この魚は1月29日に島根県の施網船が混獲したものを大海水産の職員の方が持ってきてくださいました。図鑑で調べたところ、太平洋や大西洋の熱帯海域に生息するツルギエチオピアという魚でした。
余談ですが、この魚に似たマンザイウオという魚を よしもとおもしろ水族館が探しており、生きたものを見つけた人には¥2.000.000もらえるらしいです。
さて、このような熱帯域の生物が よく採集され水産試験場に持ち込まれることが最近多くなっています。近年の地球温暖化に加えて、今年はエルニーニョも発生し真冬とは思えない暖かさです。海の水温はどうでしょう?2月中旬の鳥取沿岸水温の変化を見ると過去2番目に高く、3月下旬の平均水温にまで達しています。
今回、施網に入ったこの魚は日本海の海洋環境が少しずつ変わってきていることを告げに来たのかもしれません。
海がこのまま暖かくなれば鳥取にいる魚の種類も徐々に変化していくことが予想され、地球規模の気候-海洋環境変化に対応して獲る魚も替えていかなければならないのかもしれません。