つかるとは思っていなかったこともあって、十分に確認しないまま記事にしてしまい、せっかく苦労して持って帰っていただいた皆さんの期待を裏切ったことに心からお詫びを申し上げます。
水族館としては、賞金は出さないけれど ぜひ飼育展示をしたいということなので、担当者が引き取りに来るまで「賀露かにっこ館」で飼育をしてもらっていましたが、ストレスが大きかったのか残念ながら3月17日にお亡くなりになりました。水族館は「死んだのなんかいらーん」ということなので、標本にして水産試験場ロビーにツルギエチオピアと並べて展示することにします。
マンザイウオの捕獲例は日本海側では少なく貴重な資料です。
マンザイウオとツルギエチオピアとの違い
ツルギエチオピア
尾柄中央のウロコは特に大きく、とがっている。
マンザイウオ
尾柄中央のウロコはとがっていない。